見出し画像

日本酒イベントレポート:日本酒フェア2024

日本酒フェア2024に参加してきました。
今回はその様子をレポートします。

イベント概要

第16回全国日本酒フェア
日程
2024/7/5(金)1,200名様
- 第1部 17:00~20:00
20247/6(土)各部1,200名様 完全入替制
- 第2部 10:00~13:00
- 第3部 15:00~18:00
会場 文化会館ビル3F 展示ホールC
料金 オリジナルお猪口付き
一般 3,000円
学割 2,500円(20‐25歳以下の学生限定)

令和5酒造年度 全国新酒鑑評会公開きき酒会
日程
7/6(土)各部500名様 完全入替制
- 第1部 10:00~13:00
- 第2部 15:00~18:00
会場 文化会館ビル4F 展示ホールB
料金 きき酒用グラス付き
一般 4,000円
学割 3,500円(20‐25歳以下の学生限定)

日本酒セミナー
開催日 7/6(土)8講座開催 10:30ー16:30
会場 文化会館ビル5F 特別ホール501・502
料金 有料
セミナーによって料金が異なります。

上記サイトより

2022年、2023年の参加の様子はこちらからどうぞ↓

昨年と同様に、今回は池袋のサンシャインシティ・文化会館です。
歴代の日本酒フェアの会場で日本酒フェアといえばここです。

例年は6月でしたが、今年は7月にずれこみました。
5月半ばに販売が開始された後、売り切れたのか、チケットの追加販売がなされたようです。
ホームページなどが一新され、チケットの販売方法もちょっとUIが変わりましたね。楽天カードを使うとエラーがでる、というような謎の仕様もありました。
いかんせん、同じ建物内で、部屋やフロアをわけていろいろ同時進行でやっているため、チケットの購入はちょっとややこしいのですよね。
「各都道府県のブースに行きたかったのに、鑑評会のきき酒の会のチケットを買ってしまった」と言う声も毎回聞きます。

昨年2023年と比較すると、
部制:4部あったのが、3部へ
イベント時間:1回2時間だったのが、3時間へ
イベント間の時間:1時間から、2時間へ

と変更なっています。
蔵の方、スタッフの方の休憩なども考えると、間は2時間くらいあった方がいいですよね。。。
(あと、自分みたいに2回通しで参加するような人間の休憩のためにも)

現地の様子、雰囲気

僕が参加したのは2日目の7/6(土)、 第2部と第3部です。
きき酒会やセミナーは今回はパスしました。

昨年同様、1日目の金曜日に参加した人たちがXにあれこれとあげてくれているので、なんとなく会場の雰囲気や提供されるお酒の前情報がわかるのはありがたいですね。
(日本酒のイベント参加のたびに毎回思いますが、お猪口、水、吐器、酒のリストの有無など、現地で受付をすると何が渡されるのか、がホームページやイベント公式SNSなどで事前にわかるとありがたいのですけどね)

ざっと検索した時の内容をみますと、最も大きな違いは、会場が狭くなった、つまり、これまではホール2つ分のスペースを使って東日本・西日本とわかれていたのが一つのホール内に凝縮されたこと。それにともなって、入場受付にも行列、時間がかかっていたようです。
会場が狭くなり、かつチケットは昨年よりも多く販売している、ということから、大混雑になることは容易に想像が付きます。ましてや金曜日の夜で参加した人の感想が混雑のことばかりであるなら、土曜日であるメインの時間帯はさらに混乱することは必至。
まぁそんなことをぶつぶつ言っていても、行くしかないのですが。

会場である池袋のサンシャインシティへ。
なんと当日は、別のホールで実施されていたコスプレのイベントと重なっておりました。
(会場がとれなかったのはこれの影響か、と納得)
スタッフさんによる「コスプレの方はこちら、日本酒の方はこちらです!」という誘導は、今回のイベント唯一無二の発言かもしれません。

