【爆速?】大学野球日本代表合宿紅白戦レポ
こんばんわ。だけんさんです。
去る12月2日、朝5時半に家を出て愛媛まで自動車で高速道路を運転していました。
目的は松山市は坊っちゃんスタジアムで3日間開催されている大学野球代表候補合宿!
存在は知っていましたが実際行くのは初めてだったのでドキドキでしたが、2日目の紅白戦は観てるだけでもかなり楽しい!
ドラフト情報サイトと睨めっこしないと候補選手もあんまり分かってない、僕のような“アマチュアにわか”でも楽しめるので、大学代表合宿オススメです。
といった前置きをしつつ今日は実際に見て気になった選手のレポートを書いてみようと思います。
こういうのはスピードが勝負!ってね(╹◡╹)!
【S評価(3名)】
・中村優斗(愛知工業大③)
球場ガン155キロを連発し、最遅も150キロを下回る事がなかった小さな巨人。2イニングで2人も木製バットをへし折る環境破壊っぷりも見せつけた。スピードガンコンテストみたいにもならず、低めに速球を突き出していたのも◎。140㌔弱出る落ちる球、130キロ前半でギュンと落ちて曲がるスライダーといった変化球も一級品で隙がない。176センチと投手の中では小柄だが現段階で2024年のドラフト候補全体1位を争うクラスとみていいだろう。
・寺西成騎(日本体育大③)
186センチの大型右腕。球場ガンで153キロ。140後半から150前半を連発し、こちらも前評判に違わずレベルの違いを見せた。今日見た中では体感の直球は最も速く感じた。球質の良さ、球もちの良さ、という事なのだろう。
寺西も球速を出しながら制球よく真っ直ぐを放っており、こちらは140弱のカットボール、フォークといった高速変化球で真っ直ぐとのシナジーを出していたのが印象的。
大型でフォームに癖もなく相当レベルの高い本格派投手で、こちらも中村と共に全体1位を争うレベルにあると見て良いと感じた。
・立石正広(創価大学②)
野手からは2年生の立石が目立った。
180センチ85キロの大型サード。1日目のスイングスピードや打球速度の計測で、NPBでもトップクラス・候補の中でもぶっちぎりトップの成績を叩き出して注目を浴びていた。(1日目は僕はいませんでしたが…)
実際に見るとスイングの速さは勿論、速さを生み出すフォームの良さも目を惹いた。
打つだけでなく、ダイブ後逸したレフト線の当たりでグングン脚を飛ばして三塁に悠々と到達していたのを見て足も速いんか!?と驚かされたり、サード守備では三遊間の遊撃手寄りの当たりを捌いてアウトを創出したりと、打撃面だけでないアドバンテージのある野手。
将来的には佐藤輝明のような攻守に存在感を見せるスラッガーになれる素質も十分と見ていいだろう。2年生という事で時間もあるので、更なるレベルアップに期待して押しも押されぬ選手へ成長してほしい。
【A評価(6人)】
・金丸夢斗(関西大③)
関西大学野球リーグを代表する絶対的エースとして君臨している左腕、金丸夢斗。出所が見えにくい投球フォームに加え、“垂れ”を感じない150キロ超の真っ直ぐが最大の武器。紅白戦でも宗山(明治大③)を相手に三球三振で捩じ伏せるなど、直球が決まりだしたら手がつけられない無双っぷりは合宿でも健在。スライダーも曲がりがよく、130キロ後半の落ちるボールがあるのも左腕としては面白い。
2失点のうち1点は味方のサードゴロ後逸が招いたものだが、もう1点は甘く入った直球を痛打されてツーベースを打たれ失点したもので、大学トップクラスになると甘い球は見逃してくれなかった。平均水準は高い反面、最終的に直球のバロメーターが投球全体の質に大きく影響するという点でDe今永に非常に似ていて、今後の課題もそこに有りそうに思う。
・徳山一翔(環太平洋大③)
金丸と並んで左腕で面白い存在だったのが、徳山一翔だった。ゆったりしたフォームから140キロ後半を連発、150キロも計測したような気が(うろ覚え)。
タイミングの取りにくいフォームからゾーンにばしばしと直球を投げ込み、高めに何度も抜けたりする事もなく狙った箇所にコントロールしている所が非常に印象よく映った。変化球は大きなスライダーを確認。直球で抑え込める相手にはノーチャンスを作る事が出来る感じはリリーフ投手っぽく感じたが、変化球のデザイン次第ではより一段上に行けそうな投手のように感じた。
・佐藤幻瑛(仙台大①)
1年生ながら出力自体は大学生トップクラスの大型ルーキー。球場ガンでは最速153キロを記録し150キロ台を何度も計測した。
青山学院大③・西川との対戦では150キロ台の直球で押し込み、140キロ弱のカットボールで完全に崩し、最後は142キロのスプリットで空振りを取るなど大学代表主力相手に支配的な投球を披露。
実力的には中村・寺西には一歩劣るものの、ポテンシャルでは全く引けを取らない凄みのある投球で、1年生で代表候補に選出されるのも大変納得させてもらった(?)
