見出し画像

映画をみた日記「ハント・フォー・ワイルダーピープル」

タイカ・ワイティティ監督の「ハント・フォー・ワイルダーピープル」を観ました。
今から書くのはレビューではなく感想文というか、やっぱり日記です。

タイカ・ワイティティ監督の映画って、「ジョジョラビット」「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」と今回のものとで3作しかまだ見ていないのですが、どれもなんとも言えない独特の軽やかさがとても心地良いなぁと思います。
結構重たい事情を抱えていたり、えっこの人いなくなっちゃうの…?というようなショックな出来事も起こるのに、あとから思い出すのってちょっと笑えるところが多い。

「ハント・フォー・ワイルダーピープル」で私がいつまでも思い出しちゃうだろうなというのは、バースデーソング。

お話の結構初めの方で、主人公のリッキーくんが誕生日を迎えます。
リッキーくんは施設育ちで、養子としてベラとヘクターという夫婦のもとにやってきます。
はじめはちょっとギクシャクしてるけれど、ベラの大きな愛情によってだんだんリッキーくんも心を開き、お誕生日のお祝いをしてもらうところではもうだいぶ、これが家族!みたいな温かい雰囲気に。
そんなときに流れる、ベラが歌ってくれるバースデーソングの、クセが強い!
私も画面の外から一緒にハッピバースデートゥーユーと歌いたいような気分だったのに、それを一切許さない。
あんなイカしたバースデーソングで祝ってもらいたいものです。

このベラという女性がとってもすてき。
ベッドの中に湯たんぽを入れておいてくれるし、問題児リッキーくんのさらに一枚上手という感じで敵わないなあと思うし、絶妙なTシャツ着てるし、バースデーソングのクセは強い。
リッキーくんもヘクターおじさんも私も、ベラが大好きです。

どんなお話かというのはぜひ本編を観ていただければ…なのですが、ベラがすてき!ということが、私の中の、この作品の大きなポイントです。
心は優しいんだけどそれぞれ不器用でちょっと難しいところがある少年とおじさんの男二人、それをおひさまのように明るくあたたかく見守る女性。
私の好きな三角形だな~と思いました。

この、優しいんだけど不器用な二人がまた、不器用ゆえになかなかうまくいかないんだけど段々良いコンビになっていくのが楽しい作品です!

あのバースデーソングをまた聴きたいからもう一度観たい。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集