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気づいた気持ち

就活が始まった。まだ、手探りで様々なことが不安である。自分のやりたいこと、「自分のアイデアや企画で飯を食う」ということを実現する場をつくるために去就を決めなくてはならないのだ。

幸い動きだすのが遅くはなかったので、門は狭いとは思うが僕が自分の思うことをする環境を得るため、去就を得るための機会は与えられたようである。

しかし、どこか不安だ。それは先が見えないという不安もあるがまた別の不安が大きくこころの中に存在する。

僕を失いそうなことに対しての不安である。

先日、同じような時期に就活を始めた友人からのline。「お互い就活頑張りましょう。」僕は自然とその言葉に気持ちを乗せて、スタンプや気の利いた返信を返すことを拒んでいた。そして、僕のフリック入力する手は次の言葉を打った。

       「個性が死なないように頑張るわ。」

何かを失う不安とはこれだった。個性を失うのが怖いのである。○○セミナーで教えられるような、何か自分の将来を築くために、その場しのぎで普通であることを強いられたり、思ってもいないことを言わなくてはならない。ワンオブゼムにならなくてはならないのだ。

それはどこか、今まで積み上げてきた本の山や、原稿の山を蹴り飛ばして、燃やすような行為のように思えて、それをする自分を描くと怖くなるのである。

僕が言っているのは単なる甘えなのかもしれないが、思いでもある。それゆえにそういった思い、そして今まで積み上げてきた本の山や原稿の山は低くとも大切にしたい。それが価値があろうがなかろうが僕なのだから。

これは自己保身か、それとも個性を守っていられる場を探しているのか、わからない。しかし、僕はそういった自己保身か、個性を守っていられる場を探しているのだと思う。それは見失わないようにしたい。

それがやっと迎えた3日目にして気づいた気持ちである。

目の輝きを失いつつある自分を文章を書くことによって振るい立たせるのであった。

そう言えば、明日は哲学サロンだ。あまり、頭が回らない。


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ダクト飯
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