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【47枚目】Black Sabbath『Master of Reality』

Black Sabbathの3枚目のアルバム『Master of Reality』(1971)

ヘヴィメタルの開祖。HR/HMの聖典だとか。最近お上品なアルバムをよく聞いていたのでIQを落としていきたい。

「ブラック・サバス入門」という動画を見てからマイブームが起こっています。特に人気が高い1st~4thを聴き直しました。一番好きなのは3rd『Master of Reality』かな。「人を怖がらせる音楽を作る」というコンセプトが最高ですね。悪魔崇拝、黒魔術、SFの要素を盛り込んだ音楽とか厨二心が疼く。こういった圧倒的個性のあるバンドは大好きです。

ブラック・サバス(英語: Black Sabbath)は、イングランド出身のロックバンド。幾度もの変遷を経ながらも約50年に渡って活動している。2000年・2014年『グラミー賞』受賞。2006年『ロックの殿堂』入り。ローリング・ストーン誌選出「歴史上最も偉大な100組のアーティスト」第85位。ヘヴィメタルの開祖とも言われている。世界の売り上げ枚数は7000万枚を超える。
ジャズやブルースを基調とし、「人を怖がらせる音楽を作る」というコンセプトで作られた音楽性は、ヘヴィメタルを形成していく要素の一つとして後続に大きな影響を与えた。

1stを聴くと割とブルースな曲もあって面白いですね。1stの時点で既にHR/HM、ブラック・サバスの音楽がほぼ完成しているのがすごいところ。1stはジャケットが怖すぎるので苦手です。3rdのジャケット、バンドのロゴのぬらっとした感じが好きです。かっちょいい。

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3rdの時点のメンバーはオジー・オズボーン(Vo)、トニー・アイオミ(G)、ギーザー・バトラー(B)、ビル・ワード(Ds)。メンバーについては恥ずかしながらオジーしか知らなくて「ライブでコウモリを食べたヤベー奴」くらいの知識しかなかったんですが、全員化け物のスーパーバンドだったんですね。ギターを弾く自分にとってはトニー・アイオミのリフと音作りに夢中です。あとギーザー・バトラーの水分量が多いベースという紹介が気に入りました。この湿っぽい音がブラック・サバスの核になっているんだとか。そんで4人のビジュアルがいかつくて良いですね。ムッワァアアとした男らしさ。後のバンドマンが影響されるのもわかります。女性ファンも多かったというのはちょっと謎ですが。

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『Master of Reality』の内容について。ドロドロしたダーク、ヘヴィな曲の間に綺麗で短い曲を挟むことでメリハリのある作品に仕上がっています。重いですが34分の内容が胃もたれせず聞ける。ドゥームでディープ。カルト的な魅力あり。あとパワーで押し切るバンドではなくて技術が高い器用なバンドだと気づけました。たまに勘違いしそうになるけどHR/HMのバンドってテクニックが凄まじいんですよね。悪そうな音楽なのに真面目で努力家だなって思います。

ギタリストのトニー・アイオミは、このアルバムからギターのチューニングを1音半下げることを試み始めた。弦のテンションを減らして、彼の傷ついた指(彼は、右手の中指と薬指の先端を事故で失っている)でも弾きやすくするためである。これによって、より低くドロドロとしたトーンが生まれ、このアルバムのトレードマークとなった。

※アルバムの重い音、邪悪な印象はトニー・アイオミの影響が大きい。

~【収録曲】~

1.Sweet Leaf
イントロでちょっと笑える。咳でゲホゲホ言ってるところにディレイかけてますね。不穏な空気を感じられて好きです。重いのっしりしたリフが気持ちいい。後半の加速もぶっ飛んで非常にかっこいい。「Sweet Leaf」はマリファナのことらしいです。

トニー・アイオミがウォーター・パイプでマリファナを吸引した際のせき込む声にエフェクターをかけた衝撃的なイントロダクション

2.After Forever
SFチックな奇妙なイントロ。割と明るく元気のある曲。中盤の展開とか単調にならずいいですね。3:35~ヒリヒリするギターソロ、ドラムのパワーあるプレイ、曲をリードするようなベースも好きです。

「アフター・フォーエヴァー」では作詞にトニー・アイオミがクレジットされ(これまでのところ、彼が作詞した唯一のサバス作品である)、キリスト教的なテーマが歌われている。

3.Embryo
怪しい且つ綺麗。クオリティの高いつなぎ。儀式のよう。4曲目への丁寧な助走にも感じます。

4.Children of the Grave
じわじわと不穏な音が近づいて爆発。ギターのリフが癖になりますね。ファーンとぶち込まれる高音も良い。散乱した叩きつけるドラムがめちゃくちゃ好きです。2:20~の展開がおどろおどろしくて最高。3:40~ギターが繰り出すソロも文句なしに熱い。ディスコ調な曲という紹介が面白かった。

5.Orchid
綺麗な曲、パート2。こっちは怪しい感じが特にない。叙情的。上品。アコギの音色が美しい。

6.Lord of This World
この曲も怪しい。イントロはちょっとスレた印象。この曲、音頭っぽい感じがします。和風なリズム、ノリ?とかオジーの歌い方が可笑しくて好きですね。2:00~の展開は素直にかっこいい。4:30~アウトロの熱量とかたまらんすよ。

7.Solitude
綺麗な曲、パート3。曲名の通り孤独。寂しい感じ。落ち着く。フルートも曲に合ってますね。綺麗な曲とハードな曲が交互に来る構成がちょうどいいです。この曲はビル・ワードが歌っているんですかね?オジーのボーカルだとクセ強くて浮きすぎるのかな。

8.Into the Void
ヘヴィでパワーのあるイントロ。ここだけでもう優勝。このアルバムを象徴するようなドロドロしたかっこいい曲がラストを飾っています。エッジいギターリフ。パワーに満ちたベース、ドラムに奇妙で浮ついたオジーの声が調和してますね。3:05~の疾走感も好きです。

※ブラック・サバスや人間椅子を聴くとなぜか元気になりますね。陰気じゃなくて陽気で王道なバンドなのかもしれません。

ヘヴィメタルを聴くことは血圧を下げ、ストレスを軽減するのに役立つことが、最近の研究で明らかにされています。テクノが一番体に悪いらしいす。

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