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恋と時間のいたずら【小説3/3】
●取り敢えず一郎は母にまた来ることを告げて、日の国に戻った。
「色々整理しないといけないことがたくさんある。」
川の国の将軍が悪いやつであること。母親が川の国から出ることが出来ないこと。
まずは日の国の将軍であり、織姫の父でもある神田一之介に直接話す機会を作った。
一之介に一郎が織姫に思いを寄せていることを悟られてはいけない。
「将軍、川の国の将軍は悪評がたち暴君という噂も聞きます、そのような者に
恋と時間のいたずら【小説2/3】
●一郎は取り敢えず居候させて貰う事にした。
家の中で今ある情報を整理していたら
虎之助から武術の稽古をやろうと誘われた。
一郎と虎之助は木刀で稽古をした。
一郎は気付いたら倒れ込んでいた。
剣道で全国大会を制覇した一郎は
一対一で負けたことが無かったため
状況が理解できなかった。
「さすがにわしには勝てないが、
なかなか良い筋を持っているな」
一郎は剣の才能を認められて
近日中にある武芸大会に出る
恋と時間のいたずら【小説1/3】
●頭から赤い血が流れている。
周りには鉄の棒を持った不良が
10人倒れていた。
周りから見ると非日常な光景だが
一郎にとってはいつも通りの光景だった。
頭から流れている血を拭いながら
橋の下から立ち去った。
ぼろ屋のアパートの3階に着いてから、
床に転がっているおにぎりを口に運んだ。
一郎が荒れ始めたのは
高校一年生の頃だった。
中学校までは文武両道で
剣道では全国大会優勝、
勉強でも学年のトッ