『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』10周年
それになるのは今年の10月なんですけどね。
思い入れはあるし、好きか嫌いかでいえば好きな部類かもしれない。
でも、客観的評価という点では失敗作、駄作に分類されてしまう方でしょう。
稼げていたかいないかという点では稼げていたかもしれない。
なんだって『ガンダム』だから。
ガンプラとかそれなり以上に売れてたものはあるし。
去年、つまりは2024年にバンダイナムコピクチャーズを退職した小川正和という『機動戦士ガンダムAGE』で救いようのない無能ぶりを発揮していたけど罪を日野社長やレベルファイブにおっ被せていることが出来ていた時期にして、『ガンダムビルドファイターズ』を自分以外の周りのスタッフの優秀さのおかげで成功させていたけど『ガンダムビルドファイターズトライ』で演出の能力はともかく経験不足なくせに変に意識が高い真面目くんな綿田慎也と小川本人の無能さで評価を下げていた(それでも、ホシノ・フミナを生み出した功績だけは評価されていたかもしれない。『ZZ』がエルピー・プルとプルツーを生み出した功績だけはあると言われるような感じで)辺りに手掛けたのは『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』では分割4クール、つまりは2015年10月から2016年3月までの1期、2016年10月から2017年3月までの2期までのもの。
結果的に言えば、1期はまあまあというか成功の部類。2期はハシュマルの頃まではまあまあ。実際に深夜に放送された『特別編』はハシュマルのところで終了してたので、それが答えなんでしょう。
しかしそれ以降の音を立てて崩れていくような「負のご都合主義」発動という最悪な展開を見せた末に罵詈雑言阿鼻叫喚のファンがアンチに転じるレベルの有様なのに対して、バンダイやクリエイター様を崇め奉る肉屋を支持する豚系統の人たちが無理やりにでも擁護している愚かだけど哀れな有様。2期の有様は『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の悪夢を再現した感じの「売れない種死」と揶揄されているものだった。
自分から言えば、既存の作品の逆張り的なものを作っているとは思うし、途中まではそれでうまくいってた部分はあったと思うけど、最終的な根幹を見間違った感じが酷いものになったと思う。似た感じと言われている『機動戦士Zガンダム』でもシロッコやジャミトフ、バスクは退場しているし後始末は『機動戦士ガンダムZZ』で果たされている。『機動戦士ガンダム0083』なんかは最初からバッドエンド前提とはいえ、デラーズやガトーはきちんと退場させている。『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』ですらロード・ジブリールは退場してロゴスは壊滅、ギルバート・デュランダルは結果的に倒されてはいる。というか、普通にシンを主人公にしてそれを進めてればいいのを前作主人公のキラ・ヤマトやアスラン・ザラ、ラクス・クラインに主役を交替させるようなことをやらかした末にシンをラスボスにして倒すという酷いことをして大顰蹙を買い、結果的に商業的収入面は成功しても作品的評価という点では大失敗で、結果的に福田夫妻は『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』で再評価はされているものの過去のやらかしは消すことはできないと思っている。否を絶対に認めない感じの『SEED』系統の厄介ファンの種厨が今なおネットから現実で暴れまわっている有様の酷さは今なお健在な厄介な宇宙世紀至上主義者連中と合わさって、ガンダムファンそのものを一種の厄介者として認知させてしまっている感が強い。まあ、『SEED』シリーズも20年選手な作品だからファンも中年のおっさんおばさんになってるだろうし、悪質な宇宙世紀至上主義者の醜態を見てた人たちが種厨としてより醜態をさらしている有様はかわいそうな感じにも見えてくる。
で、「売れない種死」の鉄血だけど、今なお言われている「マクギリスがバエルの力でラスタル率いるアリアンロッド艦隊を叩き潰してギャラルホルンを牛耳るも悪と化して恐怖政治をしくディストピア染みたものになるところを三日月が乗るバルバトスルプスレクスが登場してマクギリスのバエルと戦う」ので良かったと思うのですけどね。バンダイはそういう気持ちで考えてガンプラ作ってたわけでしょう。
