牛乳のpHで乳房炎かどうかはわからない!
乳房炎の検査を簡易的に牧場でできるってので、PLテスターてあると思うんですけど、これって「固まるか固まらないか」と「色が変わるか変わらないか」の2つの指標に基づいて評価しているですね。
この指標についてなんですが、前者からは細胞数、後者からはpHがわかるようになっています。
で、、、海外の研究とかを見ていると、確かにこのようなテスターを用いているんですが、pHまでわかるものってあまりなくて、そもそもpHから乳房炎ってわかるのかもよくわからなかったので調べてみました。
まあ、割と最近報告されている研究があったので、それを参考に話を進めていこうと思います。
イリノイ大学のKandeel先生らは、乾乳時と分娩後のミルクを採集し、そのpHと体細胞数との間に関連があるのか調査しました。
研究報告の結論では、「ミルクのpHを用いて潜在型乳房炎または臨床型乳房炎を検出することはできない」とはっきりと断言されています。
その理由としては
●個体別のpHの変動がかなり大きい
●同じサンプルでも温度によってpHが変化する
ということが述べられています。
pHの変動が大きいことは何となく予想できていましたが、温度によって変わることはしりませんでしたねー。勉強になりました。
ということで、PLテスターを使う際は色は見ないようにしましょう!!
【余談】
まあでも昔はpHと体細胞数は関係あるって言われていたみたいなので(昔っていっても1950年くらいですけどね!!)、仕方ないのかなーとは思いますが。
まあなんか日本人て後から使えないってなっても、間違ってました!!とか言えない人種なので、賢い人は新しい情報に切り替えていきましょう!
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