M.I.H.O.

憧れのエジプト・カイロで留学生活を始めたポンコツ大学院生。 中世エジプト(13〜16世…

M.I.H.O.

憧れのエジプト・カイロで留学生活を始めたポンコツ大学院生。 中世エジプト(13〜16世紀初頭)の社会と民衆の歴史を研究しています。読んだもの、見たもの、考えたことなどなど思いついたことを気ままに書いています。

マガジン

  • エジプト留学&生活奮闘記

    エジプトはカイロでの(留学)生活を綴ります。長期・短期滞在、観光、留学を考えている方、エジプトに興味があるという方、海外で生活しているという方に。

最近の記事

  • 固定された記事

カイロからの手紙

22年10月初め、人生二度目のエジプト上陸。 予定している一時帰国期間を除いても、合わせて1年半にはなる予定の留学生活を始めました。 過去に一度、せいぜい3〜4日の旅行でしか来たことのないエジプト・カイロに、初めての海外長期滞在で、1年以上住むー。 全く実感の湧かないままカイロで生活を初めて3週間、ようやく憧れのエジプトに来たんだ!という喜びと、一般的な日本での生活を思い浮かべれば別世界とも言えるようなエジプトで生活するということ、ただ通り過ぎていく旅行客としてではなく、カイ

    • 今日、自分の怠慢で遅れに遅れた家賃を大家に払いにいった。先週が預言者生誕祭で、お菓子を送り合う文化があるので、それも兼ねて「雷鳥の里」を持参。喜んでくれた。「ハラームなものは入っていないから」と言うと、「もちろん、わかってるよ」との返事。なんでもない会話だが、なんだか嬉しかった。

      • 【エジプトの雑貨】フェアトレードエジプトという店で、バステト模様のキャンドルドームを買った。他にも白と黒があって迷ったが、そのままでも可愛い緑色にした。キャンドルを灯すとほんのり柔らかい光で照らされていい感じ。これで200LE。お手頃価格だった。あとは、無事に日本へ持ち帰るだけ!

        • ラマダーン月をカイロで過ごす

          まとめたらさっさと公表しようと思っていたのに、放っておきすぎてしまった。 以下の記事は、4月の上旬に書いたものだ。 今は9月。イード・アル=フィトル(ラマダーン月が明けの祝日)どころか、イード・アル=アドハー(犠牲祭。今年は6月半ば)も終わってしまった。 他にも途中まで書いたまま、投稿できていない記事がいくつもある。留学期間が終わる前に書き上げたいところだ。 ラマダーンをアラブ圏で過ごすのはこれが二度目だが、私にとってはまだまだ目新しいことばかりで、ラマダーンが始まる前のワ

        • 固定された記事

        カイロからの手紙

        • 今日、自分の怠慢で遅れに遅れた家賃を大家に払いにいった。先週が預言者生誕祭で、お菓子を送り合う文化があるので、それも兼ねて「雷鳥の里」を持参。喜んでくれた。「ハラームなものは入っていないから」と言うと、「もちろん、わかってるよ」との返事。なんでもない会話だが、なんだか嬉しかった。

        • 【エジプトの雑貨】フェアトレードエジプトという店で、バステト模様のキャンドルドームを買った。他にも白と黒があって迷ったが、そのままでも可愛い緑色にした。キャンドルを灯すとほんのり柔らかい光で照らされていい感じ。これで200LE。お手頃価格だった。あとは、無事に日本へ持ち帰るだけ!

