WHO’S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT🌟FIGHT WEEK ー岩田翔吉選手インタビュー

2024年7月3日 11:47

岩田翔吉選手ってどんな選手？

★WBAライトフライ級2位、WBCライトフライ級1位、IBFライトフライ級7位、WBOライトフライ級1位、WBO Asia Pacificライトフライ級2位

所属：帝拳ジム
生年月日：1996年2月2日 (28歳)
出身：東京都目黒区
身長：163cm
デビュー：2018年12月8日
通算成績：13戦12勝(9KO)1敗
スタイル：右ボクサーファイター

「タフそう」な相手に対して、どうすればいいかわからない状況を作る今回の試合の話

ー現在2団体で1位にランクインしていますね！今回の試合の位置づけはどう捉えてらっしゃいますか？

トリニダード選手は全勝でフィリピンのホープ。勢いがあって、怖さを知らない分、好戦的に来るだろうと予想しています。ガンガン倒しに来る感じじゃないですかね。次の試合ではレベルの違いを魅せて、圧倒して勝ちたいと思っています。

ー今回の試合に向けて、もしくは試合までに何か特別なトレーニングを実施しましたか？

今回はフィジカルや走りに加えて、スパーリング中心でした。ユーリ阿久井政悟選手（倉敷守安ジム）が東京で合宿していたので、5月6日の世界戦の前にスパーリングパートナーをやってました。他には、試合前の帝拳の選手のスパーリングパートナーになったり。1月の最後の試合から少し空いたのですが、あっという間に時間が過ぎました。

ー前の質問でも少し触れてくださいましたが、今回の試合のトリニダード選手の印象は？

スーパーフライ級で試合していたのもあり、リーチの長さとサイズが大きめな印象です。多分格闘技やっている選手みんなそう思っていると思うんですが、顎が発達してて、顔が大きめの選手って打たれ強くてタフそうな印象を持つんですよ。トリニダード選手はそれに当てはまっていて、タフそうだと思いました。

ーえ、そんな見方があったんですね。勉強になります！そんなトリニダード選手に今回は岩田選手の強みをどう活かして勝つ予定ですか？

フィリピン人選手は大きく強くパンチを振ってくる傾向があります。上下もそうですが、ボディや顔でも効かせて、パンチを散らしてボクシングの技術としても、相手が「どうすればいいのか分からない」状況を作っていきたいと思います。

ーベテランの岩田選手がフィリピンのホープを翻弄する展開が観られそうですね！

2024年1月20日(土)
第10回 WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT VSレネ・マーク・クアルト選手
出典：ボクシングモバイル

クールな岩田選手、実は緊張していた前回の試合の話。

ー前回の試合は元世界ミニマム王者に6回TKO勝ちという結果でしたが、試合直前はどんなお気持ちでしたか？

帝拳ジムのトレーナーたちもそうなんですが、世界を獲っている選手は違う。特別なものを持っているから世界王者になれる。という風に言われていて。重岡銀次朗選手（ワタナベジム）との試合も現地で観戦していました。すごい強いなという印象でしたし、1発1発が緊張感を持っていました。

実際対戦してみたらパンチ力があって。1ラウンド目から出てくるだろうなと思ってたので、慎重にしっかり相手のパンチの軌道を確認してました。

ー岩田選手って緊張されるんですね。試合後はどんなお気持ちでしたか？

積極的にガンガン攻めていくのは昔から得意で。なので、相手が振ってきたところの隙間や打ち終わりに、コツコツ隙間にジャブやストレートを入れて相手を空振らせて、こっちがペースを取っていくっていうことを戦いながらできていたのかな。ビッグパンチがより活きたんじゃないかなと思います。

勝った時は嬉しかったです。クアルト選手はライトフライに完全にあげてくるっていう話だったので、当日会った時に計量で会った時よりも身体や首が太くて。勝ってほっとしましたね。

