6. タオルミーナのホテル
ここまで写真を撮ることなど、まったく思いつかなかった。そのため、地図の写真ばかり。 地図が好きな私はいくらでも眺めていられる。ここからこのルートで移動して、この街でアレを見て、それとも?と妄想する。すごくたのしい。
さて、成田を12時半に発ち、ミラノ経由カターニャ、そこからタオルミーナへと、一気に移動。すぐに朝が来た。
<この先は朝食の写真や、ホテル最新情報を含みます>
お腹が空いたが、まだ朝食の時間ではない。
朝の光がきれい。空気も。ホテルのロビーはクラシックな家具があって、落ち着く。
カターニャに泊まるのは便がいいのだけれど、タオルミーナに来てみたかったし、ここに泊まりたかった。
この景色。
エトナ山は煙が出ている。月も。
イオニア海。空気がきれい。
そして、この朝食。一気に移動した甲斐があった。
大皿に主にシチリアの郷土料理が並ぶ。すぐ上の写真は、ナスのグリル(パン粉のかかっているもの)、トマトのサラダ、きのことハーブのパイ、黒オリーブ。チーズが2種類で、ペコリーノシチリアーノとリコッタアルフォルノ。あと、北イタリアのものだけれど、生ハムやサラミも。
ペコリーノシチリアーノ(中央の左)は胡椒の入った羊のセミハードチーズ。今はリコッタは自作のレシピがクックパッドに載っているほどポピュラーになっているが、それは牛乳から。シチリアのリコッタは羊乳で、ペコリーノを作って残った乳清を使ったチーズ。アルフォルノ(右)は、これに塩を振って水分を出してからオーブンで焼いたもの。燻製のアフミカータという名前の類似チーズもある。
下の写真は、眩しく輝くベリー、アプリコット、りんごのトルタ。ここにないけれど、カスタードのタルトもあった。最下段の左はナスのマリネ、その横のチーズはカチョカバッロとグラーナパダーノ。瓢箪のような形のカチョカバッロも、今はもう日本でも作られている。説明不要かもしれないが、カチョはチーズのことで、カバッロは馬。熟成させるとき、馬の背中に対で吊るすようにして作るからだそう。グラーナパダーノも、今はもう首都圏ならスーパーで売っている。パルミジャーノに似たチーズで、熟成期間が短くてお手頃な価格。
このほかにも、オムレツや茹で卵、丸ごとのトマト、フレッシュジュースなど。もちろんパンもあり、全粒粉のパンやクロワッサンだった。陽気に踊るクッキーの飾りは、すべてお手製。シェフはこちらのフランチェスカさん。おひとりで作られているとのこと。この飾りも私が焼いているし、お花も私が買いに行って飾るのよ!と。子どものとき大好きだったグラジオラスの花の前で話をした。
本当に美味しかった。ホスピタリティもすばらしく、帰国後に写真を見せれば、イタリア通のみなさんにも称賛の嵐だったホテル。ここは夜はバーならあるとのことだったので、朝食に力を入れているようだ。
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このホテルは、拡張されて今もあります。内装はモダンな感じに改装され、朝食の様子も変わっていますが、すてきですね。写真を見ていると、また行きたくなってきます。行きたくても行けないけれど。世界中の大変な時期が早く終わることをお祈りしています。
Villa Ducale Taormina
http://www.villaducale.com/en/luxury-hotel-taormina-photogallery.php
このホテルを記事にしてくださったFIGAROの方、どうもありがとうございました!
Cara Villa Ducale, mi sono divertita molto nel vostro albergo. Grazie per la vostra ospitalità.
Cara Franciesca, grazie per la colazione. Tutti i piatti erano molto deliziosi!!