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とりあえず祠破壊ブームに乗りたかったのに全てを間違えたアホの話〜ゲーム制作日記〜
突然ですが今年の10月頃に「あの祠壊したんかおじさん」が滅茶苦茶流行ったじゃないですか
流行ったんですよ、幻覚じゃないのでとりあえずソースを持ってきます
よく分からん村の爺さんに「あの祠を壊したんか!もうダメじゃ!」って言われるよりも、
— 文町 (@machi_trpg) October 9, 2024
無精髭に長髪の喫煙者30代男性から「あー、あの祠壊しちゃったの?それじゃもうダメだね。君、たぶん死ぬ」って言われる方が無理。
このツイートによりしばらく世は空前の祠破壊ブーム!
祠を破壊するキャラや祠破壊したあとの対応をするキャラ(主におじさん)がいっぱい流れてきました
因習村が大好きな私はこのビッグウェーブに乗りたかったわけです、今年の一月にもそんなゲーム出してましたしね
まぁどんな形でブームに乗るか考えたんですよ
そしたらですよ、半年くらいちょっと前に温めたちょうどいいネタがあるじゃないですか
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そう、因習村の因習を食べるのです
本当に恐ろしい話をすると、なんでこの発想に至ったか一切記憶が無いです
どっかにメモしてないかなって見てたんですけどね、無いですね
相方になんか話してないかなと思ったけどいきなりこの画像送り付けてたので全く分かりませんでした
まぁ私が私の思考を推測するなら、私自身が村ホラーと食べることが好きだからだと思います
そうはならんやろ?なっとるやろがい!
とりあえずこのゲーム案をXに放流したら化け物を見るような目を向けられつつそこそこ反響を貰ってリアルで会ったフォロワーからも話に出される状態だったのですが、シンプルに他に作りたいものが出来てずっと放置してました
でもいつか作りたいな……と常に心にある状態でやってきた祠破壊ブーム
なるほどね、まずどれくらいウケるか見てみようじゃないの
そこで私は情報量の多いデザインをしてるキャラを一旦削り、長老だけにしてかつ絵を書き直して枠のデザインも変えて画像をツイートし直しました
拡散力が比較的ありかつ因習村に親しみがあるフォロワーの多いCoC用のアカウントで
祠壊して長老にドン引きされるゲーム pic.twitter.com/cbrKf19Nd4
— しゅが (@syuga_TRPG) October 11, 2024
buzzっちゃったか
やはり流行りの力は強い、とりあえず乗っかってみるものです
そんなわけで前置きがクソ長くなりましたがここから私と友人の制作奮闘記になります
例の如く友人の力がでかいです、頭上がらん
ゲームのバレはあまりないですが、新鮮な気持ちでやりたい場合は先にプレイをオススメします
1 ゲーム案を固め直す
▼方向性
実は初期のゲーム案だと食べるのは祠だけではなく、村中のオカルト的存在を食い尽くす内容だったんですよ(私の別名義のpixivのどこかで見れます)
でもサックリやれるバカゲーならその情報量は邪魔となって、かなり情報量を削ることになりました
キャラクターも本来は多いかつキャラデザもごっちゃごちゃしてたのですが、普通っぽい人が巻き込まれてたらシュールだなと思ってシンプルなキャラに変えました
恐怖とバズには鮮度がありますからね
いかに早く変なものを作るか、ここにかかってます
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このイラストでおおよそ方向性が固まりました
トンチンカンなことをひたすらに言う主人公は基本的に顔が見えない方がシュールでいいかなぁと思ってこのスタイルです
初期案の主人公とか考えてた料理も勿体無いのでどっかで出したいですけどね、なんか続編とかシリーズ化するなら出てくるんじゃないかな
▼ゲームシステム
いつも通りノベルゲームなのですが、いつもと違うのは今回はエンド分岐が無いことです
一本道バカゲーだからってのもありますが
やって見ればわかると思うんですけどこの主人公が分岐する未来が見えないです
でもせっかくゲームなら、やっぱりゲームならではの楽しみが欲しいなぁと思いまして
・分岐に関係の無いお遊び選択肢
・選択肢によるレシピの分岐
・レシピ制覇によるおまけ部屋
これらを導入してみました
なので周回する旨味はあると思います
おまけ部屋の導入は地味に初の試みなので友人にもちゃんと確認をしました
とりあえず何でも試してくれるので心強いです、来世はきっと悟りを開いて菩薩になることでしょう
2 シナリオを書く
見返したらプロットが1〜2日、本文を1日で書いてた
1万字ちょいくらいとはいえ化け物か?
3 絵を描く
▼レシピの絵
これが地獄でした
冷静に考えて祠は無機物です美味しそうに描くってなんですか?
そもそも祠を書くのが難しい、クリスタの素材(画像と3D)の力を借りたけどそれでも苦行です
しかもそこそこの数を調子乗って入れてしまったせいでそこそこ書かされる羽目になりました
クックパッドと祠の資料を交互に見る珍妙な状態
そんな努力の結晶なので皆さんにはぜひ全てのレシピも見届けて欲しいですね
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▼キャラクタースチル
癒しでした
でも大変なので以前Twitterに載せたものを一部使い回しました
私はなんでスチルの枚数を抑えるのが下手なのだろうか
▼手のイラスト
私は手を描くのがめちゃくちゃ苦手なのでクリスタの3Dモデルとか画像素材とかの力を借りつつ書いてました
立ち絵の代わりなので地味に差分があります、これだけで表情が伝わってると嬉しい
ちなみにここまで大体1週間でやってます
化け物かよ
4 実装作業(友人)
ここからバトンタッチです
上記からわかる通り、制作期間の大半は友人の実装作業です
友人は私より制作時間が取れない(というか私が暇人過ぎる)のと、コンフィグが反乱を起こしていたらしいのが原因のようです
「二度と逆らうな」(友人談)
あとスチルとUIの都合を何も考えずに作ったせいで絵の大半がUIと被るアホをしてたので調整したりしてました
そんなこんなで完成しました
やったぜ
5 結論
ゲーム制作は流行に乗るにはあまりにコスパが悪い!
でも達成感があるときの脳汁ヤバいからゲーム制作はシャブかもしれません
私達の力作をよろしくお願いします
ところでこれを作る前から作ってるゲームのスチルがまだ終わりません
私は別のゲームが作りたくなってます、帰って下さい
以上です、ご清聴ありがとうございました