・渡部海(青山学院大①)
野手では唯一の1年生、そして捕手ながら、代表正捕手に今1番近いのは彼かもしれない。というくらいには攻守で存在感を感じた。
打撃面ではどっしりした下半身から生み出されるスイングの強さは上級生に全く引けを取らず、寺西相手にバットを折られながらもヒットを放った。
守備面でも安定したストッピングを披露したり、バント処理に失敗してピンチを招いた投手に即座に駆け寄り声かけ。後続を三者三振に打ち取らせ、イニング終了後にその投手に駆け寄り追加で声掛けをする姿など、上級生相手にも物怖じせず気配り出来る捕手らしい振舞いは1年生なのに素晴らしいと感じた。(語彙力)(コミュ障)
・渡部聖弥(大阪商業大③)
すでにドラフト上位候補として名前が挙がる外野手として渡部聖弥は合宿でも安定したパフォーマンスだった。隙のないフォームがまず印象に残り、鋭いスイングでサード脇をすごい勢いの打球速度で抜いていくバッティングには貫禄すら漂っている。右打者ながら一塁到達も速く、身体能力の高さもやはり評判通りらしい。
センター守備で良いところも見たかったが守備面ではあまり印象が残らなかった。ちゃんと見てなかったかもしれないけど…。
打球に対してバットをばちこんとぶつける感じなので打球速度は速いが、本質的にスラッガーというよりはライナー寄りの打球を量産するタイプなのかな?と思ったり。
・櫻井亨佑(中央大③)
安打自体は多く無かったものの、良い当たりを打ち続けていた中央大・櫻井。大型の左のスラッガーとして貴重な存在でもあるし、球界で暴れる中央大の先輩たちに続けそうな素質を感じた。
捉えた打球の質の良さもそうだが、ボールの見極めが秀逸で、他の打者が球威に釣られ高めに手を出すところを当然のように見送り、甘く入った打球を一振り、結果はレフトフライだったものの鋭い打球を弾き返した。数字以上に内容を評価出来る選手。腰を回しきれていないので、そこは改善ポイントか。
・佐々木泰(青山学院大③)
紅白戦で攻守に華がある存在だったのが佐々木泰。サード守備はかなりの範囲で打球を処理できていたし、正面に飛んだ強い打球も難なく捌きアウトにしていた姿は運動センスと身体能力の高さを感じさせる。
打撃でも派手なフルスイングから強い打球を連発し、特に早いカウントからガンガン打ちにいっていた積極性の高さが印象的。マイナス面も当然あるとは思うが、こういう選手が攻守でノって良いプレーを連発してくるとチームに勢いをもたらしてくれる。元ソフトバンクの松田のような雰囲気を感じたり。
大学代表の正サードは立石と佐々木どっちになるのかと言われると守備面で佐々木に分が有りそう。そのくらい守備には安心感を感じた。
【B評価(6人)】
・浅利太門(明治大③)
紅白戦第1試合・1回2回のマウンドを託され、紅白戦が進むにつれて150キロ台がどんどん出たため相対的に印象が薄くなってしまったが、内容自体は150キロ台、140キロ後半を連発していた大型右腕というところで非常に魅力を感じた一人。投球内容自体もゆったりとしたフォームで淡々と投げ続け、打者も直球でしっかり差し込んでいた。
変化球は少し緩かったり、浮いたりというのも多かったり、支配力という点で少し物足りなさも感じたのが印象の薄さの理由だろうか。ただフレーム自体は大きいため4年時の伸びも十分有りそうに感じた。
・山口塁(国際武道大②)
