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トレーナーで生きていく ・ 独立編 vol.29
第29話「高額でも納得できるサービスとは。」
第一話はこちら
リョウ「早速やけどユウタ君、高額でもお客様に納得してもらえるサービスってどんな内容やと思う?」
リョウ「これが整理できんと広告はスタートできん。」
ユウタはパーソナルトレーニングの料金を30分3000円から10本15万円に変更する事になっている。
ユウタ「え、ん〜。」
ユウタは腕組みをして考える。
ユウタ「うーん、どうしても売れるイメージがわかない。。わかりません。。」
リョウ「なんで、わからんのか教えたろか?」
ユウタ「え?何でですか?」
リョウ「考える順番が違うからや。」
ユウタ「考える順番ですか?」
リョウ「そうや。キミは15万円でも売れるサービスを考えたやろ?」
ユウタ「あ、はい、そうですけど。。?」
リョウ「それじゃ、わからんよ。感謝がない。」
ユウタ「え??何言ってるんすか?」
リョウ「良いサービスを作るコツはな、先に買ってもらった事を想像する事や。」
ユウタ「??」
リョウ「ホンマに売れた時の事、強く想像してみぃ。ゴッツ嬉しない?」
ユウタ「はい、それはめちゃくちゃ嬉しいです!」
リョウ「感謝するやろ?」
ユウタ「はい!もうホントに感謝です!何でもします!」
リョウ「な!そこから良いサービスが生まれるんや。お客様に感謝すると、お客様のお役に立ちたい思うやろ?そこからサービス考えてみぃ。浮かんでくるやろ?」
ユウタ「あ、はい、言われてみると。。」
リョウ「どんなんが、浮かんだ?」
ユウタ「はい、そうですね。。契約期間はお客様のLINEに毎朝必ず励ましメッセージを送るとか。。どうすかね?」
リョウ「ええやん!」
ユウタ「はい!」
ユウタ「あ、そしたらついでにLINEで1日にやる事を指示したらどうかな?ちょっとやり過ぎかな?」
リョウ「ほらみぃ、ドンドン出るやん。サービス作れるやん。」
リョウ「サービスってそんなもんや。むりやり売ろうと考えても『絵に描いた餅』みたいになってしまう。けどな、感謝から作るサービスはお客様の事ホンマに思って作るから中身があるねん。」
ユウタ「。。」
リョウ「できん事は無理にせんでええ。自分が出来る事を心込めてやったらええんや。」
ユウタ「。。。」
バーテンダー「お待たせしました。ハイボールです。」
グラスが2人の前に置かれる。
ユウタ「あ、どうも。戴きます。」
リョウ「どうもです。」
2人はグラスの1/3程飲み干す。
ユウタ「んん!?」
リョウ「美味いやろ。」
ユウタ「なんすかコレ!ホントにハイボールすか?」
リョウ「おお、ホンマにハイボールや。」
バーテンダーはグラスを拭きながら少し頭を下げた。
ユウタ「メチャクチャ上品な味がする。。。うまっ。。」
リョウ「ええグラスにええウィスキーと上等の氷、それを一流のバーテンダーが作るんや。居酒屋のハイボールと同じわけない。」
ユウタ「はい、、逆に酔いが覚めました!。」
リョウ「コレがホンマの実力差や。パーソナルトレーナーにもあるで。」
ユウタ「。。。」
リョウ「実力差はどの仕事にも有る。それを承知の上で実力以上の料金設定をする。それがどんだけプレッシャーかはわかるやろ。」
ユウタ「。。」
リョウ「それをこれからやるんや。できるか?」
ユウタ「は、はい。。多分。」
リョウ「多分やない。その覚悟がないんやったらやめとけ。お客様に失礼や。」
ユウタ「覚悟ですか?。。。」
リョウ「そうや、何が何でも自分は設定しとる料金通りのトレーナーになると決める覚悟や。」
リョウ「その覚悟がなければ、料金はホンマにウソになる。」
ユウタ「。。」
リョウ「もちろん、最初はイロイロあるかも知らん。周りのトレーナーの中にはキミを良く思わん人も出てくるかも知れん。」
リョウ「お客様の予約が来なくなったら、料金のせいにしたくなったりもする。」
リョウ「そんな事に負けんで、何が何でも、設定通りのトレーナーになると誓いを立てるんや。」
ユウタ「。。」
リョウ「そしたら、君は他のトレーナーの倍の速さで成長できる。」
リョウ「そんでな、そんな頑張っとる君やからお客様がつくんや。頑張りたい人は頑張っとる人を選ぶんや。」
ユウタ「なるほど、、わかりました!オレ、やります!」
リョウ「おし!」
ユウタ「あ、そうだ。それで思い出したんですけど、アノ、聞いて良いすか?」
リョウ「なんや?」
ユウタ「オレのレッスンって何分間ですか?」
リョウ「。。。よし、そんならその話しよか。」
ユウタ「はい、お願いします!」
夜はまだ始まったばかりだった。
つづく・30話へ
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