ーフィジカルトレーニングのおかげで身体が変わったという見方をする方もいらっしゃいましたが、ご自身としてはどう感じていますか？

身体の変化は感じています。16,17歳からライトフライでやっていて、アマチュアは49kgで、プロは48.97kg。アマチュアの頃より軽い階級でやってるんですよね。筋肉量は凄く増えていて自分でもごつくなったなと感じています。でも減量は楽になってます。水分が抜けやすくなっていて、やり方次第では以前よりは楽ですね。

ー帝拳ジムの選手みんなでフィジカルトレーニング行かれているんでしたっけ？

中村先生というコンディショニングトレーナーの方とやっているんですが、帝拳ジムのフィジカルトレーニングの時間が決まっていて、行ける人が行く感じですね。

最近の演出が華やかで「テンションが上がる」話

ー格闘技業界に入られて、20年ほどたっていると思いますが、ボクシング業界は特に「ここが変わったなー」と感じる部分はありますか？

地上派からネット配信に移行したことが大きいなと思います。後楽園ホールでもやる試合が演出やSNS、YouTubeの発信が変わりましたよね。今のやり方もすごく好きです。華やかになってきているなと思います。地上派も世界戦がメインだったと思いますが、ダイナミックグローブやWHO'S NEXTの照明や実況、他にも細かいところが華やかになって、選手としてはテンションが上がりますよね。

選手たちや観客のみなさまがより楽しんでいただけるようにWHO'S NEXTは日々改善しています。

Gervonta Davis選手とはＸで相互フォロー！？DMのやり取りもしている話

ー最近の岩田選手のインスタグラムを拝見しているのですが、Gervonta Davis選手が推しですか？

実はＸで相互フォローなんです。DMでやり取りもしていて、「東京来る時は連絡してね」ってメッセージしたら、「それは実現しよう」って返信が返ってきたり。すごく好きな選手ですね。

ーすごく野暮なことを申し上げるんですが、Davis選手、日本に入国できないかも…？

・・・あ！確かに（笑）難しいかもしれませんね。

ーいやでも、お二人のツーショットが実現できることを祈ってます。岩田選手がアメリカに行く方が早いかもですね。デーヴィス選手のどんなところが好きですか？

ラウンドごとのポイントを気にしない戦い方にメンタルの強さと自信を感じますね。Mario Barrios戦では、11ラウンド目まで確か負けてたかイーブンだった試合で、11ラウンド目でぶっ倒して勝ったんです。先月のFrank Martin戦でもメンタルの強さと自信を感じましたね。競技をやっている身からしても、1発当たれば倒せるという自信は凄いと思います。デーヴィスはひやひやワクワクさせる試合をしてくれますよね。

普通は、自信があってもセコンドなどのチームがポイントをしっかり取ろうとするんですよ。トレーナーとの信頼関係も厚くて、そこも良いですよね。

デーヴィスは両親が薬物中毒で、子どもの時の環境が悪くて。今もトレーナーをやっているカルヴィンが引き取って、家族みたいな関係なんですよね。すごいな―と思います。

デーヴィスの試合は全部面白いです。好きになったのは、世界王者になる前にメイウェザーが推しているって聞いて、2016年にGuillermo Avilaとやった試合から。アッパー3連発で立ちながらレフェリーストップになった試合です。

ー本当にお好きなんですね！他にはおすすめの選手はいますか？

プロスポーツアスリートの価値は、高いチケットやPPVを払ってもらってるので、エンタメ要素も含めて観衆をどれくらい注目させるか、だと思います。そういう意味ではライアン・ガルシア選手は全員観てますよね。

この前の試合も、あそこまで振り切ったらコンディション悪いだろうと思われてたのに、結局ヘイニーに勝って。でもドーピング検査でサスペンドになって。全世界から注目させるために身体を張っているという感覚は凄いと思います。異次元のメンタルですよね（笑）真似できない。

問題の計量時の陣営を見ていたんですが、これでいい。みたいな感じで、アメリカだからという感覚です。そもそも感覚が違う。だからこそ海外の選手とやるときは何が起きても動じないように警戒すべきだなと思いました。日本人だったら、やらないことを平気でやれるボクサーもいるんだと学びもありますね。