受付待ちの列

きっと受付に時間がかかるであろうこと、第2部と第3部と参加するので時間的には余裕があるので、戦略的時差設定のもと15分ほど後ろにして会場へ。(決して遅刻ではない)
金曜日の対応でオペレーションが最適化されたのか、受付の人数が明らかに手厚くなっていました。
メールで届いていたQRコードを読み込み、リストバンドとおちょこ、会場マップの冊子をいただき、会場in。
エアコンは効いているが、人の多さと熱気で「涼しい」まではいかずでしょうか。

入場して、まずは会場内を一周。おおよそのマップや状況を把握。
・吐器用の紙コップ(凝固剤入り)、交換用の吐器、吐器を首などに下げるためのホルダーがセッティングされている
→ホルダーはほかのイベントでも使えそう。水のペットボトル入れとかに。
・ゴミ箱がある
→吐器用ですね
・会場内に水の提供がある
→ウォーターサーバーでセルフサービス。
隣同士、および対面での各ブースごとが近く、ところどころで渋滞が発生。人をかきわけるようにしていかないと動けないことしばしば。ブース・お酒の前で留まっている人が多いとなおさら。
→前述の通り、会場が狭くなって参加者が1.5倍の人数(前回は各回800人、今回は1200人)なのですから、そりゃあシンプルに混雑しますね。コロナ禍前の実施時を思い出しました。
・お酒をボトルでそのまま販売したり、各県の日本酒グッズを販売するブースが例年よりも増えた。
→お土産でお酒買うにしても、イベント開始直後に買うと荷物になり、終了間際ではなくなってしまうかもしれない、というジレンマで、なかなかハードルがあります。各ブース内で、買ったら取り置いてもらえたりできればいいのですけどね。ホテルのクロークのようなシステムで番号札を渡しておいて最後に回収するみたいに。
グッズも本来なら酒蔵に行かないと買えないものであったり、イベント特別仕様のものも多くありました。都道府県や蔵などの箱単位で「推し活」するにはもってこいですね。
・「はじめての日本酒ブース」があり、県や銘柄名などではなく味わいの特徴で選出されたお酒が並んでいた

→初心忘るべからず。そして、何をもってフルーティ、なめらか、と表現しているかについて、世間一般と自身の認識をすり合わせるにはもってこいの場所です。

男女比は6:4くらい、年齢層は、一番多い世代は40-50代でしょうか。だいたいの日本酒イベントではよくある構図です。

フォトスポット
椅子のある休憩スペースは終始うまっていました。
この中をかきわけていくことに。

その中でも若い人もちらほらと。海外の方も結構いらっしゃいましたね。
日本酒のイベントに海外の方が来ることももはや珍しくなくなり、むしろインバウンドの方専用にチケットを設けていたりするイベントも増えていますしね。

また、歴代の首相が書いた「國酒」の字が飾られています。この辺はお馴染みの光景。

日本酒に関する統計的なデータを示した資料もありました。
これはなかなか勉強になります。

参加する時には両手が開けられるスタイルで、ある程度収納力があるカバンやリュック、エコバックなどがあると便利なのは相変わらず。
(ただ、あまりに大きいカバンは周囲の邪魔になってしまうので注意を)
いかんせん、お猪口やスマホを持っているところに、紙の資料を渡されると、やり場に困るのですよね…。手は2本しかないので。
各ブースにQRコードとか乗せてくれて読み込めるようにしておけばいいと思うのですが。

