トレーナーで生きていく ・ 独立編 vol.51
第51話「パーソナリティ。」
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ユウタ「パーソナルトレーニングの価値ってどこで決まるんですか?」
ユウタはリョウに自分のレッスンを受けてもらい『まるでスタジオレッスンだ』と辛い評価を受けていた。
リョウ「そのまんまパーソナリティや。君のレッスンは一方通行でそれがない。動画でもええくらいやった。」
ユウタ「。。」
ユウタは怒りを抑え質問を続ける。
ユウタ「そ、そうすかね。。でもトレーナーが横でしっかり見てるんだから動画とは全然違うと思いますが?」
リョウ「そう思うんはトレーナーだからや。お客様が同じように思うと思うなよ。」
ユウタ「ええ?」
ユウタはあからさまにイラついた感情を露わにした。
リョウ「今のは感じたで。イラッとした感じ。オレに向けての感情。それがパーソナリティや。」
ユウタ「。。」
リョウ「覚えとけよ。今後キミは出張トレーナーとしてジム以外の場所で沢山レッスンをする事になると思う。」
リョウ「その時、キミは今よりももっとキミを見られる事になるんや。」
ユウタ「。。」
リョウ「マシンもない。ダンベルもない。マットすらないところで指導する事もあるやろ。そん時に薄っぺらいスタジオレッスンもどきやったらお客様はどう思うと思う?」
ユウタ「ん。。どう思うんですか?」
リョウ「早よ終われ。って思うわ。」
ユウタ「そ、そんな事ないと思うけど。。」
リョウ「オレは思っとったで。なんせキミがオレの方を向いたんは数える程度やったしオレの名前もほとんど呼ばんかった。」
リョウ「オレはキミの方をずっと見とるからよう見えるねん。『ああこの人、自分だけ気持ちよくなってはるわ』って思うたら見てられんなってな。恥ずいから早よ終わってくれって感じになったわ。」
ユウタ「そ、そんなのリョウさんの偏見ですよ!第一リョウさんはトレーナーだからそう思うんであってお客様はそんな風に思うわけないですよ!」
ユウタは我慢できず大きな声で抗議した。
リョウ「だったらこのままのスタンス続けてみたらええわ。最近のお客様の目は肥えとるぞ。ましてキミのレッスン料金は安うない。お客様からの期待かて低うないぞ。」
ユウタ「。。」
リョウ「。。まぁちょっと大袈裟には言うたけどな。そんだけパーソナリティの意識はパーソナルトレーニングレッスンのキモなんや。キツう言うて悪かった。」
ユウタ「い、いえ、オレこそすみません。大きな声出して。。」
リョウ「。。。」
リョウ「ま、そんじゃここからは顧客満足度を高める為のパーソナルトレーニングスキルを教えるわ。ストレッチしながら聞いてな。あつつつ、尻の筋肉も少し強めで。。」
ユウタはリョウにパートナーストレッチをかけている。
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