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味について 2

藤林邦夫の3分メッセージ(『生きる楽しみ』1991年版、pp.4−5。)

京都の味は全般的に薄味だといわれます。
関東から来た人は、色も薄く、味も薄いので、何か物足りなさを感じるようです。色が薄いのは、「うすくち醤油」を使うからです。

「ほのかなる 人のなさけに 似るものか 龍野醤油の うすくちの味」

矢木醤油株式会社

播州龍野は、うすくち醤油で名高い町です。
人の情けとうすくちの味、ほんのりとした色と香りとが、微妙に溶け合っているのが特徴です。

人情という味は、濃すぎるとしんどくなり、重荷になります。あまり熱を上げすぎると口に合わなくなるのです。

赤ちゃんに哺乳瓶のミルクを飲ませます。ミルクが濃厚すぎると余り飲まないし、熱すぎると嫌がるのです。
ほどほどというより、母乳に近い味、つまり自然の味と温度が一番良いのです。

時として人間の情愛は、人工的ミルクのように、バランスが壊れ、口に合わないなぁと、、その人との付き合いを辞めてしまうことがあります。

でも、ここに聖書はハッキリと告げています。

「主の恵み深きことを味わい知れ。
 主に寄り頼む人は幸いである。」

(日本聖書協会口語訳聖書 詩編34.8)

主の恵みとは、どんな味でしょうか?
それは蜂蜜のように甘いのです。味わう人に元気を与えます。栄養もあります。

更に、パンのようにしっかりとした糧となります。パンを食べ飽きる人はいません。それは人に命を与えます。

最後に、水のように、淡泊であって、しかも美味しいのです。

「さあ、渇いている人は私のところにきて、飲むが良い。」

(日本聖書協会口語訳聖書 ヨハネ伝7.37)

いつでも、主イエス・キリストは、あなたを待っておられるのです。

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<著者紹介>
藤林邦夫 1935年(昭和10年)生まれ。日本純信聖書学院自主退学、京都福音教会で、35年牧師として従事。ホザナ園園長も務めた。1992年2月召天。
この一連のエッセイは、亡くなる直前の4年間に書き溜めたもの。


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