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【村田昴選手】2024.10.5 WHO’S NEXT DYNAMIC GLOVE vol.24 FIGHT WEEK⚡️


村田昴選手ってどんな人?

所属:帝拳ジム
生年月日:1996年10月19日 (27歳)
身長:170cm
出身:和歌山県紀の川市
デビュー:
2021年6月26日
通算成績:7戦7勝(7KO)
スタンス:サウスポー
主な戦績:アマチュア戦績:80戦68勝12敗
     2014年南京ユースオリンピックフライ級銅メダル
     第73回国民体育大会バンタム級優勝
     第88回全日本選手権バンタム級優勝

大人なボクシングがテーマだった前戦。課題とするのはディフェンスと冷静さ。

ー前戦はどのようなお気持ちでしたか?
 
タイトルマッチの想定で10回戦でやっていたので、そんなにすぐタイトルマッチが決まると思ってなかったです。でも決まった以上、このチャンスをしっかり取りたいなと思ってます。
帝拳の興行なので、メインで帝拳の選手が負けるっていうのは良くないと思っているので、そこをプレッシャーに捉えずに「負けない」という強い気持ちに変えてます。

ー以前のインタビューでの予告通りタイトルマッチへ繋がっていてさすがだなと感じます。プロでは初のサウスポーの相手でやりづらさなどありましたか?

やりづらさは特になかったですね。プロでは初でしたけどアマチュアでは何度かサウスポーと戦っているので、特に苦手意識もなかったです。自分のボクシングをしていくのが課題って感じでしたね。

ーダウンをとられた時に喜んでいた印象だったのですが、その時のお気持ちを聞いても良いですか?

確かに喜んでましたね(笑)良いパンチが当たっても相手の気持ち強くて倒れなかったので、4R目でダウンがとれてガッツポーズをしちゃいました(笑)相手もタフで諦めない気持ちも強くてTKOに持っていくまで苦労しましたね。「大人なボクシング」が前戦のテーマでしたけど、子供のボクシングだったなぁと思ってます。立ち上がりは冷静だったんですけどね(笑)

2024年7月6日(土) 第19回 WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT
村田 昴(帝拳) VS ブライアン ジェームス ワイルド(比)
出典:ボクシングモバイル

ー確かに立ち上がりは冷静でいらっしゃいましたね(笑)ちなみに、相手がダウンした時ってどのようなことを考えていらっしゃるんですか?

ダウンした時って、確かに気持ちは高まってるんですけど、その後に行き過ぎてしまったら相手のパンチももらってしまうのであがりすぎないよう冷静に一回戻って、自分の隙を見ながら組み立てて倒していくようにしています。倒したからといってガンガンいくのではなくて、一回冷静に戻ってからいくようにしてますね。

ー冷静に…。試合中冷静になるのって難しくないですか?

「チャンスだ」ってなったら自分もガツガツ行ってしまうタイプなので、練習からその点を意識してますね。練習では行ってしまってパンチをもらう時もあるので試合の時はより意識してます。

ーやはり「もらわずに打つ」というのが理想なんでしょうか?

もらわずに自分が攻めるのが理想ですね。今は攻めて攻めて殴られてそれ以上に殴るって感じなので(笑)お客さんは盛り上がるかもですけど、身内には「ドキドキして見てられんやん」って言われるのでもっと安心して見らもらえるような試合にしたいなと思ってます(笑)

ーTHEボクシングという感じですね(笑)前戦のダウンをとった後の流れは戦術通りだったんでしょうか?

徐々に削って、後半でダウンとって落ちていくかなと思っていたんですけど、相手のパンチ力とかスピードが落ちてくるのが分かって4Rでダウンもとれたのでその流れに乗ってっていう感じでしたね。

ーここまでのお話を聞いていて、とてもベテラン感があるなと感じます…!ご自身の課題なども見つけられているからでしょうか?

ええ、本当ですか?(笑)全然ですよ(笑)
まだまだチャンスってなると焦りとか喜びとかであがってしまいますし…。ディフェンスの時が特に課題で、攻めに行って相手のパンチをもらってしまうので冷静になることが大事だと言い聞かせてます。前回の試合でももらってしまったので、そこを直していければなと。ダウンをとってもそこを意識してますね。

ーやはり冷静さがベースになってくるんですね。試合後はどのようなお気持ちでしたか?

