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心房細動発症から手術を受けるまで15

手術後

手術後アップルウオッチで心電図を測ってみました。

手術前はいつ測っても心房細動を検出していたアップルウオッチの心電図でしたが手術後に測ったら見事に心房細動は検出されませんでした。洞調律と表示されて正常だと言うことが分かります。いや〜これ見て感動でした。めちゃ嬉しかったです。

手術後に病室に戻るとベッドの上で8時間右足を動かさないように安静にして寝ていなければなりません。これはカテーテルの穿刺部(せんしぶ)からの出血を防ぐためです。穿刺部には止血用のブロックのようなものがテープでグルグル巻きにされて固定されています。私は13:10頃に病室に戻って来たので安静解除になって右足が曲げられるようになるのは21:10の予定です。穿刺部からの出血があるとまた面倒な事になるのでジッと我慢です。しかしこれが辛い!とにかく辛い!手術よりも辛い!今回の中で一番辛かったです。8時間右足を動かさないようにするには自力では寝返りもできないので同じ体制でいる時間が長くなり背中や腰がかなり痛くなります。看護師さんを呼んでクッションを背中の下に入れてもらって体の向きを変えてもらうのですがそれも時間が経つと辛くなってきます。あまりに辛いので痛み止めを貰い飲みました。痛み止めを飲むと少しはマシになります。

手術後の食事

手術当日は朝一からの手術だったため朝食が抜きになりますが(午後からの手術の方は昼食が抜きになります)私の場合は冠状動脈の造影検査があったり異常な電気信号を完全に無くすのに手間取り、手術時間が長くなってしまったので病室に帰って来るのも遅くなり昼食も抜きになりました。流石に夕食まで5時間ほどあったのでお腹が空きましたww

心房内を焼灼する際にその裏側に食道がありますので熱で食道にダメージを与えてしまう可能性があるため手術中は焼灼時の温度管理のため、口または鼻から食道内に小さい玉がついた糸状の温度計を入れています。この為、手術後は多少喉に痛みが残りますが私の場合その痛みで食事が食べられないほどではありませんでした。

寝ながら食べる

手術後は穿刺部からの出血を防ぐため8時間の安静指示があり右足が動かせませんので食事はベッドに横になった状態で食べる事になります。
背中の下にクッションを入れてもらい体を食事が置いてある台の方向へ向けていただきます。体制的にも下側になる手は使えませんので片手で食べる事になります。おにぎりは問題なく食べれるのですが問題はおかずです。写真を見てもらうと分かりますがおかずには爪楊枝が刺してありますがハッキリ言って爪楊枝ではとても食べずらかったです。片手でこぼさないように食べるのは難易度が高かったですがなんとかこぼさず食べられました。入院時の持ち物の中にフォークと記載したのはこの時のためです!

因みに自分のベッドは仰向けに寝て右側にTVやキャビネットが置いてあるレイアウトだったので食事を寝ながら食べる時は左手を使う事になります。私の場合は利き手は両方なので特に問題ありませんが右利きの方は左手で食べる事になり、更に食べにくいんじゃないかなと思います。私のベッドの向かい側のベッドは頭の向きが変わるので右手を使って食べることが出来ます。
入院時にどちら側のベッドになるかは運次第かなww

次の日までの長い夜

食事が終わると後は寝るだけですww
21:10に安静解除になり右足が曲げられるようになるのですが止血用のブロックやテープでの固定はそのままなのであまり動かすことが出来ません。寝返りは何とか出来ますが傷口は少し痛みます。医師による止血状態の確認は次の日の朝9:00以降になりますので安静解除になっても更にそこから12時間!地獄だ・・・手術の影響か就寝前には38度近くの発熱もしました。

夜中に寝返りで左側を下にした時にお腹が痛くなった。ガスも何度か出たがそれでも痛みが治らない。看護師さんが巡回に来たのでお腹が痛い事を伝えると心臓内を焼灼しているので近くにある食道や胃がダメージを負う事もあるので術後に痛みを訴える方もいると言う事だった。しばらく様子を見たが痛みが治らないのでナースコールを押して看護師さんに来てもらった。痛む場所が胃から下っ腹の方まで移動する事などを伝えると医師が診察に来てくれた。触診もしてくれ、診察結果は腸の動きが活発になっているので腸内でガスが移動していてそれで痛む場所が変わるのだろう、特に合併症を起こしていると言うような所見は見受けられないと言う事でした。

特に心配はいらないと言う事だったのでそのまま様子を見る事にした。手術後心臓の動きが良くなって血流も良くなって腸の動きも活発になったのかしら?(笑)

ほぼ寝れないまま朝が来た!
起床は6時だったので医師による止血の状態チェックまで後3時間ほどだ!

