海じたく

来週、海に行くから、荷物をパッキング。
これ、やっと着れるなぁ。

このパーカーを見たとき、あ、これ… とすぐに思った。買うかどうか迷ったけど、やっぱり わたしの手元に来た。

水着の上に、羽織ろうと思っている。

子どものころ、家族で海に行くときに、
こういうチェックのパーカーを水着の上に羽織っていたんだ。

弟とおそろいで、母の手作り。

もっともっと薄手のサッカー生地で、白地に
紺と赤もちょっと入っているマドラスチェック。

好きだったな。

今みたいなラッシュガードなんてなかった時代。
濡れてもすぐ乾いて、軽くてしわにもならない。

　

水泳を習っていたわたしたちは、
もう 海に行ったら、夢中になって ずーっとあそんでいるから、日に焼けて 肩や背中が痛くなってしまう。

パラソルの骨のところに、引っ掛けてあって、

海から上がって、唇がむらさきになって、ガタガタするほど 寒くなっちゃったとき、

１日中 遊んで 帰るとき、
いつもこのチェックのパーカーを羽織らせてくれた。

いろいろと守ってくれてたんだ、
マドラスチェック。


アルバムには、
おそろいのチェックのパーカーを羽織った わたしと弟が、砂浜に置いてあるボードの縁に座っている写真がある。
ふたりとも、真っ黒だ（笑）

いつもそれが思い出される。

あぁ、ただ、思い出を書いてみているだけなのに、なんで、涙があふれてくるのだろう。

もともと涙 脆いのだけど、
幸せってそういうものなのかな。