仕事を辞めて休日ができたので、友人と一日遊び尽くした
上京して5年。
年末年始等のイベント以外で、自ら休日を作った記憶があまりない。
ましてや友人と遊ぶためだけに休日を作ったのは、完全に初めてである。
ここは東京。
友人は同じミュージシャンであり、音楽教室の同僚でもあった。
音楽教室の仕事を辞めた最初の休日は、何にも考えず好きなことだけをしたいと思った。
不思議なことに、最初にしたかったのは公園で音楽をすることだった。
まぁしかし、暑い。
ひとしきり歌を歌ったらお腹が空いたので、公園内にある小さな食堂でご飯を食べた。
売店と一緒になっていて、食券を買ったらおばちゃんが持ってきてくれる食堂だ。
なかなかこういうところでご飯を食べることはない。
まぁ、女の子とは来れないだろうな、と笑った。
食堂をあとにし、楽器をまた出し始めていると、
CM出演したらいいのではと思った。
午後は、お題を提示して、それぞれ曲を作りあう遊びをした。
できたご様子。
話は変わるが、実は彼には一昨年の年末。
まだカメラを初めて一ヶ月だった僕が、カメラの仕事をするための練習をさせてもらいたいということでアーティスト写真を撮らせてもらった。
そろそろ更新します?
そういうと、照れくさそうに彼はギターを首からかけて、立ち上がった。
あれ、、急に固いな、と思っていると
今度は歌い始める。
だんだんのってきた。
キャッチボールをしていたら、だんだん日が暮れてきた。
今度は自分を撮って欲しい
と提案した。
彼はおそらく、カメラを持ったことがない。
そして自分は、自他共に認める写真写りの悪さ
というか、単純に撮られるのが苦手である。
数少ない気を許した友人。
どんなすごいカメラマンよりも、彼に撮ってもらったほうが良いのではないか(自分でレタッチできるし)と、考えた。
カメラを向けられると、案の定顔がこわばってしまっているのがわかった。
しかし、撮るごとにあまりにもおかしな動きをする友人の姿に、自然に笑ってしまった。
彼の写真が大好きである。
というか、あまりのセンスの良さにびっくりしてしまった。
ぜひとも写真を始めてほしいと切望したが本人は全く乗り気ではないから、罪なものだな、と思った。
自身のオールドレンズの無知な使用法が原因で、Leicaが入院することになってしまうのはこの数時間後である….