笑え、と思う。
僕たちは毎日を生きている。
生きている間、生きていく。
僕らは”始まり”を覚えてはいなくて、突然始まったような気さえしなくて。
ただ毎日を、やっている。
変化しているかもしれないし、変わり映えのしない毎日だと思うこともあるかもしれない。
それでも僕らは確かに変わっていて。変わらないものなんてない。
今はもう今ではないし、「今」の「い」を思った瞬間に、今はもう過去になっている。変わらないものはないし、変わってほしくないものですら、変わっていく。
きっと僕らは”終わり”もまたわからなくて、終わったのかどうかにも気がつけない。
そういうものが、人生らしい。
生きている間しか、生きられない。
この何十年の間だけ。
僕らは人として、誰かと繋がって人間でいられる。
あとどれくらい生きるんだろう。
そんな絶対にわからないことを、ときどき思い浮かべてみる。
いんや。やっぱり、どこまでもわからない。どう考えてみればいいもわからない。
僕らはそんなあいまいなものを、きっとずっとあいまいに生きていく。
それでも、生きていくんだ。また今日も目が覚めたら、生きていくことになる。今日寝て、明日目が覚めるかどうかなんてこともわからない。
もしこれで目が覚めなかったとしても、終わったかどうかを僕らはやっぱりわからない。
笑え、と思う。
今日、笑っていたほうがいいと思う。
今この瞬間、笑顔になってみたらいいと思う。
生きている間しか生きられない僕らは、今確かに生きていて。それでいて、今この時代をたまたまに生きている。
あるものがあって、ないものがない。
あるものがなくなっていくこともあるし、ないものがあるようになっていくこともある。
笑え、と思う。
今思い出せる人たちがいることを思い出してみて。
たまたま生まれて、僕は僕で、きみはきみで。たまたま今も生きていて、出会って、繋がって、こうして思い出せることが、どれほどに有り難いことなのかと思ってみる。
ありがとう、と思う。
嬉しい、と思う。
楽しい、と思う。
好きだ、と思う。
笑顔になれる。
自由だ、と思う。
どこまでも自由で、僕たちの体の中には、頭の中には無限の世界が広がっている。
どこまでも、いける。
何を思ってもいい。何を考えてもいい。
自由で、無限。
笑え、と思う。
苦しんでもいいし、悩んでもいいし、迷ってもいい。
何してもいい。
でも生きている間しか生きられないからさ。
いつまで生きられるかなんて誰にもわからないからさ。
笑え。
笑おう。
今日もまた笑って、今日もまたいい1日に。
生きようと思うあなたへ
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