論文ヲタク誌#1 【分娩後30日の乳房炎発生率を左右する乾乳期管理】
はじめに
今回参考にする研究は2007年にM.J. Greenらによって報告された「Cow,Farm, and Management Factors During the Dry Period that Determine the Rate of Clinical Mastitis After Calving」です。
和訳すると「分娩後の臨床性乳房炎発生率を左右するウシ、農場および飼養管理の要因」です。
【本日の英単語】
Dry period:乾乳期
Clinical Mastitis:臨床性乳房炎
Calving:分娩
研究の概要
・イギリスに所在する52酪農場を対象に行わたインタビュー調査を分析したものです。
・平均飼養頭数は156頭で平均乳量は8500kg/年です。乳量はやや低めとなっていますが、品種とかが影響しているんですかね?また調べてみます。
・臨床型乳房炎の発生率に影響する要因として、産次から乾乳時の体細胞数、エサの種類、ベッドの交換頻度、分娩時の対応などなどの項目について調査しました。
・今回は乳房炎の発生率に影響を与えた項目のみ紹介していこうと思います。
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