        • ラマダーン月をカイロで過ごす

        マガジン

        • エジプト留学&生活奮闘記
          38本

        記事

          ファイユームの砂漠で星を見る〜ワーディー・ライヤーンへ〜

          先日、院生仲間4人でファイユームへ、1泊2日のグランピングに行ってきた。 友人がたまたま見つけたグランピング施設に泊まって、綺麗な星空を見よう!というコンセプトの旅である。 このグランピング施設は、ファイユームの西側、ワーディー・ライヤーンという砂漠地帯にあるので、カイロからここまで辿りつく道のりだけでもちょっとした冒険だったが、ライヤーン砂漠と湖の景色は素晴らしいの一言に尽きる美しさで、苦労してここまで来て良かったと心底思った。 ファイユーム はじめに、ファイユームと

          ファイユームの砂漠で星を見る〜ワーディー・ライヤーンへ〜

          忘れないうちに: 好きな曲に巡りあえた日

          "Back to Alexandria (原題: وحشتيني )"という、母と娘のすれ違いと和解を描いた、コメディタッチのロードムービーを見てきた。 フランス語のセリフがほとんどだが、舞台はエジプト。 明るいエジプトの太陽を浴びて、いつも見ているダウンタウンの景色と、アレキサンドリアの蒼い海が新鮮に映る。 映画そのものも良かったので、あとで感想をまとめることにして、この映画はロードムービーにつきものの劇中挿入歌がまた良かった。 どれも古き良きフランスやエジプトの音楽で、

          忘れないうちに: 好きな曲に巡りあえた日

          5月末〜6月頭くらいからスイカが、下旬辺りからはティーンショーキ(サボテンの実)が果物売りのトラックに並び始め、3週間前くらいから、ついにマンゴーが並び始めた。今季初マンゴーを食べる。タイムールとエウェイスという品種。甘酸っぱくてうまい。 ※写真は卸売市場のスイカエリア。大量!

          5月末〜6月頭くらいからスイカが、下旬辺りからはティーンショーキ(サボテンの実)が果物売りのトラックに並び始め、3週間前くらいから、ついにマンゴーが並び始めた。今季初マンゴーを食べる。タイムールとエウェイスという品種。甘酸っぱくてうまい。 ※写真は卸売市場のスイカエリア。大量!

          ラクダを美味しく食べる夜

          先日、カイロから少し足を伸ばして、キルダーサというピラミッドサイト方面にある町へ、ラクダのケブダ(内臓)を食べに行ってきた。お店の名前はそのものずばり、 Shaykh Muhammad Kebda Gamali なんとインスタのアカウントもある。 https://www.instagram.com/kebdagamaly?igsh=MWhsZzc2b2Z2dG9wZA== タクシーの運転手のおじいさんによると、この通りはぜーんぶラクダのケブダ屋らしい。「クーーッル・ケブダ・

          ラクダを美味しく食べる夜

          ワクチンを打ちに病院に行ったことはあるけれど、ちゃんとした診療を受けに来たことは無いので、ただの受診なのにヘンに緊張している。予約は海外保険のサービスに丸投げできたから、あとはただ医者に診てもらうだけ。喘息っぽい症状がこれで改善するといいが...。写真は最近のお猫様。毛繕い中。

          ワクチンを打ちに病院に行ったことはあるけれど、ちゃんとした診療を受けに来たことは無いので、ただの受診なのにヘンに緊張している。予約は海外保険のサービスに丸投げできたから、あとはただ医者に診てもらうだけ。喘息っぽい症状がこれで改善するといいが...。写真は最近のお猫様。毛繕い中。

          【エジプト生活ガイド】日用品&医薬品編

          エジプト(カイロ周辺、以下同様)で買える日本食・アジアン食品については、上の記事をご覧ください↑ 今回は、現地調達できる日用品&医薬品についてまとめています。 エジプトで大半のものが手に入るとはいえ、質や効果についてはやはり日本のものの方がいいこともあるので、常備薬や持病の薬は持参するのが一番。 とはいえ、留学などで1か月以上滞在するとき、あるいは観光中に常備薬を切らしてしまったときには、こちらでも現地調達ができるものがあります! 1.生理用品絶対必要なのに、意外と情報が

          【エジプト生活ガイド】日用品&医薬品編

          大失敗をした。7月で取るはずのフライトを、まさかの6月で予約していた。JuneとJulyは見間違いやすいから、ちゃんと確認しようと思いながら買ったはずだったのに、まさかの片道だけ6月。全部取り直した。あーあ。悔しいからかわいい猫に癒やしてもらう。最近暑いからか、へそ天が多い。

