さかな 魚 肴
夏の暑さも去り、ようやく涼しくなってきましたね。
あまりの暑さに、夏の間はお酒を飲む気力もわきませんでしたが、これからは美味しいお酒が飲めそうです。
私は日本酒が好きなので刺身を肴に飲みたいものです。
さて「魚」と書いて「さかな」「うお」と二種類の呼び方がありますが、この違いがなにか分かりますか?
食材として使うものは「さかな」
動物として見る物は「うお」
なのだそうです。
そして、酒のつまみの事を
「肴(さかな)」
と書きますが、「さかな」と呼ばれるのはどうしてか知っているでしょうか?
実は、昔は魚介類、野菜を含む全ての副菜は「菜(な)」とよんでいました。
ご飯の方は「飯の菜」と呼ばれ、
関東では「惣菜(そうざい)」
関西では「おばんさい」
と名前を変えてゆくことになります。
そして、酒のつまみにする食べ物は
「酒菜(さかな)」
と呼ばれていました。
その酒のつまみの中で、
「煮ても良し」「焼いても良し」
の代表選手だった
「魚(うお)」が江戸時代から「さかな」と呼ばれ、
ご飯の副菜として出される魚料理全般「魚(さかな)」と呼ぶようになったのでした。
そして「肴」という漢字が酒のつまみの「さかな」に当てはめられたのでした。
ちなみに酒菜には2種類あり、
肉や魚料理は「真菜」
植物性の料理は「蔬菜(そうさい)」
と呼ばれていました。
そして、真菜の方を格調の高い料理として扱い、真菜を料理したり、神前に供えるために用いた板を真菜板と呼び、これが現在の「俎板(まないた)」になっています。
調べて掘り下げていくと日本語は本当に面白いですね。
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参考資料・サイト
語源由来辞典
http://gogen-allguide.com/sa/sakana.html
肴 Wikipedia:
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