【「療法士3.0」①はじめに】
昭和41年に日本で初めて理学療法士が誕生し、2018年で52年。
現在の理学療法士数(合格者数)は、約16万人となり、理学療法士の数はこの10年で約2.5倍に増えた。
僕自身は、地域特に在宅領域での理学療法士になりたくて、理学療法士になった。
養成校を卒業し、デイケアや訪問リハで働き、2011年の東日本大震災後に制度や保険の枠を超えた活動を行うようになった。
最近大きなパラダイムシフトが起こっている。
理学療法、リハビリテーション業界は3.0だ。
それぞれの時代によって、社会のニーズが変化し新たな役割が生まれてきた。
理学療法士が誕生してから、2000年に介護保険という制度が生まれ、そして2014年以降、地域包括ケアという概念と共に新たな役割が生まれ広がってきている。
医療では簡単・複雑という単位から、個別・集団、疾患別リハ、包括報酬など、どんどん変化してきている。
<優劣ではなく、役割の違い>
大きな違いは、視点とアプローチの違いだ。
1.0、2.0は、どちらもそのほとんどが制度(保険)の中で、当事者(患者や利用者、家族)に対してアプローチをしていた。
しかし、3.0では制度や保険を超えた役割となっている。さらに、個人を対象としたアプローチから、個人が住む地域の環境、文化、歴史、リソースなどを地域の人と一緒になって再構築したり、新たに創造する役割へと変化して来ている。
それは、優劣ではなく社会に求められる役割の変化であり、時代が変わっても理学療法の本道である当事者へのアプローチが色褪せることはない。
<課題解決型から課題発見型へ>
1.0や2.0では、多くの場合、医療機関や介護施設(サービス)に病気や障害のある人が来て、その課題解決のためにアプローチをしていた。
それが、3.0では、自分で病院や施設から地域(社会)に出て、課題を発見していくことになる。その課題を発見し、場合によっては定義を決める。
例えば、
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