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どちらかが彼女を殺した/東野圭吾

インスタでオススメの本として紹介されているのを昨日見てその日のうちに購入し、翌日読んだという一冊。

加賀恭一郎シリーズの第4作目で、加賀恭一郎シリーズでは初めて読んだ一冊。
シリーズだから第1作から読んだ方がいいかなぁと前々から悩んでいたが、結果論では第4作目から読んでも何も支障なし。

 
 
この本の内容は以下だ。
 
『最愛の妹・園子が何者かに殺されたと知った警察の康正は、独自に捜査し、容疑者を二人に絞る。
一人は園子の親友・佳世子、もう一人は元恋人の潤一。

園子は殺される前夜、康正に「あたしが死んだら、きっと一番いいんだろうと思う」と言った。

果たして真相は?』

 
 
容疑者は二人にまで絞れているのに、様々な疑問点や推理により新たな仮説が次々に出てきて、最後の最後まで犯人が分からない。
もしや自殺というオチなのかとも思ったが、加賀さんによるとやはり他殺らしい。

康正と加賀さんのやりとりはどこか古畑任三郎を彷彿させる。

 
読了まであと20ページというところでお母さんの病院に行く時間になり、病院後は買い物→夕飯作りになり、ヤキモキしたが
いざ最後まで読んでもモヤッとした。

 
というのも、最後の最後で康正と加賀さんは真犯人が分かるのだが

読者には最後まで犯人の名前が明かされないのである。

そう来るとは。

 
推理小説を推理しながら読まず、謂わば傍観者になりきる私は、呆気にとられた。
結局犯人は誰で真相は誰なのか自信はなかった。

 
読了後、巻末についていた袋綴じ解説を開け、読むが、なんとこちらを読んでもやはり犯人は明言されていない。
文庫版ではとある文章を変更してあるらしく、それにより推理の難易度は上がっている。
解説を読むと、犯人は○○かなぁ…?と思ったが、絶対の自信は持てなかった。

ネットで解説サイトを見つけ、それを読んでようやくスッキリした。

 
ネットでみんなの感想を読むと、私と皆さん同じ状態で、最後まで読んでも犯人に絶対的自信はなく、解説を読んでも自信はなく、解説サイトを見る人も多いようだ。
よかった、私だけが分からないわけではなかった。

コーヒーの箇所は解説読むまで気づかなかった。

 
私もかつて友達や親友と同じ人を好きになったことがあったが
同じ人を好きになるのはしんどい。
一度に友情も恋愛も失うのはキツい。

親友とは男性の好みが合わない方が平和にいられる。

 
  
この小説は1996年に刊行されたものだが
殺人の動機は現代でもあり得るものだと感じた。

一番近くにいる人が敵に回ってしまった時
握られた情報や弱みは怖すぎる。
人に恨まれるような生き方はするものではない。   

 
加賀恭一郎さんのシリーズでタイトルだけだと、「私が彼を殺した」「祈りの幕が下りる時」が気になる。

 



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