          大失敗をした。7月で取るはずのフライトを、まさかの6月で予約していた。JuneとJulyは見間違いやすいから、ちゃんと確認しようと思いながら買ったはずだったのに、まさかの片道だけ6月。全部取り直した。あーあ。悔しいからかわいい猫に癒やしてもらう。最近暑いからか、へそ天が多い。

          エジプトの犠牲祭~ある家族との記録~

          今年の犠牲祭は、6月16日の日曜日に始まった。 これはヒジュラ暦ズールヒッジャ月(巡礼月)の10日目にあたり、メッカ巡礼の完了を記念して犠牲獣が屠られる。 神への信仰心と服従を示すため、預言者イブラーヒーム(アブラハム)が、愛する息子を供犠にしようとしたところ、アッラーが彼らの信仰心を認め、大天使ジブリール(ガブリエル)と身代わりの子羊を遣わし、息子の命を救ったというクルアーンの伝承(37章:102-107節)に基づく宗教行事である。 (大塚和夫「祭り」『岩波イスラーム辞典』

          エジプトの犠牲祭~ある家族との記録~

          【エジプト生活ガイド】日本食・アジア食品編

          昨日今日と、カイロで日中の気温が45度、夜中でも39度というとんでもない暑さが続いています。 すっかり夏バテ、寝不足気味の今日この頃。 さて、今までnoteで公開したものも下書中のものも、見返してみて「そういえば書いてなかったな」というのがこちらでの生活についてのガイド記事です。 ビザの更新については、上の記事で、自分用の備忘録としてまとめました。 今度は日常生活編ということで、エジプトで現地調達できる日本食、日常生活用品、医薬品事情などをまとめてみます! あくまで、一人

          【エジプト生活ガイド】日本食・アジア食品編

          こんなのカイロで見たことない!夜22時近くで39度もある。昼間は予熱したオーブンの中にいるようで、息を吸うと肺に重い熱風が流れ込んできた。外にいると命の危険を感じるほどヤバい1日。日陰ならマシなんてもんじゃなく、日陰すら暑い。今晩どうやって寝たものか...。

          こんなのカイロで見たことない!夜22時近くで39度もある。昼間は予熱したオーブンの中にいるようで、息を吸うと肺に重い熱風が流れ込んできた。外にいると命の危険を感じるほどヤバい1日。日陰ならマシなんてもんじゃなく、日陰すら暑い。今晩どうやって寝たものか...。

          【子猫と暮らすエジプト】去勢手術をしてきた。術後すぐ、「猫ちゃんに会えますよ」といわれ、「え、もう??」となっている間に気をつけること、塗る薬の種類などなどを伝授され、「じゃあ帰っていいよ」というスピード帰宅...。まだ麻酔からさめてないのに大丈夫なの?「うん、大丈夫!」まじか。

          【子猫と暮らすエジプト】去勢手術をしてきた。術後すぐ、「猫ちゃんに会えますよ」といわれ、「え、もう??」となっている間に気をつけること、塗る薬の種類などなどを伝授され、「じゃあ帰っていいよ」というスピード帰宅...。まだ麻酔からさめてないのに大丈夫なの?「うん、大丈夫!」まじか。

          Bye, Bye, Tiberiasーバイバイ、ティベリアー

          今日で10月7日から8か月。 外国人としてエジプトに住み、日本での報道、エジプトでの報道、そして各国メディアによる報道とを追いかけながら、毎日言葉を失うような出来事がガザと西岸の地域で起こっているのを、どこかガラスを一枚隔てた遠くから眺めているような気がする。近く、遠い。 私には何もできない、という無力感に苛まれながら、微微たる額ながら寄付をし、パレスチナ問題について周知をし、たまに講演会や勉強会に参加している。 ”Bye, Bye, Tiberias”というドキュメンタリ

          Bye, Bye, Tiberiasーバイバイ、ティベリアー