減量がやっぱりしんどいので、勝った後は気が緩んでその日だけは自分が主人公みたいな感じですね(笑)
ずっとKO勝利が続いて、応援してくれてる人が増えているので自分も結果で返していきたいなと思っています。

ーKO勝利を期待してくださっている方がやはり多いですか?

そうですね、多いです。自分では意識してなかったんですけど、記事とかでもパーフェクトレコードについて取り上げてくださることが多いので、自分でも意識するようになりました。でもKOを狙い過ぎたら大ぶりになってしまうので自分のボクシングスタイルを貫いてタイミングを狙って倒せたらと思ってます。

ー期待をプレッシャーに捉えない意識ですか…。メンタルすごく強いですよね?!

そうですかね(笑)逆に強くないからプレッシャーに捉えないようにしてるっていう感じだと思ってます。
プレッシャーに感じてしまうと体に力が入ってしまうし、応援してくださる方にも申し訳ないので、それらを力に変えて試合で戦ってますね。

ーメンタルが強いからそう捉えられるのかなと思いました…!メンタル弱いなと自分で思った過去があるからそう切り替えていらっしゃるんでしょうか?

空手をやっていた時は「皆に見られて恥ずかしい」とか小さい子がよく考えることを感じてたりしましたけどね(笑)
今は緊張して良いことがないなと思っています。緊張することと集中を切らすことは「違うな」と思っていて集中しながら緊張も多少ありますけどそこで固くなりすぎたら今までやってきたことが発揮できないと思うのでそこはやっぱり冷静になりつつ気持ちもしっかり入れてやるようにしてます。

ーとても興味深いお話です…!「緊張することと集中を切らすことが違う」と気づくきっかけなどあったんですか?

きっかけはあんまりなくて…(笑)
プロのデビュー戦がロサンゼルスで試合したんですけど、流れとかもあまり分からないまま試合が始まって緊張する暇がなかったので強いていうならそこからですかね(笑)アメリカとかアウェーな分、周りに呑まれちゃうので…。でも自分英語が分からないので周りが何を言っているかわからなかったので逆にプラスになりましたけど(笑)

ー海外あるあるですね(笑)やはりデビュー戦はプロとアマチュアの違いって感じられました?

1番感じたのはグローブの違いですね。8orだと倒せるよりももらっちゃダメだなっていう感覚でした。プロは一発があるので…。「叩くよりディフェンス」っていうのを自分が課題として挙げているので、今もそこをしっかり意識していっています。

2021年6月27日(日) ロサンゼルスでのデビュー戦
対戦相手 ケヴェン モンロイ選手(米)との写真
出典:ボクシングモバイル

期待をプラスに。「次戦以降のベルト獲得を見据えてパワーアップしていきたい」

ー次戦についてお聞かせください!

パーフェクトレコードをプレッシャーに感じないようにしているとさっきも言ったと思うんですけど、その期待してくれてるってことをプラスに変えて、次戦もチャンスがあれば倒してベルトを獲りたいと思ってます。相手もタイトルマッチなので作戦を色々練っていると思うので、冷静に相手の動きを見たいと思っています。

ー期待をプラスに!応援している方からしたら嬉しい言葉ですね。相手の山﨑選手の動画などは見られましたか?

はい、見ました。基本的なタイプでフィジカルが強そうな印象ですね。フェザー級でもやってらした方なのでパワーはあると思います。しっかり試合で感じながら距離も試しながらって感じですね。
自分のボクシングスタイルを貫けば勝てるかなと思っています。

ー今回石井渡士也選手(RE:BOOT)とスパーされてましたよね?何か吸収された事などありましたか?

そうですね、今回1番スパーリングをしたのが石井選手でした。日本スーパーバンタム級1位とスパーができていることをプラスに思いますし、課題も色々見つかったので試合までに修正したいと思っています。スパーリングで色々試すことができているので、試合までの期間でしっかり直していって試合当日は完璧な状態で臨みたいと思ってますね。帝拳は、金子虎旦と小川寛樹がスパーリングパートナーしてくれてます。

ー試合がますます楽しみになってきますね!石井選手のスパーは山﨑選手対策としてですか?

