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私がnoteを書く理由|伝わらなくても伝えたいこと

ご覧いただきありがとうございます。
抱っこ紐の専門家はぐみのです。

「抱っこ紐の専門家です」というと、「マニアックですね!」と言われることがよくありますが、本当にその通りです。

抱っこ紐を好きになったきっかけ


私は「推し抱っこ紐」をツマミに語り明かせる、マイ赤ちゃん人形持参で新製品を試着しに行ってしまう、超がつく抱っこ紐オタクです。

産後数年使うだけの育児グッズである抱っこ紐にハマってしまって9年、気づけば75社300種類以上の抱っこ紐を試着研究。自宅には150を超える抱っこ紐を所有していて、その数は増え続けています。

なぜこんなに抱っこ紐を好きになってしまったかというと、次男が1歳の時に、ドイツで研究が進むだっこおんぶの方法「Babywearing」に出会い、日本では知られていない、でも知って実践したら育児が昨日と今日ではガラっと変わるほどに楽になった経験がきっかけでした。

ドイツスクールで学んだ抱っこおんぶの方法

ベビーウェアリング、と検索すれば、日本でもある程度情報に出会えますが、ドイツ由来のBabywearing情報に出会えることは非常に稀です。

具体的には、赤ちゃんの発達段階に合わせた適切な姿勢を抱っこ紐で保持することにより身体発達へのアプローチとなるだっこおんぶの方法についてです。

こんなすごい情報、たくさんの人に届けなければ!!と、自分が専門家になると決め、2016年より親子向け、専門職向けに講座やセミナーをし続けてきましたが、なんだかずっと感じるのれんに腕押し感。

伝えたいことが伝わらない。伝えたはずが、微妙にすり替わって伝わってしまう。

なぜ??何が起きてるんだろう??

伝わらない理由

そんなもどかしい気持ちを抱え続けてきたのもそのはず。追求し続け学び直しを繰り返してきた中で、私が学んだBabywearingはドイツでもまだ決して一般的ではない、ある意味とても稀有なものだったのだということを、つい最近ようやく知りました。

ドイツでも、先進的な試みとして少しずつ研究実績がつまれている、発達アプローチとしてのBabywearing。もちろん事例は届いてこないし、文献は日本語どころか英語にもなっていない。そりゃ日本でも伝わらないわけか。

情報はそこにあるのに、こんなにも伝わらないのだと、思い知らされています。

さらに日本では、だっこやおんぶは文化の中でされてきた当たり前な行為なので、専門分野としての認識が専門職間であっても低いし、養育者には「だっこを専門的に習う」ということ自体知られていないし、知ったとしてもお金をかけて専門家に習う、ということへのハードルも高いです。

「愛着形成」としてのだっこおんぶの必要性や、「窒息や落下防止」「股関節発育形成不全の防止」のための抱っこ紐の使い方講座は近年増えてきていますが、「発達アプローチ」としての専門的な内容を扱えるBabywearingの専門家は本当に稀です。

少数派の無力感を感じながらも諦めたくない

こんな少数派の無力感をひしひしと感じながらも、同じ気持ちで活動する仲間が本当に少数ながらいることから、そのつながりが途絶えてしまわないよう、オンラインコミュニティだっこの学校をはじめました。

そして、この少数派の視点に共感してくれる仲間が少しずつでも増えればと思い、私が8年をかけて学び伝えてきたドイツのBabywearingのこと、発達へのアプローチとしての抱っこ紐の使い方のことを「実用だっこ学」という学習にまとめ、ゼロから理論を専門的に学べる形を作りました。

私は医療従事者ではないし、英語も喋れない。ドイツ語ももちろんわからない。私にできることってもうこれ以上ないのでは・・・と心折れそうになりながら、でも、

抱っこ紐による姿勢サポートによる発達へのアプローチとしてのBabywearingを、ここまで具体的に言語化して伝えられるのは日本で私しかいない!とも思うのです。

いつか、この情報にピピっとアンテナが動いてドイツのBabywearingに興味を持ってくれた人が、医療現場などで発展させてくれることを願い、姿勢サポートBabywearingについて発信していこうと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました!
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