現代という常識フレームを外してくれる古代
古代ギリシャやローマの本を読んで感じたことを書きました。
●常識の幅を広げてくれる
当たり前ですが、古代と現代って常識が全然違いますよね。
大きな話で言えば人権。
古代には人権という概念がない。
だから、古代の軍隊が規律を守るためにしてきたことを、現代に生きる僕はまったく思いつかない。
なぜなら意識せずとも、僕が考えつく規律は人権が前提にあるから。人権を無視した仕組みは思いつかない。
古代は、僕の中にある見えない、けれども、強固な現代という常識フレームを外してくれる。
●いまを再発見する
古代を知っていくと、いまを再発見することもできます。
まるで空気のようにあるけれど、見えなくなってしまったものを再発見させてくれます。
先ほどの人権もそのひとつだし、神様へのお願いもひとつ。
僕らはお正月にお願いをしにいく。
・受験に合格しますように。
・資格を取得できますように。
・家族が健康ですごせますように。
でも古代では願いではなく、祈りだった。
天災や災いがおきませんようにという祈り。
平たくいえば「何も起こさないで。そうすればあとは自分でなんとかするから」という祈り。
確かに僕らは「お願い」をしますよね。
古代との対比の中で気づく「いま」があるんですよね。
●「最近の若者」
そうそうギリシャ哲学者ソクラテスが「最近の若者は(文字を)書いてばかりだ。文字に頼るな」的なことをいっているのもおもしろいですよね。
いまではむしろ「頭の中のものを文字にしよう・言語化しよう」みたいな風潮ありますよね。
いまでいうと、なんだろう。
「SNSばかりやっていないで」とか「動画ばかりみていないで」ってことですかね(笑)
いつの時代も「最近の若者は〜」的な感じでしょうか。
最近は自宅にいることも多いですよね。
物理的に移動をせずとも、本を通じ時空を超え古代を旅するのも良いかもしれませんね。
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