準備が出来ました。進化していきたいと思っています。
大変ご無沙汰しております。ひごの屋の社長長谷場です。
改めて開いてみるとNOTEの記事は「あけましておめでとうございます」以来なんですね汗
あまりにも怒涛の時間で、正直なところちゃんとした文章を書く気持ちの余裕がありませんでした。
毎月のように変わる行政からの要請や、それに対応するための準備など、気が休まる事がずっとありませんでした。
ホントにごめんなさい。
そして。25日からは無事緊急事態宣言も解除され、連日多くのお客様にご利用いただいています。もちろん距離を保った形ではありますが多くのお客様でごった返している店内を見た時は本当に嬉しくて、涙が出そうになりました。本当にありがとうございます。
改めて、ひごの屋をよろしくお願いいたします。
なお、現在おかげさまで大変多くのお客様にご利用いただいております。ソーシャルディスタンスを配慮した形でご案内しているので、お席がタイトになっている事が多くなっているようです。ご来店の際はぜひご予約をお願いいたします。
さて。
長い文章を書いてしまいそうなので(苦笑)、先に結論を書いておこうと思います。
青山で54年。お店でお客様を待ち続けて来ましたが、青山を飛び出し、浅草に進出する事にしました。
ただし、これまでのひごの屋ではなく、デリバリー専門のバーチャルレストランとしてです。
現在もUberEatsをはじめとしたデリバリーサービスで、ひごの屋は「青山とり食堂 ひごの屋」としてお弁当を中心にひごの屋のお料理を販売しています。
今回の出店はひごの屋の支店ではなく「青山とり食堂 ひごの屋」の支店と言う事になりますね。
また同時にもう一つのブランドも立ち上げます。
新しいブランドは「魚がし食堂 ほし野 浅草店」
焼き魚、煮魚のお店です。
つまり。現在青山でバーチャルレストランとして
・青山とり食堂 ひごの屋
・【半日分のタンパク質】むね肉のチカラ
・豚丼の極み 青山表参道店
と言う3つのブランドを展開していますが、
浅草ではこれに加え
・青山とり食堂ひごの屋 浅草店
・魚がし食堂 ほし野
この2ブランドを展開します。
魚については初の挑戦です。店名にある星野と言う従業員が飛び切りの魚を仕入れるルートを開拓してくれました。焼魚も煮魚も研究を繰り返し、とても素晴らしい商品を並べる事が出来ました。
店名を考える時。彼は僕の名前を店名に入れようと言ってくれたのですが、僕の方から名前を使うなら星野だろうって事で彼の名前を冠したお店になりました。
6月くらいから準備を始め、ようやく明後日。29日(金)にUberEatsにてスタートです。今後他のプラットフォームでも出店予定です。
ちなみにテイクアウトにも対応します。テイクアウトに関しては詳細はまだちょっと不確定なので、近日ここでご案内させてもらいます。近隣にお勤め、お住まいの方。ぜひご利用ください!是非ともよろしくお願いいたします。
と言う事でここ一か月くらいは青山よりも浅草にいる事の方が多く、青山は信頼できるスタッフたちに任せきりでした。
今後も当面は浅草のキッチンに入り浸る事になると思います。青山にいらっしゃってもご挨拶出来ないかも知れません。ごめんなさい!
