橋本大吾@りぷらす代表

「りぷらす」代表理事。理学療法士。両立支援コーディネーター。健康経営アドバイザー|3.…

橋本大吾@りぷらす代表

「りぷらす」代表理事。理学療法士。両立支援コーディネーター。健康経営アドバイザー|3.11後に石巻市に移住し起業。2022年に長野県御代田町に移住。国際リハビリテーション研究会|NPO法人まんまるママいわて理事

マガジン

  • 天疱瘡という難病の体験記

    2023年7月18日に天疱瘡の診断を受け、7月21日に入院になった、理学療法士の体験記です。 こんなこと書いていきます。 ・難病の手続きや制度 ・病院や医療機関とのコミュニケーションや過ごし方 ・仕事との両立に関すること ・医療従事者が患者として病院を見ると気づくこと ・ステロイドの副作用や病状の経過など

  • 介護や医療や福祉のこと

    医療や介護についての記事をまとめています。

最近の記事

    • 仕事と家族

      仕事と家族は、ほとんどの人にとって身近な存在である。しかし、身近すぎで普段考えることが少なく、また広い視点で比較することがない。では、国際的にみて、日本の仕事や家族はどのような点で違いがあるのだろうか。それによって、どのような特徴があるのだろうか。 本書では、アメリカ、スウェーデン、ドイツ、日本の4カ国を比較しながら、日本の特徴や少子化の要因を分析していく。さらに、女性の働き方や社会進出とその限界、これからの日本社会に必要な仕事の考え方や働き方について迫っていく。 読むと

      • 天疱瘡という難病の体験記_第7話 入院してから1年の変化

        2023年7月20日に入院し、無事に1年経過しました。おかげさまで、大きな合併症や副作用もなく、仕事も復帰し、家族と楽しく暮らせています。沢山の方に支えて頂き誠に有難うございます。 今回は、この1年の変化について振り返っておこうと思います。同じく天疱瘡の方の参考になれば幸いです。 過去の記録については下記を参照ください。 抗デスモグレイン抗体とプレドニンについて抗デスモグレイン抗体とプレドニンは、この1年で減少、減薬となっています。 受診の頻度は、退院して半年は1か月ご

        • 空振りOKの防災の考え方〜この3年くらいでデイサービスの経営者・事業責任者になった方へ〜

          災害の予見可能性は程度がある。 例えば、地震については30年以内に70%など、いつ起こるかは極めてわかりにくい。 一方で、線状降水帯や台風などによる大雨、洪水については、1時間単位で予測がされるなど精度が高くなってきている。 今回の記事では、この後者について考えていきたい。 責任者の方は、大雨、洪水によって事業実施の判断について迷ったことがあるのではないだろうか。休業した場合、その経済損失よりも、実際には大した雨じゃなかったという結果に対する判断の過ちを恐れる傾向があるよ

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        • 写真
          3本
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        • 天疱瘡という難病の体験記
          8本
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          71本
        • その他
          12本
        • 災害支援関係
          21本

        記事

          社会的共通資本と働き手不足1100万人

          リクルートワークス研究所の調査によると、2040年に1100万人の労働需要が不足すると言われています。それは、近畿地方の労働者が丸ごといなくなるくらいの規模です。 働き手不足によって到来する未来 その結果、運搬職や建設職、介護職、医療などの生活維持に関わるサービスにおいて、サービスの質を維持することが難しいレベルでの労働供給制約が生じます。 具体的には、 その一方で、高齢者の就業率は世界でも最高水準、女性の就業率は70.6%でOECD加盟国38カ国中13位の高さであり

          社会的共通資本と働き手不足1100万人

          2タイプの社会システムを実装した共同体の歴史〜季節的変異から見えてくる問いと可能性〜

          この社会のシステムや法律は、固定化されたルールとして運用されている。しかし、季節ごとにそのシステムを変更させていた人類の歴史がある。そこから見えてくるのは、現代社会の閉塞感や既得権益を打破するヒントであった。さらに、それを生み出さない組織や共同体の運営の可能性も見えてくる。 ナンビクワラにおける季節的二元性 この共同体では、雨季と乾季で共同体の社会システムが真逆になる。雨季には、数百人規模で社会的利益を重視した共同体の運営をリーダーは意識する。しかし乾季は真逆で、リーダー

          2タイプの社会システムを実装した共同体の歴史〜季節的変異から見えてくる問いと可能性〜

          御代田に移住してお世話になってる2つのコミュニティーについて

          御代田に移住して丸2年が経ちました。 この間で、最もお世話になった御代田の2つの場を紹介します。 共通のワードは、「豊かさ」と「遊び」。 ①みよたの広場 2022年8月に始まった豊かな広場。 何が豊かかと言うと、遊び方が無数にあるところ。 焚き火、薪割り、ブランコ、滑り台、水やり、読書、調理、ご飯、マルシェ、人との出会いや交流など。 昔は、近所の空き地や広場でボール遊びしたり、秘密基地を作ったり、子供の自由で創造的なアイデアを表現できる機会がありました。現在はそのような

          御代田に移住してお世話になってる2つのコミュニティーについて

          家庭の誕生

          本多真隆、家庭の誕生−理想と現実の歴史を追う、筑摩書房、2023年11月10日発行 人は一人では生きられない。多くの人や共同体(コミュニティー)に支えられ、また支えながら私たちは生きています。 最も、近くの共同体は家族。 しかし、近くにいるからこそ考える機会が少なかったり、つい即時的な効果−例えば関係性の改善など−を求めてしまうかもしれません。 リハビリテーションや医療福祉の現場で、ほとんど必ず、クライエントのキーパーソンや家族や家庭について確認します。 当然、年代や地

