『GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代』(倒産と求職活動その2)
『GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代』
失業、求職中に、自分の生き方をふりかえることは多い。(←いま)
これで人生よかったのかな?
そんなとき出会ったのが、この本。
社会的成功のしやすさについて、「思考、行動」パターンから以下の3種類にわけて解説している。
ギバー(人に惜しみなく与える人)
テイカー(真っ先に自分の利益を優先させる人)
マッチャー(損得のバランスを考える人)
面白い考え方だ。状況によって変化するけれど、確かにそういう分け方できるかもしれない。仕事を探す私はテイカー? と思ったり。
成功する人は、どのタイプか。
先に結論を書くと、
【社会的成功ランキング】
1位.ギバー
2位.マッチャ―とテイカー
3位.ギバー
だそうだ。
【テイカー】エネルギーを吸いとる人。「お願いごと」が多い人、経営者にも結構いるそうだ。
【マッチャー】恩を受けたら恩返し。嫌なことされたらその相手とは距離を置いたり、損得勘定する人。
テイカーは、短期的に成功するかもしれないけれど、マッチャ―が損得を調整をするから、長期的にはうまくいかない。
【ギバー】ほどこす人。
「大成功する人」と「失敗しやすい人」この両極にギバー(与える人)は存在する。一瞬戸惑うが、たいへん興味深い。
ギバーは、ピンかキリのようだ。
2種類のギバーはどう違う?
「他者志向のGIVER」→成功やすい
「自己犠牲のGIVER」→燃え尽きやすい
成功しやすい方は、「(他者への)気づかい」「思いやり」「集団性」というキーワードなどが浮かぶ。これに対し、失敗しやすい方は、「従順」で自己犠牲の精神にあふれている。
慈悲(思いやり、コンパッション)そして自灯明の話
(スリランカのサマーディ仏像)
これを読んだときに、ピンときました。
「ギバーの話は、仏教の話と似てる」
結局、自分も大切にしないと、他者も幸せにできない。科学的にも実証されている『慈悲の瞑想』は、「慈しみの心、コンパッション、思いやり」を育てる瞑想で、唱える順番がポイントだ。
わたしが幸せでありますように
→親しい人々(生命)が幸せでありますように
→世界中の人々(生命)が幸せでありますように
と当人を中心に、幸福の円が広がる順に文言が並んでいる。
「私はどうなってもいいから、お前だけは守る」
こんなセリフがドラマであるけれど、それって説得力がない。
順番が逆なのだ。なぜなら「誰だって本心は、自分も幸せになりたい」もの。
「自分も幸せになって、周囲も幸せにする」
一瞬、わがままに聞こえる人もいるかもしれないが、それが一番しっくりくる。これが成功するギバーの特徴でもあるようだ。
そして失敗するギバーの特徴は、なんでもやってあげてしまう「いいひと過ぎる」がゆえの危険性について言及されている。
『GIVE&TAKE』書いてあることが、仏教とリンクしてるなぁ。
ギバー、テイカー、マッチャ―の人口比
世の中の過半数は、マッチャ―らしい。このグラフをみても、これまでの経験からしてもうなずける。まぁそうだよね。
求職者のマインド
どうも不安が大きくなるとテイカーぎみになってしまう。
雇ってくれー
または、自己犠牲型のギバー
どんな条件でも働かせください
に向かいがちだ。そんなときこそ冷静に自分を見定めることが大切だと思う。
無我(私はいない)と自灯明(自分を頼りに)
と、ブッダは説く。矛盾してそうで、矛盾していない。
「会社(相手)にも役立つし、じぶんにとってもよい」
Win-Winな関係。そうなるように心穏やかに求職活動を続けよう。
慈悲系のおススメ本
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