数日前のまだ未完成の状態ですが、これが僕たちの新しいお城です。
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この1年半で本当に、本当に色んな事がありました。嬉しい事も楽しい事もありましたが、悔しい事、辛い事がとても多い1年半でした。
僕も従業員たちも、お酒を提供する事も出来ず、営業時間が短く、閑散とした店内を眺めながら何もできないもどかしさと戦っていました。
そんな中僕はずっと「いったい飲食店とは何なのか」「飲食店は何を求められているのか」。
なんて事を考えていました。
飲食店に求められているモノ。
これにはきっと答えがなく、また、時代と共に変わっていくものだと思います。 50年以上前。僕の両親がこの世界に入ったばかりの頃のお客様と、今のお客様。
きっと大きく求めるものが変わっているハズです。
いきなり変わるのではなく50年間常に、少しずつ変わって来ている。その前もこれからもそうでしょう。
そういう意味ではこの1年半の変化は衝撃的なレベルで、これまで10年20年かけて変わってきたモノと同等かそれ以上の変化を、お客様にも飲食店にももたらしたのではないかと思っています。
多くの人が1年半外食するな。会社に来るな、と言われ続けてきたわけです。仕事帰りに同僚と一杯やってから帰る。それが当たり前だった人達は再びその生活に戻るのでしょうか。
もちろん元のように戻る人も多いと思います。その証拠に連日多くのお客様にご来店いただいています。
しかし。そうじゃない人も少なくないと、僕は思っています。
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ひごの屋は実は2019年の9月ごろからUberEatsには加盟していたのですが、本気で取り組んだのは当然ながらコロナ禍に入ってからです。
現在では大変多くのお客様にご利用いただいています。
元々UberEatsへの加盟には僕以外のスタッフたちはあまり乗り気ではありませんでした。
弁当屋になんかなりたくない。ましてやデリバリーなんてお客さんの顔も見えない。店内で料理を楽しんでもらうためのサポートをして、気持ちよく帰ってもらう。それが俺たちのやるべき事だしそうしたい。
そんな感じでしょうか。それは僕も同感でした。
しかし、毎日店頭でお弁当を売り、デリバリーの注文をこなす中で僕たちの中に変化が起きてきました。店頭でお弁当を買ってくださるほんの数分でも顔見知りの方とのコミュニケーションはある。そこで関係を築く事も出来る。
UberEatsをはじめとしたデリバリーには各店の店長がお礼のお手紙を書いています。そのお手紙で常連さんとの関係を築くことが出来る。
これらは僕よりも現場で実際に店番をしていたり、お礼のお手紙を書いている店長を初めとしたスタッフたちが気づいてくれました。
ここでも僕たちの武器は通用するのではないか。
食べ物だけじゃない。血の通った、体温を感じる商売が出来るのではないか。
そう感じるようになってきました。
その辺の事は先日いしたにまさきさんが記事にして下さいました。ご興味がある方はぜひお読みください
そして。
僕たちは50年前。先代の創業時から、今に至るまで。
自分たちがやりたい事、伝えたい事を、お客様に求められる形で表現したり伝えたりしてきたのではないか。
それならば。この1年半で大きく変わった「お客様が求める飲食店の姿」に僕たちは進化していかなければならないのではないか。そこで僕たちのやりたい事をぶつけていくしかないのではないか。
食事を楽しむ形が多様化し、美味しい食事をご自宅や職場で楽しみたいと言う方が増えたのならば。そこに僕たちが自慢できるお料理を、僕たちの気持ちと共にお届けしたいじゃないか。それが今の飲食店のあるべき姿なんじゃないか。
そんな気持ちが日に日に強くなりました。
実はひごの屋の前身は「肥後ばっ天」と言うお店でした。バブル絶頂期。多くの居酒屋チェーンが出来る前。たいそう繁盛して、フランチャイズまで展開していましたが、ひごの屋になってからは青山だけでの商売を続けていました。
青山から飛び出し、浅草へ。店舗での営業からデリバリー専門のバーチャルレストランへ。
新しい事だらけで足が震えます。
でも。コロナ前と同じように店舗でお客様を待っているだけで本当にいいのだろうか。
立ち止まっているのは後退と同義なのではないか。
こんな極限の状況だからこそ、そんな気持ちがより強く働きます。
もしかしたらこれまで通りお店でお客様をお待ちしていた方がいいのかもしれません。それはまだわかりません。
でも僕たちは進化したいと思います。これが今の飲食店における進化であると信じています。
ちなみに。僕が思う今回の”進化”はまだこれで完成ではありません。次の進化も準備が整ったらご報告させていただきます。
と言う事で。
29日(金)の11時から2ブランドが同時に開店です。
青山遠くてお店にも行けないし、UberEatsも圏外だったから食べられなかった。そんな浅草近隣の皆様。
魚大好きなんだけど、旨い焼き魚って自宅で食べるのは色々と面倒だし、ちょっと高いお店にでも行かないとまともなモノは食べられないよな、なんて思っている方。
ぜひご利用ください!
よろしくお願いいたします。