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心房細動発症から手術を受けるまで1

2019年12月その時は突然やってきた。

会社の組合主催の一泊二日の旅行に参加した二日目にホテルを後にして観光地に向かうバスの中で気持ち悪くなって吐いてしまった。

普段は乗り物酔いはしないので吐くほど急に体調が急変した事に自分でも、アレ、おかしいな?とは思った。観光地に着いたがとても観光出来るような状態ではなかったのでバスに戻り皆んなが戻ってくるまでバスで寝て待つ事にした。

皆んなが戻ってきてバスは昼食を予定している場所に向け発車した。
山道を下るバスの車内で横になっている状態は普段なら乗り物酔いしない自分でも気持ち悪く感じた。

そんな状態を我慢しつつバスに揺られているうちに突然、呼吸が苦しくなり過呼吸のような状態になってしまい体全体が痙攣してきた。

異変を感じた近くの席に座っていた同僚が声をかけてくれたがその時はすでに手足や顔面まで痙攣して痺れた感じだった。意識はあったが周りの人達の問いかけ等には一切返答できない状態であった。

その時、自分ではこんな経験は今までには全くなかったのでとても恐怖を感じた。そんな状態でもこの症状は脳関係の疾患なんじゃないだろうかとか、このまま死んでしまうんじゃないだろうか?もうこのまま恋人に会えなくなってしまうんではとかいろんな事が頭の中を巡っていた。側から見ると痙攣して意識もなく苦しんでいるだけのように見えたようだ。

暫くして状態も落ち着いて来たのでバスは最寄りの駅に停車して自分と組合の幹部の方だけ降車し近くの病院までタクシーで向かう事になった。

病院に到着後の事はあまり覚えていないがバス内での状況を聞いた医師が点滴や心電図などの対応を取っていただいたようだ。点滴が終わる頃には体調も大分回復し自分で歩く事ができるほどになった。

駅の近くのファミレスで食事を摂ることもできたし、その日は組合の幹部の方と電車で帰る事になった。

検査の結果、突発生心房細動という診断

後日、地元の病院を受診して検査したところ突発性心房細動であろうという診断であった。この時、心房細動だと言う事が発覚した瞬間であった。
50歳になったばかりの冬であった。

その日から心房細動による血栓の発生による脳梗塞などの病気を予防するための薬、リクシアナOD60mmgという薬を処方され飲み続ける事になる。
この薬は、血液サラサラになる薬と言えば分かる方も多いと思います。

続く・・・

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