見出し画像

「お経を読んで、脳がスッキリ」のススメ

先日「読経とApple Watch」というのを書いて、その中で、読経をすすめてみた。

しかしながら、坊主以外が読経(お経を読むこと)をするのは、よくよく考えるとハードルが高い。

  • そもそも読み方不明

  • そもそもお経本なんて持ってない

  • そもそも録音とかないし、坊さんの知り合いもない

きっとそうだろう。やってみたらいいよといわれて、やってみることが困難であるなんて、これほど腹立たしいことはない。

読経の実践

そこで、スマホさえあればOKでなんとかできないかと、YouTubeを検索するとなんと、素晴らしい阿弥陀経の動画がでてきた!

画面にふりがな付きのお経がでるし、速度も良い感じ。これだけでOKじゃないですか!

では、やり方。

  1. 椅子に座って姿勢を正す。

  2. スマホまたはタブレット端末を手に持ち、先の YouTube 動画を再生。

  3. おそらく最初、途中に広告が出るが、それに心を乱されないように注意。

  4. 最初の、とてもゆっくりした「仏説阿弥陀経」の部分はボーッと聴く。上に⚫️があるが、これは坊さんが一人で読むところを示す。調声(ちょうしょう)という部分。

  5. 「如是我聞」の上に「同音」とあるが、これがここからご一緒にという意味である。そこから、速度と音程を合わせて一緒に「声を出して」読む。

  6. 途中「鏧(きん)」がなって一旦止まる。鏧とはカネのこと。阿弥陀経については、「舎利弗(しゃりほつ」部分が調声で、その次から同音となる。

  7. できるだけ間違えないように、遅れないように読む。息継ぎのリズムにも少し気を使ってみる。

この動画は15分強なので、比較的早いペースである。初めは少し遅めにしても良いかもしれない。YouTubeは便利なことに再生速度を変えられる。慣れたら速くするのも良いだろう。

いや、お経本で本格的に読経したい!という方は、ネットで購入可能だ。

Amazonでも仏壇店が扱っているようなので、そちらから購入しても良いだろう。

足に問題なければ、正座がさらにおすすめである。足の痺れと集中力維持のバランスは良いように思う。ただし、無理は禁物である。

読経の効果

さて、私が読経に不慣れであった頃に感じた効果は以下の通りとなる。おそらく個人差がある。

  • 瞑想のような頭が真っ白というような状態になる。ある程度早い速度で、間違えないように読経することは、かなりの集中力が必要である。

  • 目で漢字とひらがなを追いながらそれが自動的に口から発生されるような感覚になる。文章を朗読というのとは違う感覚。

  • 読経後の脳のスッキリ感が半端ない。読経後に何か勉強やプログラミングをすれば、その効率はすごぶる高い。

読経とApple Watch」にも書いたが、読経を幾度となくしていると、徐々に上記の効果は薄れてくる。一方で、読経しながらさまざまなことが頭に浮かぶようになる。正しく読経を続けながら、なんらかの思考をするということができるようになり、その思考に集中できるようになる感じはある。が、先の三つの効果は薄れてしまう。対応策としては、YouTubeの再生速度を上げるとかお経を変更するというのがある。今回の脳がスッキリのことからすれば、漢文のお経が良いと思う。現代語訳のお経もあるのだが、漢文の音読みというのが良いと思う。

慣れてしまったら・・

例えば、親鸞聖人が書かれた正信念仏偈も良いだろう。こちらも先のお経本にある。読み方としては2種類ある。まずは、草譜(そうふ)。

続いて、行譜(ぎょうふ)。

築地本願寺王子布教所のチャンネルには、他にも多くの録音がある。大変ありがたい。

色々と聴いてみると良いだろう。

まとめ

さて、効果はどうでしょうか?恥ずかしさもあるかもしれないが、適度な緊張感は、むしろ良いように思う。また、 Apple Watch を持っている人は、読経中の心拍数を見てみると面白いのかもしれない。脳波が観察できたらもっと良いのだが。

ぜひ実践してみて、効果を実感してみて欲しい。

残念ながら、私は多少熟練してしまって、高い集中力を保てなくなってしまった。仏事での勤行はもちろん適切な速さで行うのだが、日常的な、個人的な読経はより高速にしてみようかと思う。なにせ、脳の能力が一時的に上がるのが実感できていたので、もう一度実感したいと切に思うのである。

さて、読経の効果はいかがでしたでしょうか?感想をお待ちしておりますw

お経を聴くの効能

今回は、能動的にお経を読むを強調したが、次のような報告もある。

そもそも、お経を聴くことで脳に変化が起こるということだ。お経には、独自のリズムがある。また、良い声の坊さんのお経は聴いていて心地よい。こちらの記事や動画も大変興味深いので、見てみると良いでしょう。

この度おすすめの読経についてさらに言えば、自分で発声したお経を、自分で聴くということにもなっていますので、ダブルで良いのではないかと思います!

追記

なぜ、お経を読むと脳がスッキリするのか?もちろん科学的な検証はしていないので、これはあくまでも個人的な説であるが。

実際に、阿弥陀経を比較的早い速度で読経するとわかると思うが、間違えずにお経を読むのは結構難しい。なぜかというと、漢文を日本語の音読みで読むということは普段しないことだからである。そこにある音の並び、ひらがなの並びは、通常の生活に出てこない並びであるから、それを見て、発声するということ自体が、脳にとっては新鮮というかあまり経験のない作業なのである。あまり正確ではないが、普段使わない脳の部分を使うとでもいうか。これが、普段と脳を違う状態にするのだろうと思う。

もしかすると、人によっては疲労感しかないとかあるのかもしれないが、少なくとも僕の場合は、スッキリとした感じ。また読経中の集中して瞑想しているような状態。これは大変印象的だった。

いいなと思ったら応援しよう!