史上最強の哲学入門(飲茶)【読書記録】
#1
哲学の知識を身につけようと思ったのはこれで何回目だろうか…中学生の頃から「哲学」という世界に興味があり常に心の片隅にその存在を意識し続けていた。
今年しか没頭する時間はない,ということでまずは入門書的なものを読もうとして見つけたのが『史上最強の哲学入門』だった。
この本は古今東西,(自分的に)有名な人物から知らなかったような人までざっと30人ほどの哲学者の名前と彼らの考えのエッセンスを簡潔にまとめている。
さらに 真理,神,国家,存在といった4章に分けて並べることでそれぞれの考えに至った歴史的背景,繋がりもよくわかるようになっている。
前書きを長く描きすぎた気がする,ここまで読んで下さった方には申し訳ないがこの記事は書評ではなく単に自分のためのメモ,記録である。
次に読む本の方向性を模索しながら気に止まった事柄を挙げてみる。
まずヘーゲルの弁証法について,テーゼとアンチテーゼをぶつけ合い止揚を目指す,目指す先は真理,幸福だったりするらしいのだが,それよりもプラグマティズム的に(この単語もこの本で知った)議論のベースとして常に自分の中にあるものなので,是非もっと深く知りたいと思った。
次に気に入った表現があった。それはサルトルの「人間は自由の刑に処せられている」という言葉だ。現代社会を捉える時の視点の一つを簡潔に表していると感心した。
余談ではあるが,イルカを哺乳類に分類したのはアリストテレスらしい。イルカが近くにいたというのも驚きだが,どうやってアリストテレスはイルカを観察したのだろうか。海に潜って一緒に泳いだのか,とか考えるとなんだかワクワクする。
哲学を深くするために多くの知識を得て,そして思考をしていこうと思う。