見出し画像

「今さら知りたい男女7人」第66回 日比谷公園(夏7話、秋8話)

「今さら知りたい男女7人」今回は日比谷公園を取り上げます。

夏7話「嵐の日」より。
この前のシーン、バーで偶然千明と出会った野上は千明と良介がうまくいってないことを感じ、良介の元を訪れます。

66-1 昼休みの時間帯か? 公園でバレーボールをする会社員の横を行く野上と良介
66-2 野上「浅倉千明に冷たくするなよ。あの子はかわいそうな子なんだよ」
66-3 野上「わかってやれよ」
野上にしてはめずらしく良介と千明の間を取り持とうとします
66-4 しかし、良介は「人を好きになるっていうのは必死になったり一生懸命がんばったり、そんなもんやないやろ」と互いが無理しているといいます
66-5 野上「自然にできないから苦労してるんじゃないか」
66-6 千明にはあこがれていただけで、好きな人は誰かわかったという良介

さて、こちらのロケ地は日比谷公園です。
2人は日比谷門を背に大噴水と小音楽堂の間を歩いて、小音楽堂の横のベンチに腰を下ろしたというシーンです。

66-7 日比谷公園園内図 赤矢印は良介と野上の動き

では、現在のロケ地の様子です(撮影 2024年11月 以下同)。

66-8 大噴水

小音楽堂を背に大噴水。
ロケ地撮影に行ってわかったのですが、この方向はほぼ真南です。最初昼時分に行ったときは逆光がキツくて撮れませんでした。
なので、夏物語のこのシーン影が濃いという感じがします。

66-10 66-2、3と同じようなアングル(のつもり)

イチョウの木の後ろのビルは帝国ホテルです。

66-11 良介と野上が座った(?)ベンチ

2人が座ったと思われるベンチとだいたい同じ位置のものがこちら。
小音楽堂から2つ目(画像だと右手)のものがだいたい同じ位置だと思いますが、あれから35年以上経過しているのでベンチも変わっていますし、設置場所も微妙に変わっているようです。

66-12 ベンチ越しの大噴水

この日比谷公園、良介の職場 青山一丁目、野上の職場 西新橋のどちらからも昼休みにひょいと行けるところではありません。したがって、外出した2人が示し合わせてここで落ち合ったと考えられます。そのためか2人ともビジネスバックを手に歩いて、外出している感じですね(※1)。

さて、日比谷公園は秋物語でも登場します。
秋8話「妊娠」より高木とひかるのデートシーン

66-13 ひかる「あたしに会いたかった?」
66-14 高木は会いたかったですと言いますが、ひかるは高木が最初一枝とつきあおうとしたことを持ち出してなじります
66-15 高木がお見合いしたことも持ち出すひかる
66-16 困り顔の高木にマウントとった感?のひかる

66-13で小音楽堂と大噴水が見えているので、高木とひかるの動きは芝庭広場の横を大噴水方向へ向かって歩いてるということになります。

66-17 日比谷公園園内図 赤矢印は高木とひかるの動き

現在のロケ地です。

66-18 66-13と同じようなアングル(のつもり)

芝広庭から小音楽堂方向へ。

66-19 ひかるがつかまった街灯?

ひかるが捕まった街灯がだいたいここだと思いますが、位置が当時と変わったかもしれず判然としません。
66-14にも映っている屋上に塔が立っているビルが66-19にも映っています。調べたところ、こちらは東京電力さんのビルのです(現 東京電力パワーグリッド)、特徴的ですね。

66-20 66-16と同じようなアングル(のつもり)

小さい茶色い建物が日比谷公会堂。
日比谷公会堂の真後ろが富国生命ビル、隣に見えるのが日比谷国際ビルヂング、これらは当時と変わっていないようです。

ちなみに、高木の自宅は小田原、ひかるは横浜市の南に位置する金沢八景という設定ですから、わりと遠出している格好。
鎌倉、湘南、あるいは横浜あたりをデートシーンとしてもよかったかもしれませんね。

最後にMAPを貼っておきます。

今回はこの辺で。
こちらの連載は週一回金曜の夜か、土曜の朝に更新しています。よかったらまた見に来てください。では、では。

※1 小説版ではこのシーン、野上が良介の職場を訪れたということになっています


いいなと思ったら応援しよう!