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【少しMBTI】学級会になると呼ばれる保健室登校 

本日のお話は、時系列的には、以下の記事の続きです。
小学校5年生の夏以降のお話です。


1.学級会が多いクラス

私が、自然学校でもがいていた小学5年生の時のクラスは、学級会が多かったです。担任の先生が、君たちは高学年なんだから生徒同士のことは生徒主体でルールを決めて、揉め事があった時も出来る限り生徒間で解決しなさい、という生徒の自治を重んじている先生だったことが大きく影響していると思います。結論からいうと、このスタイルと私は相性が良かったです。というより、仲間とコンセンサスをとりながら前へ前へ進んでいく力を育ませてもらえました。

席替えから朝の会で歌う曲目まで、できる限り生徒の力で進めて、学級会の進行も全て生徒が務めていました。担任の先生は、いつも最後尾でみんなを見守ってくれていました。

2.保健室登校の私

宿泊行事の記事でも書きましたが、5年生の時の私は成長期と思春期の影響もあってか、心身のバランスを崩してしまい、毎日めまいなどの自律神経失調症に悩まされていました。原因はそれだけではないと思うのですが、基本的に毎日保健室登校で、1日の大半を保健室で過ごしていました。6時間中2時間くらい教室に行ければ万々歳といったところでした。

3.発言でクラスをまとめる力があります

そんなクラスとは切り離された世界にいたような私ですが、この年の通知表の担任所見には次のことが書かれています。

発言でクラスをまとめる力があります

と確かに担任の先生に書いていただいているのです。もちろん、保健室登校なので学級委員長をしていたわけでもありません。どういうことなのでしょうか。

4.学級会になるとお呼びがかかる

どういうことなのでしょうか、といっても自分でも確かな記憶が残っています。

保健室でゆっくり自習している時に、突然クラスメイトが「いま、教室来れる?」と呼びに来てくれることがあったのですが、それはクラスで揉め事が起きている合図でした。大抵、その呼びに来てくれた子とクラスに戻ると、ギクシャクした雰囲気で36人で学級会をしているです。そして、なぜかクラスメイトからも先生からも、私はその修羅場を解決する力を買ってもらっていました。

ちょっとエンタメっぽい説明になりますが、5年生の時からMBTIでいうとESFJ(領事館)、ESTJ(幹部)の気質があったのだと思います。

ESFJの【社交的で協力的な環境を重視し、人々の幸福やチーム内の調和を大切にする】という面とESTJの【論理的で現実的な思考を持ち、目標を達成するために最善のプロセスを計画し、周囲をリードする】という面が掛け算になって、学級会をさばく力を発揮していたのだと思います。

5.具体的にどんな話し合いだったのか

私が保健室から駆けつけた時の教室というのは、大抵ある程度戦線の構図が出来上がった状態でした。すなわち、互いの言い分を巡ってAとBというグループに分かれてしまっていたり、AとBというグループ(個人)同士の対決があって一歩も引かず自分の論理を押し付けあったりしている環境でした。


例えば、朝の会でクラスの多数決で決めた曲を歌うということがあったのですが、この曲を2週間に1回変えるか、1ヶ月に1回で変えるかでやけに揉めていたことがありました。今考えると、いや当時からしても、どっちでもいい問題には思えたのですが、互いに自らの主張にどんどん頑固になっていき、どちらの頻度で曲を変えるのかの確定が難しくなりました。

その混沌とした場で私は言いました。

じゃあ、1ヶ月に1回と2週間に1回を両方試してみて、試してみてからどちらの方が良かったか多数決をとればみんなで決めたことになる

この意見が優れているとも思いませんが、この発言をすると、熱く議論していた人もみんな納得した様子になり、平和な形で決着がつきました。

ある時は、AさんグループとBさんグループが、互いに相手から嫌な発言をされたといって憤慨していました。互いに、ひどい発言をしたことは認めるけど、先に挑発してきたのは相手で、云々カンヌンだから相手の方が悪いと主張して譲りません。

私はこの絡まった糸をほぐすためにはどうしたら良いのかを考えました。

どちらの方がより悪かったかを議論しているからゴールが見えないのです、ならば、ゴールの形を変えるべきだと思いました。お互いの事実に関する陳述が一通り終われば、悪いのはどちらも悪いということにして、何を以て解決とみなすのか、相手側からはどういう謝罪を求めているのかを整理して聞きました。

15分ほど時間はかかったかもしれませんが、お互いにお互いの非を認め、36人クラスみんなが前を向いて進める状況をつくることに成功しました。

ESFJ(領事館)のみんなで仲良く協調性をもって生活したいという性格がいい方向に進み、誰が悪くて誰が被害者ではなく、みんなが納得できる学級会を目指すのが良いと思っていました。そして、その実現のためにESTJ(幹部)の責任感とタスクの打ち方で、具体的に論理的に話し合いを進められたのかなと思います。

6.おわりに

根っからの仕切りたがりみたいな要素はあるのかなと思います。しんどくて保健室にいるはずなのに、一番しんどい揉め事で教室に行くという不思議な生徒でした。

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