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大理でパスポート失くしたけど戻ってきた【中国雲南省旅行記①】#2



大理に向かう

次の目的地は、大理。大理石で有名なところです。中国語・英語では「ダリ」と読み、英語では「Dali」と表記します。サルバドール・ダリのダリと同じ。大理とその北にある麗江(リージャン)は、今中国の人気観光スポットらしく、特に若者が2泊3日で週末訪れるのが人気らしい。昔ながらの街並みが残っていて、少数民族の文化や辛めの雲南料理や黒茶(プーアル茶)などいつもと違う風情が楽しめると言うことのようです。日本で言うと、京都と奈良に小旅行に行くような感じですかね。
大理にも麗江にも空港はあり、それぞれ上海などの大都市や昆明からの短距離便も飛んでいました。
今回、自分は昆明西バスターミナルからバスで向かいます。

朝にチェックアウトして、地下鉄で西バスターミナルまで向かう。
中国のバスターミナルはさながら大きなターミナル駅のようになっていて、まずエックス線の荷物検査を受けて入ると、大きな出発時刻表の下にはチケット売り場がある。昆明のような大きな都市だと10〜20ブースくらいある。でも人がいたりいなかったり、いても適当。並んでいて自分の番がきたら、いきなり休止中の札出してきたりする。こう言う時の中国人の愛想のなさは世界一。でも、向こうには悪意はないのよねw 若い女の子だと結構愛想はいいかな。

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↑こんな感じのしっかりしたバス


長距離バス

昆明から大理はバスで4時間くらい。距離にして300キロほど。
金額は100元ほど。(1600円)
(注:昆明から大理古城に直接行くバス便もあるようです)
バスは途中高速を降りて何箇所か町に寄る。それとお昼ご飯の時間帯を通過するバスは食事休憩を取ることもあります。運転手が大声で何か言うんだけれども、理解できないので、一緒に乗っていた他のお客さんの行動を監視しながら休憩を取ったり。

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↑ジャガイモの千切り大好き〜〜!

お昼ご飯は小皿に入ったおかずを、一品二品選んでご飯と一緒に食べると言うような、バイキング形式だったり、プレートに盛ってもらうスタイルもある。
1皿50〜100円くらいなので300円くらいでお腹いっぱい。


ここで特筆すべきなのが、トイレ。中国のトイレは想像を絶する汚さです。俺が生まれた頃の昭和のトイレもまあまあ汚かった記憶はあるけど、そんなのは比べ物にならないくらい、汚いです。大も小も用を足す部分が溝で繋がっていて上流から下流に水で流れていくようなシステム。
そもそも汚物が、丸見えだし、ペーパーなどが引っかかって詰まるとそこで流れが止まったりするわけで、そうなると、大事故になるわけです。
中国人は割とそういうのをみても気にならないようで、どんなにおしゃれしてバスに乗っていても、結局あのトイレに踏み込んだ靴で同じバスに乗り、足を組んだり、時にはシートに足を乗せたりしているのをみると、もう、もよおしそう。
都市部はだいぶ綺麗になった、と言いますが、上海でさえ車で1時間も行けばまだまだ昔ながらの農村なので、それもどうだか?という感じです。


パスポート入りのバッグをバスに置き忘れた!

大理のバスターミナルについたものの、どうやら、その大理北バスターミナルからは大理古城にはいけないとのこと。ターミナルにいたお兄さんにきいたらしっかり、手にかいてくれましたww こういう雑な優しさが中国人のいいところですね〜。
紙探す間も無く、俺の手引っ張り出して書き出したからね。有無を言わさず。

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手に書かれた通り、通りの向こう側から、公共バスに乗り、「大理古城」行きのバスが出る快速バスターミナルまで移動する。

この時に、1番後ろの方に座っていたのだが、駅に近づくにつれて、だんだん混んできた。最初はバックパックを隣の席に置いていたんだけど、詰めるために膝の間に入れて、その時に肩からかけていたトートバックもバックパックと一緒に床に置いてしまった。
そして降りるべきバス停が来たので、降り、ターミナルに向かって歩く。

ターミナルで荷物検査する際に、トートバッグがないことに気づいた。

全身から血の気がひく。

そのトートバックにはパスポートが入っていた。

またやったーーー!

・・・というのも、自分、パスポートを紛失すること、よくやってしまうんですね。覚えているだけでも5回以上はやっているはず。でも全て手元に戻ってきてるんだけど。
パスポートを無くした時のネタもこんど改めてまとめてみます(自慢すんな)w


パスポートを探しに

そこからは、速攻タクシー捕まえて、さっきのバスの終点地点である、「大理国鉄駅」に向かう。でもさっきのバスが終点に着く間に、もうすでに他の乗客が盗んでいるかもしれないし、折り返しで乗ってきた客が見つけて盗むかもしれない。いずれにしろ、見つかる確率はかなり低いことはわかっていたけど、とにかく行ってみないことには。これがまたいちいち渋滞してて、イラつくんだわ。

タクシーの中で、パスポートないなら、大使館とか領事館とか連絡しなきゃいけないなあ、とか、このあとの麗江やシャングリラ、全部キャンセル?まだ二日目なのに!とか色々考えながらグルグルグルグル・・・。

駅につき、先程のバスをみても、もはやどれが自分が乗っていたかなんかわからないくらい、同じバスが列をなしている。とりあえず片っ端から聞いてみることにする。1台目、ない。2台目、ない。3台目、ない。

4台目には乗降口にもう人だかりができていて、そこを人をかき分けて入っていけるような感じではなかった。なので、とりあえずその向こうに見える、事務所みたいなところに行ってみた。

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そしたらなんと、俺が入るや否や、おばさんとおじさんが満面の笑顔で「お〜〜きたきた!」というリアクション!