キマリスヴィダールとかいうツギハギデザインはバエルにそれなり苦戦させながらも倒されてる方がよかったとおもうし、というかガエリオは一期で死んでた方がよかったともうんですけどね。友としてマクギリスを止めるために鉄華団というか三日月にキマリスヴィダールで加勢したけど結果的に倒されてしまうが、その時にバエルに残した僅かな爪痕がバルバトスルプスレクスがバエルを倒す切欠になるってベタだけど良かったと思うんですけどね。
ぶっちゃけ形部一平デザインは格好いいけど、作中のおぞましい設定やガエリオという存在そのもののせいで良い印象が全くない。形部一平もガエリオ推し発言が酷くて顰蹙を買った気がしなくもなかったり。
監督の長井龍雪とかいう素人の頭でっかちな逆張りと、メイン脚本の岡田磨里の自分勝手な暴走を軌道修正するどころか放置、というか加担した小川正和がやらかした結果が現在に至るまでの『鉄血』について語ることをタブーにさせる連中の多さにつながるのだろう。
だって、「政治かけないからヤクザ映画書きます」なんて馬鹿なことを抜かした長井も相当大概だけど、ガエリオやジュリエッタ、ラスタルに肩入れした感じの岡田や小川の無能さ、岡田に媚びた松風雅也のラジオとかイベントでの暴走、キャラデザ原案の伊藤悠って漫画家の鉄華団に対しての公式でのヘイト創作とか、自分勝手な中年どもの暴走を放置したために酷いことになり果てたとしか思えない。設定監修の鴨志田を2期では岡田の権力で追い出したとか1期の小川の無茶ぶりに作画班大量離脱とか、本当に酷過ぎるもんだったと思われる。もう、反面教師にしかならない。
それに対して「批判をするな」なんて現在のアメリカに一杯棲息する赤い帽子をかぶった連中みたいのが攻撃をしてくる感じなのが鉄血界隈、というか赤い帽子かぶってる連中と被るのがガエリオ・ラスタル・ジュリエッタ推しで鉄華団をヘイトするアリロ厨というより少なくより濃度の濃い悪質ガノタ連中。彼等は鉄華団を鉄火丼と馬鹿にしたり鉄華団側のファンを頭鉄火丼と侮辱して、余計に愚かさ哀れさ醜悪さを見せている。頭アリロの救えなさは悪質ガノタでも種厨クラスでしょう。国が違えばMAGA帽かぶってそうです。
製作に携わった中年連中からすれば鉄華団なんか、自分の既得権益を脅かす生意気な若い連中とか田舎のマイルドヤンキーとか学園物の不良連中とか反社としか思ってないのでしょう。鉄華団が倒せたのはやはり無能な働き者のイオク・クジャンも若者という感じでした。イオク・クジャンも放送当時は大概でヘイトが向いたけど、今となってはガエリオ・ラスタル・ジュリエッタのアリアンロッド連中からヘイトを避けるためにヘイトタンクにされたのが見え見えで哀れになるし、そんなものを見事に演じきった島﨑信長は声優として立派だと思いました。勿論、鉄華団の面々を演じた方々やマクギリスを演じた櫻井孝宏も。未だにピクシブ百科事典やニコニコ大百科で気持ちが悪いくらいに持ち上げられているラスタル・エリオン(アニヲタwiki(仮)は項目作ったら削除されました。荒れるから、というか肉屋を支持する豚の養豚場ですから仕方がありません。まあ、アニヲタwiki(仮)の連中がピクシブ百科事典とかニコニコ大百科とかにも出張ってあらゆるところを養豚場にしてる感じです)なんて殺された方がマシなおっさんを演じた大川透も次回予告ではラスタルを単なる不快な悪役って感じで演じていてガエリオの松風雅也みたいな自己中心的なヒトとは異なる役者としても優秀さをみせていました。岡田マリエッタもといジュリエッタ・ジュリスとかいう岡田のアバターを演じた人然り。大川透はラジオで松風雅也と共演した時に松風の発言にドン引きして「僕(つまりラスタル)生き残っていいの?」と言ってました。鉄血の制作陣の独善的な中年連中からすればラスタル・エリオンは自分達にとっての都合のよい後ろ盾な優しい権力者のメタファーなんでしょう。なんか『DRAGON BALL超』の全王とかみたいの好きなんですねえ、こういう人たちは。反吐が出ます。