          リハビリテーション

          砂原茂一著、岩波新書1980 日本におけるリハビリテーションの流れや世界での障害者に対する社会の変遷から、人権や社会のあり方について考えさせられる良書です。 本書の発行は、1980年と現代におけるリハビリテーションの実際や法体系とは異なる部分も存在します。 しかし、リハビリテーション自体の理念やリハビリテーションの分野においては、その始まりがより理解出来るでしょう。 また、40年以上前にもかかわらず、治療の限界を問い、リハビリテーションは今後の医学に普遍的な目標とされな

          いまさら初めて読んでるのだけど、この人の文章というか文体が凄い。 そして、動的平衡は、とても仏教的であり、やはり仏教は科学的だと改めて思う。2500年前にすごい。 "生命とは動的平衡にある流れである" #生物と無生物のあいだ #動的平衡

          いまさら初めて読んでるのだけど、この人の文章というか文体が凄い。 そして、動的平衡は、とても仏教的であり、やはり仏教は科学的だと改めて思う。2500年前にすごい。 "生命とは動的平衡にある流れである" #生物と無生物のあいだ #動的平衡

          〜客観性の落とし穴から考えるケアのあり方とは〜

          医療や福祉、教育などの職業について客観性とケアのバランスについて考える1冊。クライアントの声や表現が大切であることを忘れずに評価を行う必要性- 客観的指標の限界を認識し、個々の質的な内面に向き合う重要性について教えてくれる。 ・そもそも、客観性とはどのようなプロセスを経て誕生したのか? ・客観性が及ぶ世界はどのように変化してきているのか? ・客観性を踏まえどう考えていけば良いのか? このようなことを教えてくれる書籍でもあります。 その中で、本書を読んで学んだ3つの問

          〜客観性の落とし穴から考えるケアのあり方とは〜

          コミュニティー(共同体)の起源とは_共感革命

          組織や社会について「何が」、「なぜ」必要かを人類史から学ぶ1冊。 社会的所属を喪失していない人は、必ず何らかの共同体に属している。それは、例えば仕事やサークル、コミュニティーやボランティアなど。 それらの持続可能性を高めたり、例えば収益性を高めたりするのに、さまざまな組織開発や人材開発、組織づくりなどの手法が世の中には溢れている。 例えば、焚き火をすることや、会議をする際にチェックインをする、人材のラダーを作成し給与配分を決めるなど。これは、人類が共同体を始め、農耕社会に

          コミュニティー(共同体)の起源とは_共感革命

          初めての災害支援に大切な3つのこと

          ①現地支援同様に後方支援(≒ロジ)も精神的な負担は大きい ②支援の成果を比べない ③自治体職員自身も被災者である 災害支援の専門的なトレーニングを受けている方は不要の情報ですのでスルーして下さい。こちらは、主に民間組織での災害支援を行う方向けの情報です。 初めに、お前は何者と思う方へ簡単に自己紹介をさせて頂きます。 私自身は、東日本大震災で初めてボランティア活動を行いました。その後、リハビリテーション専門職の災害支援組織を仲間と立ち上げ、最大被災地である宮城県石巻市の支援

          初めての災害支援に大切な3つのこと

          共感革命より_言葉と音楽によるコミュニケーションの違い

          人類は言葉を使うようになって脳が大きくなり、その結果として集団を形成し社会生活を営めるようになった。いわゆる認知革命だ。 しかし、元京大総長の山極先生によると、認知革命の前にもっと大きな革命があったのではないかと。それが、共感による革命だと。 人類は、脳が大きくなったら言葉を使うようになったと良く言われるが、どうやら逆らしい。200万年前から脳は大きくなり始め、7万年前に言葉を獲得した。つまり、言葉が先ではない。そして、言葉の前に重要なコミュニケーション手段があったと、ゴ

          共感革命より_言葉と音楽によるコミュニケーションの違い

          2023年は「時」がテーマでした

          今年を振り返った際に思い浮かんだのは、「時」でした。 これは主に、「時代」、「時間」の二つに分かれました。 今回は、これらについて振り返ります。 時代①歴史について 今の社会があるのは過去の歴史の積み重ねであり、過去の歴史はその時代の統治者や社会背景、人口、気候や風土、地理、食糧、技術などの因子が大きく関わっているという当たり前のことの重要性を学んだ1年でした。 それらの結果が、現代の様々な社会問題に繋がり、その問題を現在の一つの因子だけ抽出してアプローチしても解決し

          2023年は「時」がテーマでした

          2023年に読んだ本

          医療・福祉系 ・臨床と宗教 → オススメ ・腸と脳 ・社会保障再考 ・運動しても痩せないのはなぜか ・生き心地の良い町 この自殺率の低さには理由(わけ)がある ・苦海浄土 ・リハビリテーション ・ケガをしない家づくり 社会系 ・人権と国家 ・格差の起源 ・社会とは何か ・社会思想史講義 ・人類の起源 ・菊と刀 → オススメ ・客観性の落とし穴 教養系 ・利他とは何か ・般若心経 ・熟達論→ オススメ ・マーケット感覚を身につけよう ・エネルギーをめぐる旅 → オススメ ・