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小池の「少食」革命~社畜地獄をぶっ飛ばせ!~
私のなまえは小池一樹、42歳。
広告業界で最前線で働くクリエイティブディレクターの社畜だ。
業界最大手の広告代理店で、数々のヒットCMを手がけてきた実力派。
(自分でこういうことをいってしまうぐらいの高い自己肯定感を兼ね備えている)
だが、その裏側は地獄そのものだった。
会議地獄、プレゼン地獄、深夜残業地獄、slackメール祭、そしてお決まりの飲み会地獄……。1軒目では終わらず、2軒目のスナックでカラオケコース。いつしか彼の日常は、塩分多めこってり味の外食、アルコール、気持ち的に健康を意識してはいるハイボール、胃に決して優しくはないだろう深夜の「赤のれん」、ラーメン店が空いていないときは、たまにやってしまう深夜の「どん兵衛」。
そんな生活を続けりゃ、どうなると思う?結果は簡単だ。腹は出るわ、頭痛はするわ、挙げ句の果てには「糖尿病予備軍」だってさ!医者から言われたときはさすがに笑えなかった。
そんな日々を過ごしておりましたら、後輩の何気ない一言が、心に刺さった。
「なんか、小池さん顔疲れてますね。浮腫んでるのに、乾いてるというか・・」
その日、トイレで久しぶりにまじまじと鏡を見た小池は、自分の疲れ切った顔、地図にある川のようにクッキリと見えるほうれい線、シャツのボタンから若干肌着がみえてる腹をみて「俺、これでいいのか?どげんかせんといかん」とつぶやいた。
運命の出会い
そんなとき、打ち合わせまで時間があったので、新宿紀伊国屋本店によってみた。暇つぶしだ。
ちなみに、若い女性はこういう時間が空いたときに、薬局にいって化粧直しをするらしい。(豆知識)
エレベーターを降りて適当に歩いていたら、目に入った。
『無病法』極小食の威力
ルイジ・コルナロ著
まず名前が強い。
極小食って初耳だよ、そんな言葉があるのか!そして獄中食にも聞こえる。。
この本は、16世紀イタリアの貴族豪族?ルイジ・コルナロが著した
福沢諭吉風にいうと、「少食」のすゝめ本である。
帯には「少食で健康と長寿を手に入れる!」と書かれており、「また流行りの健康本か……」「どうせ腸活だろ」と軽く見ていたが、その日はなぜか、その本を買わずにいられなかった。表紙のインパクトなのだろうか。。
本もこ゚縁だなと改めて思う小池であった。
ちなみに、ご縁のことを中国語で「縁分」というと最近知りまして、
出会いも、別れも含めてそれぞれ貴重な機会であるという意味らしく、
そうだよなぁと最近つくづく思う。
食事の徹底的な制限(極少食)
ルイジは、若い頃に貴族連中と暴飲暴食が原因で体調を崩した。
どうにもこうにもならんとおもい医師にかかってみたところ、医者から「食事制限をしなければ命が危ない」と警告された。
これをきっかけに、食事を大幅に減らすことを決意した。
実際のルイジの1日の食事例をみてみましょう。
1日の食事内容の例:
固形物:約340グラム(パンやスープなど)
液体:約400ml(ワイン)
必要最低限のカロリーと栄養を摂取する「極少食」を徹底。
ストイックすぎんか。
また、食材の選択新鮮で質の良い食材を厳選しており、過剰な調味料や贅沢な料理を避け、消化に良い野菜、パン、スープ、少量の肉や魚を食べた。
自然な食品をシンプルに調理することで、体に優しい食生活を実践。
そしてなにより、
ルイジはこの本で、感情をコントロールし、怒りや不安を避けることで、精神的な安定を保つことを重要という。
また、自分の体調や反応を常に観察することが大事。必要に応じて食事量や生活習慣を微調整していった。
最近では、誰かが「ザクロ」が良い!といえばザクロが流行り、
「納豆」が良いといえばそれが流行る。
ルイジはそうではなく、自分の体を観察することで、その日何が食べたいかで自分に足りてない成分をしり、自分の体をしることが健康への近道でもあると言っている。
小池は誓った。もうインスタグラマーにはふりまわされず自分で自分にあったもの自分に必要なものを体に取り入れていくぞ!
少食生活への挑戦
翌日から、小池は少食生活をスタートした。
朝はトースト1枚とゆで卵、昼はコンビニのサラダとスープ、夜はご飯を半分に減らし、野菜と魚中心の食事に切り替えだ。
だが、最初の1週間は地獄そのもの。
腹が減るたびにイライラが募り、同僚が食べているカントリーマームやじゃがりこに親指と人差し指を伸ばしそうになった。
「本当にこれで変わるのか?」それでも、本の中の「慣れれば世界が変わる」という言葉を信じ、続けた。
少しずつ変わる生活
1か月弱経つと小池の生意気だらしなボディーに変化が現れた。
体重が5キロ減り、朝の目覚めがスッキリ。昼食後の倦怠感が消え、集中力が格段に上がった。いつもうざったい母親との電話も心地よい会話をすることができた。これが余裕なのか?食べ物で余裕をつかみとることができるのか?
これまで深夜まで仕事と飲み会に追われていたが、早く帰るようになり、自炊とスペイン語を勉強したりと自己投資の時間がはじまった。
「こんなにシンプルなことで、人生が変わるのか……」
広がる「少食」の輪
ある日、オフィスで後輩が声をかけてきた。「小池さん、最近若返りましたね!肌質はちがう!なんかしたんですか?」
小池は『無病法』を渡し、少食を勧めた。やがて少食生活が職場に広がり、ランチミーティングでも健康志向の話題が増えた。
健康診断での勝利宣言
1年後、小池は健康診断で「異常なし」の結果を手にした。体重は10キロ減り、糖尿病予備軍どころか、医者も驚く健康体に。少食による集中力の向上で、プレゼンやプロジェクトが次々と成功。「小池さんのアイデアは違う」と社内でも一目置かれる存在になった。
少食は生き方そのもの
小池は気づいた。少食はただ健康になるためだけではない。自分を見つめ直し、余分なものをそぎ落とすことで、人生に本当に大切なものが見えてくるのだ。
ルイジ、いやルイジ大先生。アンタの本、人生を救うぞ。
忙しい現代人こそ、少食に救われる時代なんだよ!今すぐ、少食を始めようじゃないか!
1日3食なんて誰がいうたんだ。この添加物だらけの現代こそ
ルイジのような食生活をするべきなのではないだろうか!