昨年の4月世界中の注目を集めたDAVIS VS GARCIA。
フルファイトはこちらから

ファンだけじゃない。同世代選手たちからの注目も熱い、岩田選手の「注目され方」

ーデーヴィス選手やガルシア選手などのお話は注目される選手として意識をしているというお話だったかと思いますが、岩田選手の注目のされ方についてお伺いさせてください。

ボクシングは自分の人生において、助けてもらった存在です。好きなことであったり、興味があることだったり、子どもの頃から変わらないので、だんだん知識が増えているかなと思っていて、SNSなどで発信できることが増えてきたと思います。

あと、プロとして、観たいと思われないと、気になると思われないとダメだというマインドです。勝っていったら、いろんなことに挑戦してみようと思ってます。”気になる選手”でありつづけていたいですね。

ープロ意識の高さがうかがえるお話でした。ありがとうございます！

練習のお写真やプライベートのお写真など岩田翔吉選手を知れるインスタグラムはこちらから

帝拳ジムでの練習は試合よりも緊張感がある！？話。

ー帝拳ジムでは王者が続々誕生していますね！ジム内で変化はありましたか？

チャンピオンが増えて、ジムがいい意味で盛り上がってるんですが、より緊張感が増している感じがしますね。なおさらバチバチしていて、緊張感があって厳しいジムだなと思います。スパーリングも試合に近いようなモチベーションでやっていて、試合の時は緊張するんですけど、ジムでの練習の方が緊張感がありますね。

波田大和の話ですか？波田はムードメーカーですね。いじりが結構ハード。でも本人はそれを望んでいる気も。僕はあんまりいじられないですね。

大学一緒の選手たちはみんなまとまってるのかな。農大や日大とか、寮で生活していた分、家族みたいな感じなんだと見ていて思います。

カルロストレーナーのラントレの日に一緒に会う選手は結構話しますけど、ジムはペラペラ話すような雰囲気ではないですね。

フィジカルトレーニングでのお写真。
藤田健児選手、増田陸選手、那須川天心選手と。
出典：ご本人Instagram

今回の入場曲はいつもと違うDJ。
同じ二郎好きで意気投合？

ープライベートで最近お変わりあります？

音楽が好きで、今回の入場曲はいつもとは違うDJさんにお願いしました。その方が出しているミックステープを聞いて、カッコいいなと思ってオファーさせてもらって。全然知らないDJだったんですが、大学が一緒だったり、好きな食べ物が一緒だったり。意気投合していい入場曲が作れました。それが最近テンションが上がった出来事ですね。MASTERPIECE SOUNDっていうレーベルに所属している、KIXXXっていうDJです。

ーオファーして入場曲作ることあるんですね…！ちなみに、好きな食べ物ってなんなんですか？

ラーメン二郎です。目黒の二郎は子供のころから通ってます。二郎好きとは気が合いますね。

ー意外とヘビーな食べ物でした…！

減量方法は、じっと我慢はせず、
走りに行って食べる。

ー最近ハマっていることはありますか？

減量していてお腹が減っていて。ゆっくりして身体を休めればいいのにじっとしてるのが苦手で、ランニングに行っちゃうんですよね。ゆっくりしたランニングですけど。結果的に、汗出してちょっと動いてから食べる減量になってますね。ゆっくりランニングに行くことがハマってることかな。

減量に関しては、ライトフライ級の他の選手の話を聞くと、自分はそこまでじゃないのかも、と思いました。でも楽ではないですね。

終わった後は自分へのご褒美を作っていて、モチベーションになっています。それに、年に3回の試合ですし、年に3回しか減量はない。当たり前にごはんを食べられるっていう当たり前の幸せを実感できる瞬間ですね。

ー減量をする上でのマインドセットも学びになります…！ご褒美はどんなことをしているんですか？

海外に気分転換で行ってます。気候が温暖な場所に行ってますね。

ーたしかにインスタグラムで拝見しています！次はどこに行くか楽しみですね。本日はありがとうございました！

WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE BOXING
7月6日（土） 17:30 配信開始
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