summary10:いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書
水野先生の作品や考え方は学生の頃から本当に好きで、本も〈アイデアの接着剤〉や〈センスは知識からはじまる〉といった過去の著書が、本棚のお気に入りのスペースが定位置で外れることは今もない。
今は市職員でも〈デザイン〉が自分の軸としてあり続けれるのは、「よくすること」を言葉と成果で教えてもらえたからだと自負している。
発売前からワクワクが止まらなかったこの本は、バリバリに影響を受けている水野先生の頭の中をあらためて見せつけられたものだと思う。
今後の自分の働きかた・働くことについての転機になると思う。
部分部分では同じことを書いているものはたくさんあると思う。しかしながら、デザインのフィルターがかかった文章は無駄なものがなくスーッと頭に入ってくる。モヤモヤしている部分をわかりやすく再定義してくれる。
相手が本当にたどり着きたいゴールを考える
そのゴールへの道順(チャンネル)を見定める
ゴールとは完成形。カタチにしてはじめて仕事をしたことになる。
カタチにしたものはどのように世の中をよくするかという理念
それをロジカルに説明するスキルの大切さ。
ありったけの想像力や今までのもの、バイアスのかかった情報からターゲットを絞る術を駆使する。
ターゲットは、自ら演じることでゴールのイメージを具体化し実現させる。
ゴールにたどり着くため
仕事の本質はどんな仕事でも同じ
だからルーティン・パターン化する
自分の型(パターン)を作り出し、数を多くしないやり方を見つける
結果は後からついてくる。
そのためには質の高い仕事をする必要がある。
なので、自分のやり方を模索しながら成長する必要がある。
目標の共有・そのための方法
共有するためにはわかってもらう必要があり、言葉のニュアンスにも気をつける。
段取りには準備が一番重要
膨大なインプットが必要不可欠で、その情報を元に整理し面取りを行う。
目的において、やらなくていいことをしっかり選別するためにもイメージは立ち返って重要。
時間の見積もり
これが本当に難しい。メンタルで計らない。
あくまで目的はいい仕事をすること。
余白とチームのための段取り
余白をたくさん用意じ、段取りよく、シングルタスクの連続をこなしていく。
とにかくかたちにする。アウトプットする。
そのためにも、チームで仕事をする。ということから目を背けずしっかりマネジメントする。
おわりに…「どうやったら世の中が少しでもよくなるのか」
結局これに尽きる。どんな仕事をする上でも終着点だと思っている。
デザインとはよくすること。
この言葉が深みをまして生き方も良くできると信じている。