キムタクダンベル体操 9か月で14㎏減(3)
§5 捨て台詞を残して 夫は単身赴任で北海道へ ”やったるわい!”
「おまえねぇ、最近、何をイラついてるんだ!?」
夫は、普段、人の素行には無関心で、ワタシの言動の変化には「全く」と言っていいほど、気づかない人でした。
しかし、今回の食事制限以来、ワタシがモヤモヤ、イライラしていることには気づいたようでした。
「健康のことを考えてね、ダイエットしようと思うんだけどね・・・」
「また、ダイエットか?(爆)!絶対に無理無理。何やっても失敗して続かなかったじゃないか。やめとけ。そりゃ、今みたいに、トド状態から痩せてくれたらちょっとは見苦しさも減るだろうけどなぁ~(笑)」
「なによ!その言い方は!!!自分の事を棚に上げといて,酷いんじゃない!」
「べつに、事実を言っただけだろ。今までがそうだったんだから・・・。やりたかったらやってみたら・・。但し、無駄金遣って、薬買うとか、我慢して食事とらないとか・・は止めとけよ!」
「いいわよ。やってやろうじゃない!絶対に今回は痩せてやる!」
「まっ、せいぜい頑張ることだな。俺はいないんだし。帰ってきたら楽しみだなぁ(爆)ガハハハハハ!」
ちょうどその頃、夫は北海道への転勤が決まり、単身赴任の準備をすすめていました。自分の準備のことで大変なのはわかるけど、応援どころか、ワタシを完全に馬鹿にした言動にはワタシもブチ切れました。
「年末に,帰ってくるのが楽しみだなぁ~。“やっぱり,ダメだった~”っていうのは目に見えてるけど・・」
「ふん!!!」
高笑いしながら出て行く夫を、顔では笑いながら、でも心の中では火山が爆発寸前状態みたいに怒りでいっぱいにしながら見送りました。
“帰ってくるまでに絶対に痩せてやる!”
§6 そしてはじめたダンベル体操
“『我慢する』とか『減らす』とか、ダイエットって言えば、何かを制限するばかりなのは、ぜったいにおかしい!
手軽で、楽しく続けられて、いつの間にか習慣になっていて、気がついたら痩せていた_。
そんなダイエットが出来ないものなんだろうか?”
そう考えながら、ふと思いついたのが『ダンベル体操』でした。
実は、少し前に、1㎏ダンベルとダンベル体操のビデオを通信販売で購入していたのです。
そのときは、“いつかは痩せたいなぁ~”という願望でしかなく、ビデオが届いても未開封の状態でした。ダンベルも、机の下で私の足置きになっていました。
“そういえば、『肥満指導』の中にも、ダンベル体操=15分程度っていうのがあったなぁ”
そこで、本棚の隅に立てかけてあったビデオを取り出して、それがどんなものなのかを、食い入るように観ました。
「ミスターダンベル」こと、解説者の鈴木正成氏(筑波大学の教授)は、その中で、力強くこう説いておられました。
「すぐには、効果は出ませんが、3ヶ月頑張ったら必ず効果はあります!1日10分~15分、毎日続けることです!」
“3ヵ月後に効果が出る・・・。ってことは、dumpが帰ってくる頃には、なにかしらの効果が出ているはず_。よっしゃ!とりあえず、1日10分間、たったの10分だけでいいのね。とりあえず、3ヶ月この体操を続けてみよう!もう、これに賭けるしかない!”
ビデオを観ながら、ワタシは、固く心に決めたのでした。忘れもしない、9月23日のことでした。そこで一句。
君が痩せると言ったから、その日は名づけて ダイエット記念日
(つづく)