考えさせられる夢を見た。悲しいことがあった時どうして人は口をつぐむのか、分かってほしいのにどうして言えないのか。
考えさせられる夢を見た。
中学校時代に戻っていて、制服を着て数学のテストを受けていた。
現実の自分と同じく他教科はできても数学はちんぷんかんぷん。問題がよくつかめない。
それを見てからかってくるクラスメイト。
(名前ははっきり思い出せないけれど顔は覚えていた。実際に小学校から中学校まで一緒だった人だ。遊ぶこともあったし、からかわれたりもした記憶がある)
色々と言われても普段は我慢していたけれど、今日はそれができなくなる。数学ができなかったストレスの後だから尚さらだし、ニガテを笑われて一気に抑えられなくなった。
完全にプッツンして、思いっきり怒りをぶつけて脅す勢いで迫る。
相手は驚いて怯えて見えて、自分をからかうクセにこんなものかと思う。
怒りをぶつけながら「ああキレるとどうでもよくなるんだな、それだけ溜まっていたんだな」なんて思う。
周りも突然キレた自分に驚いている。
からかってきた相手も周りも自分自身も「こいつはそんなことをしない」と思っていたわけで、その固定化された関係をひっくり返すには「キレる」しかなくなるんだな、とどこか冷静に思う自分がいる。
その相手にとっては「いつものように」からかって過ごしていたら突然キレられたわけで、何が何か分からない。
自分にとっては今までのことが溜まっていて我慢ならなくて、それを変えるには爆発させるしかなかった。そのギャップ。
当然その後には先生や親と話をする。
でも「自分がキレて相手を怯えさせた」という直近の出来事だけを見れば、まず自分が反省や謝罪をするわけで、次にどうしてそうしたのか説明を求められても今まで溜まって積み重なった背景があまりに長い気がして、大人には伝わる気がしないから言う気にならない。
キレて突っかかるという良くないことを自分がしたのは本当だから「だって今まで相手がこんな嫌なことをしてきた」という言い方で自分のしたことに正当性をつけて、相手ばかりに非を負わせるのも違う。
そんなことを考えてやっぱり大人には話せないなと思う。
自分からは説明をしないから周りの大人にとってもなぜ急にキレたのかが分からない。
そんな夢。
どうして口をつぐむのかも含めて、思考や感情を追体験した。
実際にあった記憶と重なる部分もあって、20年以上経ってもまだ引きずっているのかもしれないし、こうして夢で処理をしているのかもしれない。
自分は大人になって理性的になってきたつもりだけれど、夢の中の自分の実感として「プッツンとキレる」感じはよく分かったし、そうなるのも一理あるという感じだし、今の自分にもこういう面はあるのだろうな、と思う。
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お読みいただきありがとうございます。
毎日の日記の中から一部を抜き出して、こちらに載せています。
明るい考えも暗い気分も、毎日なにかあって、日々とはすごいものですね。それをちゃんと受け取りたいなと思います。
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