心房細動発症から手術を受けるまで14
手術当日
さあいよいよ手術当日の朝を迎えました。
朝6:00に起床です。朝一番9:00〜の手術なので朝食は食べられません。
お茶やジュースなどの水分摂取もAm7:00以降は禁止です。その代わりに点滴が開始されます。
これが一番嫌だなと思っていた。
入院前から渡されていた予定表を見てこれだけは嫌だなと思っていた事があります。それは尿道バルーンカテーテルです。尿道に管を入れるなんて聞いただけで痛そうですよね。不安に思う方も多いのではないでしょうか。
実は一度経験があるのですがその時は全身麻酔の手術で麻酔がかかって意識が無くなってから挿入されたので入れる時のことは全く覚えてないのです。抜く時だけ意識があったのでその時は少しだけ痛かった記憶があります。
しかし今回はまだ麻酔がかかる前でしかも病室でカテーテルを入れるのです。予定表では手術の1〜2時間前と書かれていましたが中々来ません。ドキドキしながら今か今かと待っていると8:30過ぎにやっと来ました!男性と女性の看護師さんが2名で来ました。
管の挿入は男性看護師の方が担当でした。
女性の看護師の方は管を入れる際に声をかけてくれ、息を吸って〜吐いて〜と号令をかけてくれました。息を止めていると余計に痛いそうです。
管を尿道に入れ始めるとスルスルって感じで奥に入って来た感じがします。多少は痛いと感じましたが我慢できなかったり声を上げてしまったり体が動いてしまったりするほどの痛みではありませんでした。思っていたよりも全然痛くありませんでした。よかった!緊張が一気にほぐれました。
管が奥まで入ると女性看護師の方が注射器で管の中に滅菌蒸留水を注入します。その後に尿道内に挿入した管についているバルーンを膨らまして少し引っ張って膀胱頸部にひっかる事を確認します。ひっかりがあれば尿道内にきちんと尿道バルーンカテーテルが留置出来ている事が確認できます。
尿道内にカテーテルが完全に入るとオシッコを我慢に我慢をしてもう漏れる〜膀胱パンパンだよ。トイレ行きた〜いっていうあの感覚がずっと続くみたいな感じです。不思議な感覚ですがこれは我慢するしかありません。トイレ行きたいって感覚なのですが実際には尿は勝手に出ています。尿道カテーテルを入れたあとはディスポパンツ(T字帯)を履き術着に着替えます。
いよいよ手術室へ
一番嫌だなと思っていたイベントをクリアしてもう全てが終わった気分です(笑)まだこれから手術を受けるのにかなりリラックス出来てました。
時間になり病室のベッド横にストレッチャーが横付けされそちらに移ります。手術室まではこのストレッチャーに寝た状態で移動します。
お財布や携帯などは病室に備え付けの鍵のかかる引き出しに入れておくことが出来ます。手術室に向かう時に鍵は看護師さんが預かってくれて管理してくれます。
手術室まで移動する際に窓から見えた景色は雪景色でした。この日は朝から東京でも雪が降りそこそこ積雪があったようです。
窓から見えた、雪が音もなく揺らぎながら降下していく様子は見ているだけで癒されリラックス出来ました。
手術室に到着して最初のドアが開き中へと進むとモニターが何台もずらりと並び何十人という医師の方がそのモニターの前に座っていました。その奥には広い部屋があり大きな窓越しになんだかすごいマシンがあるのが見えました。その時は何の機械だろうと思っていましたが後から思うとあれはハイブリット手術室だったのかもしれません(検索すると画像が出てきます)
普段は見れない手術室内ですが自分が手術室内に運ばれるまでの過程では見放題です(笑)興味津々でキョロキョロあちこち見てしまいました。
自分が手術を受ける手術室の前まで到着しました。
ちょうど同じ時間に手術を受ける方が右側の手術室に運ばれていくところが見えました。自分は左側の手術室に運ばれるようです。運ばれる前に女性看護師さんに生年月日と名前を言うように言われ患者確認です。続けて指輪やネックレス入れ歯やコンタクトの有無を聞かれます。受け答えをしながらこの看護師さんめちゃ美人だなとか思ってました(笑)
手術室に運ばれると手術台から離れた所で手術前の準備が数名の看護師さん達によって進められていきます。横を見ると手術台が見えます。
術着は脱がされディスポパンツ(T字帯)だけの格好になります。(タオルは体にかけられた状態)一度上体だけ起こされ床ずれ防止のクリームを背中からお尻にかけて塗られていきます。背中には何かシールのような物も貼られていきます。上体を起こされた時に奥に若いスタッフさんが5〜6名いましたが医師ではなく学生さんかなと思いました。看護師さんが指を口の中にいれて歯にグラつきなどが無いかを確認します。(手術中に歯が欠けるほどの強い力で噛み締めてしまう患者さんもいるみたいでぐらつきのある歯があると抜けてしまったりするみたいです。
手や足がストレッチャー上で固定されていきます。固定といっても紐で縛って身動きが取れないと言う固定ではなくクッションみたいなもので体を押さえる感じです。マッサージ機でエアクッションが手や足を圧迫するあんな感じです。
準備中に担当医師(紹介状で指名した先生)がわざわざ声をかけに来てくれました。これは嬉しいですね。オペ室のスタッフは初めて会う方ばかりですが外来の診察からずっとお世話になっている顔馴染みの先生が声をかけてくれるのは手術が初めてで緊張している患者さんなどにはとても心強く安心出来るのではないかなと思いました。
準備が進んでいくと看護師さんが点滴に何か入れていきますと言ったのが聞こえたが何を入れるかは聞き取れませんでした。点滴に入ってくると少し沁みると言うのも聞こえて、あぁ本当だちょっと沁みる感じがするなと思っている内にその後の記憶が全く無いのであれは麻酔だったのかなと思う。
手術
手術中は全身麻酔ではないけど全く意識はありませんので痛みを感じる事もありません。目が覚めた時には手術は終わっています。病室に戻るためストレッチャーで手術室を出る前の廊下でもう一人の担当医師の方が声をかけてくださいました。(入院時の説明をしてくれた先生)あとで手術の事について説明します。ご家族には私から連絡しておきますと言っていただけました。これも嬉しかったですね。前に全身麻酔で手術を受けた時は目が覚めた時にかなり気持ち悪かったり意識が混沌としていた感じがあったのですが今回は全身麻酔ではなかったのでそこまでの気持ち悪さとかは無かったです。受け答えもハッキリと出来ました。
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