公開から45年『合衆国最後の日』  ICBM基地を乗っ取り極秘文書を国民に公開するよう要求アルドリッチ感動超大作ポリティカルサスペンス名曲ゴールドスミス名主題歌


#映画感想文



合衆国最後の日


TWILIGHT’S LAST GLEAMING




バート・ランカスター



リチャード・ウィドマーク



チャールズ・ダーニング




ジョセフ・コットン



メルヴィン・ダグラス



ジェラルド・S・オローリン



バート・ヤング



ポール・ウィンフィールド



ロスコー・リー・ブラウン



エド・ビショップ



ウィリアム・マーシャル



リチャード・ジャッケル



ウィリアム・スミス





音楽 

ジェリー・ゴールドスミス




主題歌 

ビリー・プレストン





原作 

ウォルター・ウェイジャー




脚本 

ロナルド・M・コーエン エドワード・ヒューブシュ




撮影 

ロバート・B・ハウザー




製作 

マーヴ・アデルソン




監督 

ロバート・アルドリッチ






1981年。


スティーヴンス大統領は髭を剃っていたが剃刀を滑らせて顔を切ってしまう。

スティーヴンス大統領の友人のオルーク空軍准将がホワイトハウスに到着する。



合衆国空軍のマッケンジー空軍大将は空軍高官用キャデラック・ドゥビル
の後部座席で国際情勢に関するニュースを聴いていたが、刑務所からの囚人脱獄のニュースになったので興味がないからラジオを切った。



モンタナ州にあるマルムストローム空軍基地のICBM指令所が乗っとられる。

犯人は基地設計者で投獄されていたローレンス・デルだった。




ローレンス・デルはベトナム戦争に関する極秘重大機密を公表しようとして投獄されたのだった。

ローレンス・デルは1000万ドルと第3国への出国、人質に大統領の身柄を要求する。



核戦争に備え厳重に守られたICBM基地。

ICBM指揮所は厚い鋼鉄で囲われている。


厚い鋼鉄で囲われているICBM指揮所を破壊するには小型核爆弾を使うしかなかった。


マッケンジー空軍大将は小型核爆弾でローレンス・デルを抹殺することを提案する。


合衆国マルムストローム空軍基地は全体が指揮所からカメラなどセンサーで監視できる。

監視しているローレンス・デル。


合衆国マルムストローム空軍基地警備隊、合衆国空軍特殊戦術部隊などが作戦行動を開始する。

警戒するローレンス・デル。



ローレンス・デルはカメラで合衆国空軍基地警備隊、合衆国空軍特殊戦術部隊を監視する。

合衆国空軍特殊部隊はカメラの死角をついて地下深くにあるICBM指揮所に接近、小型核の設置を進める。


しかしローレンス・デルはICBM指揮所を守る厚い鋼鉄の扉に小型核が設置されようとしていることに気づく。




ローレンス・デルはICBMの発射を進める。

スティーヴンス大統領は今すぐ小型核爆弾を使用するよう決断を求められる。

今すぐ小型核爆弾を使用すると設置している空軍特殊部隊員も逃げられず死ぬ。
決断できないスティーヴンス大統領。




ロバート・アルドリッチ監督が贈る感動スペクタクル・ポリティカルサスペンス巨編。


ビリー・プレストンの主題歌で泣ける映画に感じる。


チャールズ・ダーニングが優柔不断な大統領を熱演。アメリカ映画によく出てくる聡明な大統領でも悪辣な大統領でもない新しい大統領像を確立した。
チャールズ・ダーニングはロバート・アルドリッチ監督の「クワイヤ・ボーイズ」にも主演しており、気に入られていたのか。

「ターミネーター」の刑事ポール・ウィンフィールドと「ロッキー」のバート・ヤングが刑務所の囚人としてローレンス・デルとともに刑務所を脱獄、ICBM基地を占拠する。

「刑事マディガン」では人間味あふれる刑事を演じたリチャード・ウィドマークだったが元々の持ち役だった冷酷非情役、マッケンジー空軍大将を演じる。マッケンジー空軍大将は冷酷非情だが殺し屋のような感情で動く雑魚ではない。


バート・ランカスターはアメリカ保守派を嫌っているような左翼っぽい人物で、アメリカ左派やリベラルが作る社会派映画に喜んででて左翼の意向に沿い従う。しかしアメリカ保守派を嫌っているのにイスラエル右派の作る映画なら駄作でも喜んで出る。イスラエル右派のことは称賛するバート・ランカスター。

名優ジョセフ・コットンだが、この映画ではあまり目立たない。ロバート・アルドリッチ監督
の「ふるえて眠れ」では存在感がある。

メルヴィン・ダグラス演じるガスリー教授は国益のことだけを考える冷徹な役で、ヘンリー・キッシンジャーに似せているが、ヘンリー・キッシンジャーは金と権力と名誉欲にまみれた俗物で、国益を毀損してきた。

ロバート・アルドリッチ監督作品の常連リチャード・ジャッケルがまた出演。

ジェラルド・S・オローリン演じるオルーク空軍准将は優柔不断で情けない友人スティーヴンス大統領を叱咤激励するも友人を真剣に愛する良心的な軍人を演じる。

ジェリー・ゴールドスミスの音楽が壮大で緊迫感あふれる傑作である。

アメリカ軍の協力は絶対に得られない内容なので西ドイツ空軍基地で撮影された。

VC-137C大統領専用機から降り立つスティーヴンス大統領。貫禄とアメリカの良心を見せつける。







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