山﨑選手対策というより、パワーアップのためのスパーリングって感じですね。
石井選手はパワーがあって、踏み込みが早いのでそのスパーで課題を見つけられてるっていうのは大きいです。練習で強い選手とやって色々自分のボクシングを試していきたいと思っているので有難いです。

ースパーリング以外で何か変わったトレーニングなど追加されましたか?

今回、12Rで長いので長く戦える基礎体力とディフェンスですかね。自分のボクシングができるようにいつも通りの練習をしてます。

ー12R長いですもんね…。やはり前回のインタビューでも話されていた走りがメインですか?

そうですね、走り込みはしてます。
スタミナが1番大切だと思うので基礎はしっかりやってディフェンスもしっかりやっていれば12Rできると思っているので、そこを忠実にしていくって感じですね。

ーフィジカル面ではどういうメニューをされているんでしょうか?

和歌山に帰った時に練習メニューを大阪の人に教えてもらってこっちで引き続きやってるって感じです。長谷川穂積さん(真正)の紹介で知り合った方なんですよ。

ー個人的にやられているんですね…!でも村田選手、体バキバキですよね?!

そうですかね(笑)僕、筋トレあまりしなくて、自重でトレーニングするくらいなんですよ。
筋トレしすぎたら体重がきついかなと思って自重にしてます。

ーなるほど…。体重のバランスもありますもんね。そのフィジカルでは具体的にどこを補強されているんですか?

自分のバランスの偏りとか使い方を分析してくれて教えてくださるんですよ。
パワーをあげるんじゃなくて使い方の悪いところを指摘してくれるって感じですね。

ー今回の試合のテーマを一言でいうと次戦以降を見据えた一戦でしょうか?

そうですね。今回のタイトルマッチはもちろん大切なんですけど、自分が目標としているベルトではないのでその先を見据えてパワーアップしていければなと思っています。
次戦は、自分の課題のディフェンスをしっかりして、内容で魅せていけるような戦い方ができればと思っていますね。

成田での走り込み合宿の様子
出典:ご自身Instagram

伝説の3番部屋!?絆の深さが伝わる日大ボクシング部の話。


ー先程もスパーリングパートナーで金子虎旦選手、小川寛樹選手の名前が出ましたが同じ日本大学出身ですよね?

そうです。自分が4年生の時に、金子が3年生、小川が2年生で3番部屋で同部屋でした。自分が3年生の時は李健太先輩も同部屋だったんですよ。健太先輩が同部屋の時は小川は別だったんですけど…。

ーええ、帝拳入門組じゃないですか!やはり同部屋メンバーで遊ぶことが多いんですか?

そうですね、ご飯を食べに行くことは多いです。
大学時代、衣食住を共にしてるので試合の時は負けた時は落ち込むし、「負けてほしくないな」と思いますね。
7月のWHO'S NEXTの試合の時も虎旦が負けちゃって、「色々考える」って話をしてましたけど、結局「また頑張る」って俺にも言ってたので一緒に頑張れたら良いなと思ってます。
次はタイトルとって、負けてる姿を後輩たちに見せてる場合じゃないなと思ってますね。「昴みたいになりたい!」って思ってもらえるようになりたいし、健太先輩に続いて自分もベルトを獲りたいなと思ってます。

ー格好良い兄貴分ですね!金子選手はやはり今も呼び捨てなんですか?(笑)

変わらず呼び捨てですね(笑)先輩と思ってない感じで、仲の良い兄弟だと思ってます(笑)

ー微笑ましいですね!小川選手はそういうタイプではないですか?

そうですね、難しいくらい上下関係を大切にするタイプですね。小川が「昴!」って呼ぶことはないですね(笑)

ー小川選手の呼び捨ては確かに想像つかないですね(笑)日大同期の宝珠山晃選手(三迫)と神足茂利選手(M.T)とは会われてますか?

この前、よみうりランドのプールに行きました。
ずっと夏にプールか海行こうって言ってて、東京海が汚いので、茂がよみうりランドの近くに住んでたのでそこにしようって決めましたね。

ー仲の良さが伝わってきますね!本日はありがとうございました!

村田選手が4年生の時のリーグ戦
左:金子虎旦選手、中央:村田昴選手、右:小川寛樹選手
出典:本人ご提供

★U-NEXTでの視聴はこちらから

10月5日(土)17時20分配信開始
17時45分試合開始
https://video.unext.jp/livedetail/LIV0000006382


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