左手を大きく上げて壁を作る特徴的なフォームから最速152キロのズドンと来る直球、大きく変化するスライダーを投げる右腕。投げっぷりが良くフォームと合わせて印象に残った投手の一人。
直球の制球がアバウトで、投球の割合も直球が大半と言うこともあって完成度自体はまだまだこれからという感じだが、最も尖った武器が代表相手に通用する所は見せられたのではないだろうか。
2年生という事で今後の更なる飛躍にも期待が持てると思う。
・稲川竜汰(九州共立大②)
1年生からリーグ戦で結果を出し続け、現在2年生ながらリーグ戦で通算10勝以上の勝ち星を挙げているとのこと。 実際見たのは初めてだったが、140キロ後半を記録する直球はストライクゾーンにしっかりコントロールされていたし、120キロ台で大きく縦に割れるスライダーが特殊な球筋で面白いと感じた。130キロ後半のスプリットで高速変化球も備えており、完成度も高く2年生ながら勝ち星が多いのも頷ける。
身体自体はがっしりしていて今後更なる上積みをどう作っていくか、下級生から主戦投手として投げ続けるリスクなど少し懸念はあるがそれらを跳ね除けて行ってくれることを期待している。
・神里陸(國學院大③)
紅白戦3試合18イニングで唯一本塁打を放った野手。守備位置は捕手でストッピングなども素早く動けていて捕手面でも先に挙げた渡部と競争出来そうな存在に感じた。
腰を回し切らないながらも振り切るのでパンチ力はあり、実際に本塁打を放ってアピールに成功した。捕手としての守備力と野手として平均程度の打撃力を認められれば数少ない捕手としてのドラフト候補としても浮上するだろう。
De神里和毅は実兄だが、打席の雰囲気は何処となくDe戸柱を幻視してしまったのは気のせいか(?)
・勝田成(近畿大②)
代表候補全体の中でも最も小柄な163センチの二塁手。スピード感があり、守備で再三いいプレーを見せたり、打撃でも身体の小ささを感じさせないパワフルな打撃が売りの選手。
二遊間寄りの打球を処理した際、ゲッツー連携が上手くいかないながらも素早く回り込み一塁をアウトに取ったプレイでは、判断の早さとそれを実行に移すまでの身体の使い方の上手さを感じた。代表のセカンドは未だ空白地帯という感じなので彼か土山か現状競争する形となるだろうか。
・土山翔生(國學院大③)
170センチの小柄な二塁手。打球処理範囲、取ってからの送球の早さなど守備面に目が行きがちで、実際見ている時はそこまで打撃を気に留めていなかったが、見直していると結構綺麗なフォームをしていておっとなった(?)
パワーレスな部分は否めないながらも、形はモノが良いのでスイングスピードなど力強さが伸びてくれば面白い存在になりそう。
個人的に注目という事で追っていければと思っている。
おわりに
紹介出来なかった選手も多くいますが、彼らがどうとかいうことではなくあくまで個人的に印象に残った選手の紹介というnoteでした。
大学代表候補合宿、アマチュア野球を1試合見るのがしんどい僕なんかでも結構見応えあったので平塚?とかでやる時には近くの方など紅白戦だけでも是非行ってみてはいかがでしょうか。
それで色々発信していただければ地方民の僕なんかは大変助かりますので、と実はそっちが重要だったり()
今回も見て頂いてありがとうございました(╹◡╹)
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