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君にかわいいと叫びたい/ハッピーゼリーポンチ
読了。
なんとなくで手に取って読んでみたら、想像以上に良い一冊だった。
『厳しい家庭で好きなものを抑圧されて育った桐山さんは、大人になってから、てぃあらちゃんというかわいらしい人形に出会った。
てぃあらちゃんの洋服を作る趣味に燃えていた桐山さんの会社にある日、てぃあらちゃんにそっくりな南さんが入社してきた。』
という内容だ。
南さんは南さんで幼少期、家庭環境からかわいらしい格好ができなかった為、大人になり、家を出てからかわいらしい女性を目指して頑張っていたため
桐山さんから「かわいい!」と絶賛され、幸せいっぱいな気持ちになる。
桐山さんと南さんは仲を深め、お互いを大好きになり、キャッキャする仲になるのだが
その二人の関係性が尊い。
自分の好みの女性が隣のデスクで働いてくれて、自分に懐いてくれて、公私共に仲が良いというのは素晴らしいことと思えた。
桐山さんも南さんと過ごすことで、自信を取り戻していくストーリーもまた前向きでいい。
一番好きなシーンはてぃあらちゃんと南さんを桐山さんが撮影するシーンだ。
「可愛過ぎて私が地球だったら地軸がずれそう!」
「ご両親と先祖代々すべての命に感謝!!」
「通知表に「世界で一番可愛いです」って書かれなかった!?」
推しと推しのツーショットにテンションが上がった桐山さんはそう言いながら写真を撮りまくるのだが
まさに、オタクの心境はこれなのだ。
私が推しを写真に撮ったり、愛でる時
まさにこれだ。
あまりの素晴らしさに口からこんなことを次々に口走ってしまう。
そんな、一見すると引かれそうな発言やテンションの桐山さんに、南さんはもっと写真を撮ってほしいと願い、「私可愛いって言われるの大好きです!!」と言うのだ。
神か。
推しが撮影許可し、キモい発言を喜んでくれるとは奇跡に近い。
桐山さんと南さん、実に楽しそうで最高なのだ。
私は高校生から、推しのアーティストができて、高校、大学にも推しの子がいた。
推しの存在は偉大だ。
ただそばにいるだけでキラキラしてかわいくて、眺めると幸せで、写真を撮れたらもう感無量である。
前の職場にも推しの同僚がいて、一緒にツーショット写真を撮ったり、一緒に仕事ができて幸せだった。
そして今もまた、転職先の推しのリーダーが退職した後に入った同僚のファンとなり、ストレスだらけの職場で大いなる癒やしをもらっている。
私「マフラーとダウン似合いすぎてかわいいっ!好きっ!」
同僚「なにが!?(笑)ただのマフラーとダウンだよ!?」
私「その笑顔が見られて朝から幸せ。尊い。」
この調子だ。
推しが学校や職場にいると、モチベーションが変わる。
推しがいる人。
推されている人。
推し活をしている人。
そんな人には特にこの一冊はオススメだし、共感できると思う。
推しは最強。