トレーナーで生きていく ・ 独立編 vol.5
第5話「値上げしたければお客様と呼べ。」
リョウ「ユウタくん、君は安く売る事をお客様のせいにしとるんや。」
ユウタ「えっ、そんな事ありません!俺はお客さんの事思って!!」
リョウ「お客さんやない、お客様や。」
ユウタ「。。。。」
ユウタは納得がいかない表情でリョウを見ていた。そんな説教のような話を聞きにきたわけではない。自分は集客のテクニックを聞きたいだけなのだ。
リョウ「あのな、ユウタ君。ちょい難しいかもしれんけど聞いてくれ。君がトレーニング3000円で売るんは逃げなんよ。3000円なら少しばっかり品質悪くてもそんなに文句ないやろ思うとんねん。要するに3000円ぐらいのサービスしかする気ないねん。」
ユウタ「い、いや、そんな事ないすけど。。」
ユウタは困惑した。本当にそんな気はなかった。3000円でも自分のサービスを買ってくれた人には全力で指導してきたつもりだ。手を抜いているつもりは毛頭ないのだ。
リョウ「なら1本1万円で売れや。売れるやろ。」
ユウタ「いや、なんでそうなるんすか?そんなの無理ですよ!」
リョウ「そうや。そうやってみんな40歳になっても60歳になってもずっと3000円や。業界見てみい。みんなそうやろ。」
ユウタ「。。。。」
リョウ「ええか、3000円のサービス売っとるやつはな、3000円以上成長する気ないねん。」
リョウ「成長する気ないからお客様の事、お客さんなんて呼べんねん。他のトレーナーより高いサービス売ろう思ったら、他のトレーナーより良いサービスせなあかんのと違うか?」
リョウ「これは覚えとき。俺たち一般の人を相手にするトレーナーはな、どんなかっこつけても根っこは接客業や。資格取っても単価は上がらん。勉強しても単価は上がらん。せやけどお客さんをお客様言うだけで単価上がるんや!」
ユウタは黙ったまま、リョウを見ていた。何か言い返したいが言葉がみつからない。
リョウ「そんなんただの精神論やと思うやろ。その通りや。せやけどなサービスの単価上げんのにテクニックなんかほとんどない。あったらみんなやっとるわ。せやろ?」
ユウタは少しずつリョウの話に耳を傾けはじめた。そして勇気を出して口を開いた。
ユウタ「確かに、リョウさんの言う通りだと思います。今の料金では10万円の広告費は作れないからサービスの値上げは考えてました。。でもわからないんです。安くても売れないのに、高くしたら益々売れなくなるし。。」
リョウ「値上げしたら、売れんなるってなんでわかんの?」
ユウタ「いや、だって不景気だし、他のトレーナーも同じ値段だし。。」
リョウ「よし、わかった。まずは値段の付け方から教えたる。大事なとこや!」
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