女性版「ずっとイカレてる」 ー Still Crazy After All These Years (歌詞和訳)
Paul Simon の 1975年リリースのグラミー最優秀アルバム受賞作 "Still Crazy After All These Years" は当時「時の流れに」という邦題がつけられ(今もそうかな)、そのタイトル曲 "Still Crazy After All These Years" も当然のように「時の流れに」ということになっていた(今もそうかな)。特に嫌いな邦題というわけではないけれども、しかし、うーん、でもまぁあんまり好きでもない。何かこう、核心から逃げてるような邦題の付け方だな(笑)。まるでこうやって文末に(笑)を付ける言い方のように(笑)。あ、また付けた。
Still Crazy After All These Years (Paul Simon) ー Nataly Dawn
以前 note に投稿したけれど、13年半ほど前に(細かい!)あの歌の歌詞を訳したことがあった。今日はまずは女性歌手によるカヴァー・ヴァージョンの紹介。和訳詩(詞)をつけて。
3年前に Nataly Dawn という人が "Still Crazy" をカヴァーしているのをみつけ(この人があの名曲をカヴァーしたのは更にその1年前の2016年)、かなりシンプルなカヴァーの仕方なんだけれども、けっこう気に入って、それで、その時あらためて、あの歌の歌詞を訳してみた。あらためて訳してみた、というのは、単に女性の言葉に変えてみただけなんだけれども。
Nataly Dawn は Paul Simon のオリジナルの歌詞の中の She を He に、Man を Woman に代えていて、それ以外は全く同じ言葉で歌っている。She/He, Man/Woman 以外は、英語における言葉遣いとして全く同じ。
(この括弧内、投稿30分後の加筆:久しぶりにじっくり聴いて気づいた、もう一箇所、オリジナルにおける "And I ain't no fool for love songs" の "fool" のところ、彼女は別の言葉で歌っているように聞こえる。しかしその単語が聴き取れない。とはいえ、以下のテキストの趣旨には特に影響ないと思う。たぶん!)
一方で、これをつまり、女性による歌、女性の歌手の歌だと思って日本語に訳すと、Paul Simon のオリジナルの歌詞を日本語にした時とは違う言葉遣いの和訳詩(詞)になる。まぁ、日本語の場合、どうしてもそうなるよね。
欧州の言語にも女性名詞と男性名詞があったりとか、細かいことを言い出すと色々あるわけだし、例えばアジアのいろんな地域の言語でも文字通りいろんなことがあるのだろうと思う。そもそも言語というのはその言葉を話す人たちの文化の影響を受けていて、逆に言語が文化に影響を与えることもあるのだけれども、とにかく、変化していくもの。だから、今後こういうことが例えば日本語においてどうなっていくのか、この数十年とか百年とかとこれからが同じという保証は全くない。実際のところ、近年もわりと変化が見られるわけだし。
兎にも角にも、日本語においては性別によって言葉遣いが異なる、それはとりわけ話し言葉においてそうなんだけれども、日本語のその特徴をフェミニズムの観点から考察すると云々かんぬんカンヌ映画祭みたいなことは(誤植ではありません!)、今日はやめておこうと思う。
ではでは、Nataly Dawn による、ずっとイカレてる。
(投稿30分後の加筆:ただし上に書いたように、彼女はオリジナルにおける "And I ain't no fool for love songs" の "fool" のところを、別の言葉で歌っているもよう。しかし聴き取れなかった。"fool" の後に ? を付けたのはご愛嬌、ご愛敬ということで!)
Still Crazy After All These Years ずっとイカレてる
*一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)より「著作権を有する音楽著作物の著作権を侵害している」旨, 指摘を受けた為, 当初 私の誤認識によりここに掲載していた英語歌詞を削除しました。英語歌詞・原詞は公式サイト等に掲載されているものを確認してください(2022.9.1 加筆/削除/編集)。
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昨日の夜、街で思いがけず彼を見かけた
とても嬉しそうに見えて、私も微笑みを返した
それから、昔の思い出を話しながら
ずいぶんとビールを飲んだわ
今でもイカレてる
ずっとイカレたままよ
私は付き合いのいい方じゃない
案外、慣れ親しんだやり方から離れられないかな?
