JAZZギターオススメ教則本vol.08
ジャズにおける「新作落語」が好きな自分が、今更ながら「古典落語」を勉強しないといけないと思った話。
本のタイトル 「How to play BEBOP vol.1」 by David Baker
私のvlogシーズン3[#53]の中で紹介している教則本です。
本編の3分から紹介コーナーはスタートします。
・はじめに
この本は初心者用のビバップ教則本です。
実は自分はこの本、何度も挫折しております。
でも私この度、
ようやくこの本の練習にハマっています。
・なぜ今ビバップなのか
ジャズの曲は弾けるし、
アドリブでソロも楽しくやってるけど、
どうもジャズっぽくならない。
という悩みをずっと抱えていました。
ジャズが弾けるようになるために、
トライアドやコードトーン、
モードなどいろいろ勉強してきたけど、
ビバップはちゃんと勉強したことがない。
コンテンポラリージャズのプレーヤーのサウンドの中にある
ジャズっぽさというのは、
結局のところは
ビバップを通らないと得られないもの
なんじゃないかという仮説を立て、
ようやくビバップとちゃんと向き合う決意をしました。
・つまらなかった理由
冒頭でも書いたのですが、
この本は何度か向き合おうとしてきてはいました。
でもとにかくその練習が楽しくなかったので、
続かなかったんです。
この本ではまずドミナントコードに対して弾く、
ビバップスケールを練習するところから始まります。
その練習内容が、
スケールを単純に上って下りての繰り返し。
機械的で、
ちっとも音楽的要素が無かったので
やっていて面白くなかったです。
・そもそもⅱ-Ⅴのⅱを見ないという練習
ビバップ弾き方の特徴として
ⅱ-Ⅴ(ツーファイブ)の
ⅱ(ツー)を無視するというのがあります。
Dm7 - G7のところで
いきなりG7ビバップスケールを弾きにいくのですが、
そもそもDm7を無視する見方に慣れていないので、
これがまたやりにくいポイントでした。
・逆に楽しかった練習
トライアドを使って、
コードトーンを追いかける練習、
モードを使ったアプローチ、
このあたりの練習は楽しく、
セッション曲や
キーチェンジが多いジャズの曲でも
これらを使い,
自由に弾けるようになっていったので、
ビバップスケールの練習が余計に嫌になった訳です。
・この本を買う前に
この本は初心者用ですが、
ギタリストにはかなりハードルが高い内容になっています。
まず、
コードトーンがネック全体で弾けるか。
とりあえずはC7だけでも良いとは思いますが、
ネック全体でC7のコードトーンがざっと弾けるくらいは、
助走を付けておく必要があります。
次に、
五線譜が読める。
ギターの為に書かれた本ではないので、
タブ譜はありません。
紹介されている練習内容は全て、
五線譜で書かれています。
できることなら
CAGEDシステムの配置が見えている
状態だとより効果的に練習ができます。
ビバップスケールは8音スケールなので、
メジャースケール+1音なのですが、
ギターの場合、他の楽器と違って
同じ音がいくつもあるので、CAGEDシステムを使って、
結局は最低5箇所練習する必要があります。
CAGEDの配置のどこに1音が増えているのか、
場所と運指の確認をしながら練習すると良いでしょう。
・この本の目指すゴールとは
とりあえず音楽的にどうかということは置いておいて、
「ビバップスケールをコードチェンジしながらも、
8分音符で埋め尽くせるようにする」
というところがゴールだと思います。
もちろん音楽的にビバップスケールを使って演奏するにはもっとやることがあるわけですが、
そのゴールはさらにハードルが上がるので、
一旦ビバップスケールを敷き詰めるだけにします。
これが余裕な人はこっちがオススメです。
・値段
ペーパーブック 1,771円
Kindle版 1,328円
・言語としてのジャズ
今回は自分が今練習していることについて紹介しました。
なぜビバップなのか?
ビバップスケールとは?
結局のところ
「言語を習得したい」
ということです。
例えるなら
英語はしゃべれるけど、ネイティブっぽくないというか、
ネイティブの感覚まで行けてない自分がいて、
そこまで行くにはどうしたらいいのか模索してる
と言ったところです。
英語はネイティブっぽい感覚まで来てるんですけどね。
果たしてジャズもそこまで行けるのだろうか。