普通の作品すら満足に作ることのできない連中が既存の逆張り的な作品を作ろうとしてもロクなものができない、というかもう二度とアニメの制作に関わるなという批判が向いて当たり前な鉄血スタッフ陣なんかを見て、「スタッフ批判をするな」みたいな格好つけたことを言うヒトたちがいますけど、そういう人たちが他所では普通に差別的な暴言を吐いてたりするので笑うしかありません。まあ、現在でいうナントカアノンとか弱者男性とかインセルみたいのが多いのでしょうかねえ?ダメな仕事をした人間を批判することすら許さないとか、政治家の批判を一切許さないって感じの人たちとも赤い帽子かぶった連中とも重なってしまうんですけど。もしかして中年にもなってアニメ見ている人たちの負の側面暗黒面でしょうかねえと思う次第です。『鉄血』関係の顛末は。
そんな感じなのか、SDガンダムのカードダスだかで展開されていた『ガンドランダー』では初期案にあったというアイン・ダルトンとかいうスタッフの行き当たりばったりでラスボスになったヒトでなくガエリオがグレイズに組み込まれた感じのクルガングレイズとか、騎士ガンダム関連こと『SDガンダム外伝』では過剰なまでに持ち上げられ続けているラスタル・エリオンは中ボスでラスボスの傀儡でしかない小物でしかも殺される役回り(ご丁寧にジャスレイ・ドノミコルスの意匠も混ざっている)だったり、ラスボスはハシュマルのあとのレギンレイズジュリアモチーフできちんと倒されていたり、ガエリオはほんのちょい役で賢さのかけらも何もないどうでもいいキャラになってたり、ジュリエッタ・ジュリスなんかはガエリオの背景にいる不愛想なモブキャラでしかないので、「どうして本編こうならなかった」感が強かったです。そもそもガエリオって善人っぽく言われているようで火星での三日月との揉め事からの私怨で自分の家の軍を動かして自業自得で死ぬような奴で、『機動戦士Vガンダム』のザンスカールのベスパにいそうな「個人的には倫理観や良識はあれど、本質的にはイカれている」「中途半端な善良さを持ってるドス黒い悪」を体現してるキャラだったと思うんです。病んでいた富野由悠季が意図的に描いたのと異なって長井や岡田が描いたのは能力不足でそうなった感じだったんでしょうけど。
現在でも『鉄血』には何を言っても良いなんて感じで「止まるんじゃねえぞ…」とか馬鹿にしてる人たちが多いのですが、あの杜撰な有様を見せられると憤りも感じると同時に悲しみすら感じます。
で、岡田磨里は今でも普通にアニメの監督とか脚本やってるけどあんまりパッとしないし、長井龍雪も然り。
現在では『境界戦機』で大ゴケして大戦犯として大顰蹙をかった小川正和の単独犯にされそうだけど、岡田も長井も、それに松風雅也とか伊藤悠とか形部一平辺りも酷かったとかで独善的な中年連中のやらかしが酷いというのが今でも忘れられないものであり、それをさらに暴走させたのが小川正和のダメっぷりというもの。『AGE』では日野社長やレベルファイブの発案を蹴ってがんじがらめにして足を引っ張り、『鉄血』では結果的に中年連中を暴走させて統率が取れず、『境界戦機』は小川の独善的な権力発動で記録的大爆死で栄光のサンライズ3スタを子会社化させたSUNRISE BEYONDを倒産させたという、そんなのをバンダイナムコピクチャーズは飼ってたものの追い出したのか自ら退社したのかはわからないけど、そんな無能をサイバーエージェントが子会社作って迎え入れているという笑えない話。さすがにサイゲームズのアニメ部門も小川は拒絶したのでしょうか?
良いところ。
まあ鉄華団とかの泥臭くも前向きに生きてこうとする話とか、もっとよくできたんじゃないんですかね?岡田とか長井とか小川とかみたいな連中じゃなければ?
線の多いデザインのモビルスーツとか格好良かったけど、動かすのに非常に苦労させられたらしくって、形部一平が線を減らしますかと聞いたり大塚さんって人が線を減らしたバージョンを出して貢献しようとしたのを小川正和が突っぱねたとかいう酷い話とか出てきたり…。
それであの酷い結末にしたのだから、褒めるところがこれでもかとばかりに減らされていくのが悲しくなります。
ビームじゃなく実弾や鈍器メインの泥臭い戦闘とか好きでした。まあ、アホみたいなダインスレイブ云々とかで雲霧散消ですけどね。
でも、ガンプラの出来は非常によく、色分けとかでもう一声とか言われそうですけど、値段とか考えると結構優れてると思います。
まあ、独善的でひねくれた中年どもが本来の少年向きであるガンダムを良い年してアニメ見てるひねくれた中年とかいう人間に向けて作ったら中年向けなろう染みたものに成り果て、そんなひねくれた中年ですらドン引きするレベルの酷いものになったなって感じでしたけどね、アニメは。カネでも貰ってなければ必死になって賛美しないでしょう。悲しいです、そんなの。
あらゆる意味で反面教師になったと思われます。
私は嫌いではないんですけどね、鉄血。