ママレード・ボーイ/吉住渉
「ママレード・ボーイ」という作品を
30代の女性は知っている人が多いのではなかろうか。
日曜日朝にやっていたアニメで
私は後に原作が読みたくなって月刊誌のりぼんを買い出した経緯もある。
あらすじはこうだ。
ある日両親が離婚した光希は遊と同居するようになる。
光希と遊の両親がパートナーチェンジをして再婚することになり、二家族で一緒に暮らすことになったからだ。
光希には銀太という昔好きだった男友達がいる。
また、遊には元カノの亜梨実がいる。
少女漫画らしく、恋愛関係は複雑に絡み合う。
光希と遊はお互いに惹かれ合い、やがて付き合うが
付き合うようになってからも新キャラが惚れたりして話は進んでいく。
「ママレード・ボーイ」の話は恋や友情だけでなく
“遊の父親は誰か?”という謎解き要素もある。
裏テーマといってもいい。
そこが読み応えがありつつ、切なくて泣いてしまう。ハウステンボスの夜は何度読んでも泣いてしまう。
また、切ないといったら茗子となっちゃんの恋も泣ける。
大人になって読み返すと、おいおいなっちゃん、ロリコンだよ…とそういう目線で見てしまうが
なっちゃんが茗子の前で見せる熱さや茗子がなっちゃんの前でだけ見せるありのままの姿は胸打つものがある。
何度読み返しても面白い。
「ママレード・ボーイ」は名作といえる。
昔友達と遊派か銀太派かの話になったが
結婚するなら銀太だが
恋するなら遊だと思う。
余談だが、アニメ「ママレード・ボーイ」はキスシーンが多く、また秒数も長い。
小学生の頃は刺激が強くてドキドキした。
憧れつつもドキドキした。
親には見られたくないアニメだったなぁ。