ラブソングに騙されるほどピュアでもないし
・・・ 耳元で囁くようなラブソングにはね
だけどイカレたまま
私は今もあなたに夢中よ
明け方の4時
くたびれて、あくびをしながら
私の人生なんて消えてしまえばいいって思う
心配なんてするもんか
なんで私がしなくちゃいけない?
どうせいつかはみんな消えてなくなるのに
私はいま窓際に座って
外を走る車を眺めてる
ある晴れた日、私も誰かを傷つけるだろうか
だけど罪に問われたりしない
陪審員達だって私と同じじゃないの
今もイカレてるの … イカレてる … イカレてる
みんなずっとイカレてるのよ
♫ ♫ ♫
Still Crazy After All These Years ー Paul Simon
ここであらためて、Paul Simon の珠玉の名曲、"Still Crazy After All These Years", これはもう、1本の映画を観ているような感じさえさせる、そういう歌ですね。
Still Crazy After All These Years ずっとイカレてる
*一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)より「著作権を有する音楽著作物の著作権を侵害している」旨, 指摘を受けた為, 当初 私の誤認識によりここに掲載していた英語歌詞を削除しました。英語歌詞・原詞は公式サイト等に掲載されているものを確認してください(2022.9.1 加筆/削除/編集)。
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昨日の夜、街で思いがけず彼女を見かけた
とても嬉しそうに見えて、僕も微笑みを返した
それから、昔の思い出を話しながら
しこたまビールを飲んだってわけ
今でもイカレてる
ずっとイカレたままさ
僕は付き合いのいい方じゃない
案外、慣れ親しんだやり方から離れられないかな?
ラブソングに騙されるほどピュアでもないし
・・・ 耳元で囁くようなラブソングにはね
だけどイカレたままだ
僕は今も君に夢中だよ
明け方の4時
くたびれて、あくびをしながら
僕の人生なんて消えてしまえばいいって思う
心配なんてするもんか
なんで僕がしなくちゃいけない?
どうせいつかはみんな消えてなくなるのさ
僕はいま窓際に座って
外を走る車を眺めてる
ある晴れた日、僕も誰かを傷つけるだろうか
だけど罪に問われたりしないさ
陪審員達だって僕と同じじゃないか
今もイカレてるのさ … イカレてる … イカレてる
みんなずっとイカレてるんだ
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2004年10月11日、不惑のはずの「季節」を過ぎた44歳の時、1975年の晩秋、思春期とやらだったはずの中学3年だった15歳の時にアルバムを買って聴いて以来、2020年8月、来月の「還暦」とやらを控えた今も、Paul Simon の、に限らず、史上最優秀アルバムの一つだと思っている、"Still Carzy After All These Years" のレヴューもどきをして、「ライナーノーツ」もどきを書いていた(まわりクドイ一文だね、ったく)。
ネット上ではここ。自前のホームページ上。ただし、2001年夏に本を買って HTML 独学して 1週間ほどで立ち上げた、ホームページ作成用簡易ソフト不使用のウェブサイトで、以降一切、仕様を変えておらず、現在、とりわけスマホなどから閲覧しようとすると OS のヴァージョン次第では文字化け。
関連投稿を 2つ
過去の投稿では(拙訳)と書いているけれども、しばらく前から、そういう謙り表現はしないことにしている。拙者は拙者だけれども、拙者による歌詞の日本語訳は拙訳ではない。まぁ意訳だったりはするけどねぇ。
去年の秋にこれを投稿した時は、この歌の歌詞の意味についての考察、の・ようなもの、も少しだけ入れてみた。
昨日の note 投稿。Michael J. Fox の言葉と、Paul Simon の "Still Crazy After All These Years" の歌詞を並べてみた。ただの言葉遊びかよ。そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
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