自転車日本最北端への旅 東京↔︎北海道・宗谷岬
2001年8月〜9月 19才 大学2年
東京・世田谷→北海道最北端・宗谷岬への自転車旅
キャンプをしながらの初めての長期旅。
走行距離 2295km
近場や1泊、2泊の自転車旅で経験を積んで目標だった日本最北端への自転車旅に出発。
当時実家暮らしの自分にとって親元をこれだけの期間離れるのさえ初めての経験だった。
バイトで貯めたお金で購入した旅行用自転車に、色々と装備や道具を付けていく。
自転車用バッグを前後の車輪両側面、リュックをハンドル前、後輪の荷台に寝袋やテントを積む。
自炊道具、米や食料や水も持っていて自転車が重い。
出発10分程で、乗っている時に転んだが怪我はなかった。
ルートは太平洋側を北上して進む。
夜はキャンプ場に基本泊まり、自炊もする。
寝るところが見つからず野宿や高いが宿に泊まる事もあった。
旅の最中は色々な事があった‥
茨城では家にお邪魔して食事をご馳走して頂く。
福島の道の駅では寝ていると花火でイタズラされる。
岩手では親切な人が家に泊めてくれた。
テントを張るところがなかなか見つからなかったり‥
東北のリアス式海岸ではキツイでアップダウンが長く続きに苦しめられるが、親切な宿の人が無料で泊めてくれる。翌朝はお弁当のおにぎりまで持たせてくれた。
津軽海峡は大間から函館をフェリーで渡る。
初めて上陸した北海道はさすがに広い。
どこまでもまっすぐな道を走る。
ずっと重い荷物をつけて漕いでいるので、この頃には足に筋肉もかなりついて体力もついて来た。
ゆっくりだが徐々に北上して目的地の宗谷岬に到着。
帰りは苫小牧まで自転車で走り、
苫小牧→茨城の大洗までフェリー移動
大洗→東京の自宅まで走る。
当時はあまり意識していなかったが、
勉強も大して熱心にやらず、部活もそれなり。
特別何かをやり切った事がなかった自分にとって、自分に少し自信が持てるようになった経験だったと思う。
アウトドアの中でも自転車旅には特別難しいスキルは必要ない。
多くの人にとって身近な自転車を使い旅をする。
車やバイクなどに比べると進む距離も短い。
個人の体力、道のアップダウン、自転車性能にもよるが、多くの人の一日70km〜100kmちょっとが一日の走行距離になると思う。
一日70kmでも50kmでもコツコツ続ければ、何百キロ、何千キロ、何万キロとなるのだ。
自転車旅にはコツコツ継続する大切さも教えてもらったと思う。
宗谷岬への旅を終えて数週間後に強烈な腹痛に襲われる。
虫垂炎で盲腸を取る手術となった。
旅行中でなくて良かった。
この後も日本国内の自転車旅、初海外ツーリング、自転車世界旅へと時間を掛けて続いていく。