現役大学生が沢木耕太郎『テロルの決算』を読んだ。
こんにちは、大輔です。今回は沢木耕太郎の作品『テロルの決算』を読んだ感想を書いていきます。
実際に起きた「浅沼稲次郎暗殺事件」を元に書かれた物語です。私はタイトルだけを見て買った為、この事件を扱った小説とは、読むまで知りませんでした。
なぜ、山口二矢は浅沼稲次郎を殺したのか。そして2人の幼少期を辿ることで分かる2人の共通点。
とにかく、とても読み応えのある内容でした。
あらすじ
ひたすら歩むことでようやく辿り着いた晴れの舞台で、61歳の野党政治家は、生き急ぎ死に急ぎ閃光のように駆け抜けてきた17歳のテロリストと、激しく交錯する。 <br> 社会党委員長の浅沼稲次郎と右翼の少年山口二矢。1960年、政治の季節に邂逅する二人のその一瞬を描くノンフィクションの金字塔。
引用:Amazon
感想
安保闘争の最中に起きた事件の背景を著者が取材し、事細かに描写した作品です。
読んでいてハラハラしました。といっても、事件の場面は序盤と終盤に描かれるだけです。しかし山口二矢が刀を入手する場面や、右翼の集会に参加する場面は、読んでいて緊張しました。
山口二矢は初めは純粋な少年だった。それにも関わらず彼は人を殺した。しかし殺された浅沼稲次郎と志は同じで「日本をよくしたい」と思っていました。
道を踏み間違えてしまったきっかけが何だったのか、教科書には決して書かれないストーリーを知ることが出来ました。
まとめ
『テロルの決算』は戦後日本に起きた事件を壮大に描き切った作品。是非、一度読んでみて下さい。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。もしよろしければ画面下のスキを押してください。