なんと、俺のトートバッグは、忘れ物として、ちゃんと届いていたのでした。

パスポートをギュッと胸に抱きしめるジェスチャーで、「パスポートは大事に肌身離さずだよ!」と言ってくれて、ギャハハ!と大笑い。
周りの野次馬も「よかったよかった😊」みたいな。
もう泣きそうだったよ😭
この時に、雲南省なら住めるな。と直感的に感じました。

本当に本当にありがとう。乗ってる人も学生のような若そうな人が多かったのも幸いしたかもしれない。
いずれにしても、中国ってそんなに治安の悪いところではないんですよね。
この一件でさらに雲南省が大好きになりました。


大理古城へ

さて、気を取り直して、大理古城へ。一般の公共バスで向かいます。
たった3元(50円)なんですもん。タクシー使っちゃったし。w
さっき手にかいてもらった8号のバスですね。本当は途中の「快速ターミナル」から乗るところが、こんな一件で始発の「大理国鉄駅」から乗ることに。
何度かかいたけど、今中国で人気の観光地とだけあって、若者でごった返してます。

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え、ちょっとまって、さっきの人だかりもコイツらもみんな大理古城行くわけ?
と思ったら、本当にそうでした。
1時間15分ほどバスに乗り、「大理古城」に到着。

古城(大理旧市街)の東側と西側にそれぞれ大きな道があり、両方ともバス便があります。
バス停もいくつかありますが、間違えても、旧市街自体は2キロ四方くらいの街なので、そこまで遠くにはなりません。

さっそく予約したホテルに行く。ところが営業してないような気配。何度かブザーを鳴らしたら男性が出てきた。「Booking.comで予約したんだけど…」というと慌てて、電話で誰かに問い合わせている。

しばらくしたら事情を説明してくれた。なんとBooking.comでは予約受付をストップしたつもりだったのが手違いで受け付けてしまった。と。いやーこちらは困る。と伝えたところ、コーヒーを出してきてくれて(ちゃんとドリップしたやつ)調整するから待ってほしい。と。コーヒーの味から察してもまともな人そう。なので待つ。

しばらくしたら、今日一泊だけ無料で泊まっていいので、明日以降は別のところに泊まってほしい、とのこと。Booking.comのサポート曰く、代替施設は向こうが探してくれるので、その提案を待つことにした。

結局ろくな提案がなかったので、自分で探して明日以降の宿を予約をした。

ホテル自体は古い家が綺麗にリノベされて、コーヒーも美味しかったし、飾られてる絵もちょっとセンス感じる、いいところでした。オーナーさんも都会から引っ越してこっちでゆるーく経営してるらしかった。大理もここ数年でだいぶ変わっちゃったけどね、とも言ってました。

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↑ラガーフェルド先生調

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↑ホテルのレポートは別途(世界のエアビーに泊まってみる)でレポします


大理古城はどんな感じ?

古城の中は古い中国の街並みが再現されて、さまざまショップやホテルが密集しています。なるほどー。ここが人気なのかー。

中国にはいわゆる一戸建ての一軒家というものがほとんどなくて、大抵の人は集合住宅に住んでいるので、こういうのに憧れるんでしょうね。以前うちの民泊やってた一軒家もちょうど郊外の一軒家だったので「ドラえもんの家みたい!!」ってみんな感動してくれましたww


それにしても若者でごった返している。お土産やさん、カフェやレストラン、ギャラリーもあるし、タトゥーサロンもある。もう一つの街ですね。外国人向けのバーもある。

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↑メインストリートのひとつ 人民街

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↑もれなく呼び込みの人にガン見されてるw

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↑マックも歴史ある建物風

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↑洒落たカフェ↓

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↑こういうところに必ずいる、弾き語りミュージシャン。
 中国の観光地には必ずいる。あんまり上手くないのが切ない

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↑ワインセラーと犬

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↑外国人で流行ってるバー「BAD MONKEYS」ライブもあり

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↑みんなスマホ。聴いてあげて

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↑裏通りもかわいい

↑飴?を作る実演ショー


↑中国おなじみ、夕刻の盆踊りタイム

感想

写真見てもわかるとおり、かなり観光地化というか、テーマパークされてる印象でした。
中国あるあるなのが、こういうちょっと流行りとか儲け話みたいのが生まれると、あっという間に同じ形態のお店がどんどん進出するという。大理の街を一日歩いて、かなりそれを感じました。
コモディティ化のスピードが脅威的なんですね。まあ日本もタピオカってなったらあっという間にできて終わったりしてたけどww 民泊が爆発的に増えたのも、半分くらいは中国人が携わったからだと思ってます。民泊仲間で中国人と仲良くしましたけど、彼らは本当に不動産と投資が大好き。普通に家の値段とか家賃とか聞いてくるし。


次回は電気バイクで、遠出してみます。

つづく

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