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【癌闘病懐古録#3】
孤独と6畳...
2/2の精密検査が終わり、
転移がない事が分かる。
腫瘍の大きさを考えれば転移していてもおかしくなかった筈だ。
不幸中の幸いとはこの事である。
明日にでも手術しましょう。
トントン拍子に話が進む。
だが、時代はコロナ禍だ。
手術や入院の為にはPCR検査を必ずしなければならない。
万が一や他の患者さんのリスクの為だ。
ただ、通過儀礼みたいなもので、
すこぶる元気な僕がコロナだとはお医者様含め誰も思っていなかった。
そう、無症状である。
幸い、お店の人や社長にはコロナの疑いがなく助かったが、
このおかげで僕の手術は2週間後に延長になった。
この2週間は恐怖と孤独と痛みとの戦いであった。
相方と呼ぶ親友とシェアハウスをしていた僕の部屋は6畳。
2Kの家の一部屋に閉じこもったままになるのは中々圧迫感を感じる。
勿論相方は2週間帰って来れず。
迷惑をかけてしまった。
そして日に日に大きくなる僕の腫瘍。
気づいた時には卵より一回り大きいくらいになっていた。
時より走る激痛。
ある夜から眠れない日々が続く。
怖い怖い。
今自分の中で何処まで死に近づいていっているのか。
その時眠れない夜に書いたブログがコチラだ。
よりリアルな心情を書き記してある。
暇があれば是非読んで欲しい。
大きくなる腫瘍。
伴う痛み。
孤独。
ヒトがダメになっていくには時間がかからなかった。
折り合い。そして再起。
自分の人生を振り返ると、いつ死んでもいいように腹を括って生きてきたつもりだ。
そして基本的にネガティブになる事もない。
だからこそ、自分にはとても、新鮮な体験と気持ちだった。
だが眠れない夜も上記のブログを書いた日で折り合いが着く。
存在しない恐怖と戦っても仕方がない。
転移してない。腫瘍を取れば問題がない。
自分にやれる事は悲観する事じゃない。
その日から復帰した時に少しでも身になっているように接客と営業の勉強を始めた。
改めて論理的に自分の美容師という仕事を分析する為に。
結果それはお客様の為に繋がり、会社の仲間のために繋がる。
人はマイナス思考になる時”内側”内側”に物事を考えてしまう。
まるで世界で1番不幸であるかのように。
僕はこれを悲劇のヒロイン症候群と呼んでいるけれど、
見えない恐怖と戦うほど徒労になることはない。
僕らは皆幸せになりたいはずなのに、
何故か不幸な自分を表現したがる。
幸せになりたいなら、幸せな自分を信じるしかない。
俺は大丈夫。
だったら治った時に何が残るか。
そうやって迎えた2/16日。
まぁ、手術もなんだかんだエピソードだらけです。
そんな初手術を次回は振り返ってこうと思います✋
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では!また!
篠原大也