8:00ちょっと前に食事が運ばれてきた。
安静時間の8時間は21:10で解除になっていたので朝食はベッド上にテーブルを持ってきてベッドのリクライニングで上体を起こして箸を使って普通に食べる事が出来た。発熱していたが朝には平熱に戻っていた。

ベッドのリモコン

ベッドのリモコンはベッドの脇の手すりに掛けられているのでこれを使ってベッドの動きをコントロール出来る。

医師の確認と説明

9時過ぎになり担当医師の方が病室に来て止血状態の確認と手術についての説明をしていただきました。

まずは止血状態の確認をしてOKだったので止血用のブロックとテープを取っていただきました。ただ止血状態はちゃんと止血出来ていて出血もないのだが止血時にちょっとだけ血液が漏れたのが内出血となって足の付け根周辺が変色している。見るとちょっとギョッとするかもしれないが内出血自体は一ヶ月もすれば色も目だたくなり治ってくるから心配はいらないと言う事でした。

右足付け根周辺

内出血した右足付け根周辺です。色が変わっている所は手で押すと鈍い痛みがあるが足を動かしたり歩いたりする時には特に問題はありません。

続いて手術についての説明です。
4本ある肺静脈のうち片側の2本の肺静脈の焼灼は順調に焼灼する事が出来て電気信号も消す事が出来たが反対側の2本の肺静脈については肺静脈の周りを一周焼灼しても異常な電気信号を消す事が出来なかった。このため肺静脈の奥の方までカテーテルを入れて焼灼したがそれでも電気信号が少し残ったので右心房側の裏の方から焼灼し、ようやく電気信号をなくす事ができた。心配された冠状動脈の詰まりや狭窄は造影剤検査をしたが全く無かったので心配はない。左心房肺静脈付近の動きが悪くなっていた部分は異常な電気信号が無くなったので次第に回復して来るだろうとの事だった。心房細動の患者さんは心房粗動(しんぼうそどう)と言う病気も併発する事があるので予防の観点からも今回併せて治療しておいた。穿刺部(カテーテルを血管内に入れた時の穴)周辺に内出血があるが出血は止まっているので問題はない。内出血によるあざのように変色した部分も一ヶ月もすれば元に戻って来るだろうと言う事でした。

医師による止血状態のチェックと手術についての説明も終わり後は看護師さんが尿管バルーンカテーテルを抜きに来てくれるのを待つだけ。

尿道バルーンカテーテルの抜去

看護師さんが尿道バルーンカテーテルの抜去にやってきました。
抜去は女性看護師の方1名でした。

抜去時も挿入時と同じように深呼吸して吸って〜吐いて〜と声をかけながら抜去していきます。抜去は吸気時ではなく呼気時にしますので吐く時はゆっくり大きく吐いた方がいいでしょう。そ言う説明は看護師の方からは今回ありませんでしたがベテランの看護師さんはこちらの呼吸にちゃんとタイミングを合わせて抜去してくれますので抜去時の痛みも最小限に抑えられていたと思います。呼吸一つで痛みの感じ方に違いが出ますので知識として知っているかいないかでは大きな違いがありますので覚えておいて損はないでしょう。

尿道バルーンカテーテルの抜去も無事終了しこれでトイレにも自分の足で歩いて行くことが出来ます。

晴れて自由の身となってお昼ご飯を美味しくいただきましたww
夕飯は撮り忘れたので写真はありません(笑)

手術後の経過も良好なため次の日に予定通り退院が決まりました。

看護師さんに明日の退院は午前中でいいんですよね?昼ごはん食べて行く?と聞かれたので、はい午前中10:00ころ退院します。昼ごはんはいらないです。早く帰らせて〜と言ったら、そうだよね〜って言ってました(笑)

いよいよ退院です。






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