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散歩がもっと楽しくなる!道端の草花の名前知ってますか?【本文一部公開】
春になったものの、遠出ができない今、
近所でお散歩をするようになった方も多いのではないでしょうか?
改めてお散歩すると、新しいお店ができていたり、今まで気づかなかった散歩道を見つけたり、いろんな発見がありますよね。
散歩中、ふと道端の草花が気になること、ありませんか?
お子さんと一緒にいるときに「この花なあに?」と聞かれることもあるかもしれません。
草花のことを知れば散歩がもっと楽しくなるはず!
今回は、ベストセラー『子どもに教えてあげられる 散歩の草花図鑑』(岩槻 秀明、だいわ文庫)から、春に見かける草花を紹介します!
タンポポの仲間
日本名 : タンポポ(蒲公英)
学名 : Taraxacum spp
まずは皆さまおなじみのタンポポ。
国内になんと20種、世界全体で400種もあるというが、分類が難しくて難しくて実態はよくわかっていないそう。
タンポポは、もともと日本に自生していた在来種、外来種、在来種と外来種が交雑した雑種の3つの系統に分けられます。
ヨーロッパではギザギザとした葉形からから、ダンデライオン(ライオンの歯)と呼ばれ、野菜として栽培されます。
そんなタンポポの種類をいくつかご紹介します。皆さんの家の近くにはどのタンポポがいますか?
カンサイタンポポ。西日本の代表種。総苞が細い。
エゾタンポポ。北日本の代表種。花が大きい。
シロハナタンポポ。西日本が多いが最近は東日本でも。
カントウタンポポ。関東地方の代表種。総苞片に突起。
外来種のタンポポ。外側の総苞片がそり返る。
オオイヌノフグリ
日本名 : オオイヌノフグリ
学名 : Veronica persica
春の野辺に咲く花としておなじみのオオイヌノフグリ。
水色できれいですよね。
よく見かける草花ですが、実は明治以降に渡来した外来種なのです。
耐寒性があり、冬の間もちらほら花を咲かせます。
太陽の光が当たるとが当たると一斉に花を開きます。
スミレの仲間
日本名 : --
学名 : Viola spp.
かわいらしくて多くの人を魅了してきたスミレですが、日本の山野に自生するスミレはなんと約60種!品種や交配種も多く、専用の図鑑もあるほど。
日本のスミレ類の代表種は、ずばりスミレです。スミレが菫色と称される紫色の花を咲かせることから、スミレ=紫色のイメージがありますが、実際は色は種類によって異なり、黄色や白色などもあります。また花が咲く時期も種類によって微妙に異なります。中には晩秋から初冬にかけて返り咲きする種類もあるのです。
そんなスミレの種類をいくつか紹介します。
スミレ。日本のスミレを代表し、日当たりのよい草原に生える。
ヒゴスミレ。山地に自生するが、しばしば栽培される。
アリアケスミレ。花色の微妙な変化を有明の空に見立てた。
ヒメスミレ。道ばたや庭の隅に生え、市街地にも多い。
アオイスミレ。山地に多く、最も開花が早いスミレのひとつ。
オニタビラコ
日本名 : オニタビラコ(鬼田平子)
学名 : Youngia japonica
外見やライフスタイルの違いから、「アカオニタビラコ」と「アオオニタビラコ」の2つにわけることもあります。
アカオニタビラコ。畑や野原に生える。太い茎が一本立ちする。
アオオニタビラコ。道端や市街地に多い。
アオオニタビラコは、ほぼ周年だらだらと花が咲きます。
ノゲシ
日本名 : ノゲシ (野罌粟)
学名 : Sonchus oleraceus
最後はノゲシ。ハルノノゲシとも呼びますが、1年中咲きます。
世界じゅうに分布し、いたるところに生える背の高い草です。
葉は比較的柔らかく、傷つけると白い乳汁が出てかなり苦いですが、食べられます。
花は黄色ですが、近年白っぽい花をつけるウスジロノゲシが増加傾向にあります。
また、ヨーロッパ原産で葉の刺が鋭く触ると痛い触ると痛いオニノゲシも普通に生えています。
みなさまも是非、草花図鑑をポケットに入れて散歩に出かけませんか?