イベント終了時に、アンケートに答えると抽選が受けられました。中にはお酒が当たった人もいたようですよ。

飲んだお酒リスト

大分県 智恵美人 貴醸酒
長崎県 白嶽 純米酒 つしま
長野県 福無量 59醸 純米吟醸 2024
長野県 喜久水 猿蔵(さるくら)の泉 純米吟醸
山梨県 大冠 スパークリング ワイン酵母仕込
山梨県 甲斐の開運 北麓 純米吟醸 スパークリング
新潟県 越乃景虎 純米大吟醸
熊本県 千代の園 風と猫と大吟醸
熊本県 千代の園 風と猫と純米大吟醸
福井県 早瀬浦 大吟醸 さかほまれ
福井県 梵 純米大吟醸 さかほまれ 磨き三割五分
富山県 有磯曙 純米酒 生酒 ARIGATO
石川県 初桜 本醸造
福島県 千駒 うすにごり 純米吟醸 かしこみもうす 福乃香使用
福島県 千功成 甑峯 特別純米酒
福島県 金水晶 特別純米
岩手県 菱屋 別撰
山形県 栄光冨士 朝顔ラベル 純米吟醸
山形県 千代寿 山形讃香 純米大吟醸
秋田県 秋田美人 純米酒
青森県 杜來(とらい) 純米酒
宮城県 萩の鶴 吟のいろは 特別純米
北海道 五色彩雲 Nusamai
茨城県 浦里 プロトタイプ4  酸基醴酛
茨城県 花の井 泥棒猫ラベル 特別純米 こしひかり使用
千葉県 不動 夏純吟 純米大吟醸
千葉県 梅一輪 八〇精米旨口純米
群馬県 清暸 純米生酒
東京都 国府鶴 純米辛口
東京都 国府鶴 純米大吟醸
栃木県 若駒 美山錦70 無加圧
栃木県 澤姫 特別純米 真・地酒宣言 プレミアム
栃木県 かんなびの里 手づくり本醸造
埼玉県 五十嵐 蔵元限定 純米酒 十水仕込 無濾過生原酒直汲み
埼玉県 貉藻(むじなも) 普通酒
埼玉県 寒梅 純米吟醸 S  brend
神奈川県 菊勇 吟仕込みの雨降大山 純米酒
神奈川県 雨降 十二年匿蔵・吟醸仕込
愛媛県 山丹正宗 Jazz Brew
香川県 金陵 楠神 特別純米酒
静岡県 杉錦 菩提酛 純米
三重県 若戎 若エビスタ~ 純米吟醸
岐阜県 天領 純米吟醸 天ロワール
愛知県 曻勢 純米酒 達吉の里
愛知県 プリンセスギンコ 純米 あいちのかおり60%
島根県 十旭日 純米吟醸 干支ラベル 甲辰 火入れ 縁の舞使用
鳥取県 鷹勇 純米吟醸 強力
鳥取県 千代むすび 純米酒
岡山県 嘉美心 大島伝 雄町 純米大吟醸
山口県 三好 Green 純米吟醸
京都府 キンシ(金鵄)正宗 純米吟醸 京都府産 祝 100%使用
京都府 城陽 吟醸 大辛口55 京都府産米 祝100%使用 2023
広島県 老亀 特別純米酒
兵庫県 秀月 月の氷室 生酒 冷囲い生
兵庫県 白雪 江戸元禄の酒 復刻酒 原酒
大阪府 元朝(がんちょう) 純米吟醸
和歌山県 御代(みよ)正宗 金の酒 純米吟醸
奈良県 猩々 純米 辛口
滋賀県 旭日 黒渡 滋賀渡船六号 特別純米原酒
徳島県 芳水 上撰特別本醸造
福岡県 金襴藤娘 大吟醸50
高知県 司牡丹 純米酒 「二割の麹が八割の味を決める」
高知県 司牡丹 AMAOTO  純米酒
佐賀県 虎之児 純米大吟醸 ほろほろに


今回は第2部、第3部通じてトータル64種類でした。
(どんな動線だったかが丸わかりではありますが)順々にまわっていく中で、終盤に立ち寄った県では多くのものがなくなってしまっており、宮崎県のブースはブースそのものを片付けが始まっていました。まぁこのあたりは仕方がないです。お酒が余ると結局片付けるの大変ですからね。

終わりに

昨年の記事の「終わりに」で、

2時間で区切るより、せめて3時間とかにしてもらう方が、もう少しゆったりとまわれるのでしょうか。

と書いていて、今回は時間のゆとりはだいぶありました。
一方で、会場内の混雑具合はやはりなかなかのストレスでした。
そして、開始しておよそ1時間後には目がすわっている人、足元がおぼつかない人、顔が真っ赤な人も多くいて、2時間をこえるとあちらこちらでお猪口を落として割れる音が。中には、お土産用のお酒を落として割ってしまっていた人も。
日本酒フェアは日本最大級の日本酒イベントであると思うので、もっと悠々と、大規模な雰囲気があるといいですよね。
これでは「狭いところに酔っ払いをぎゅうぎゅうに押し込めた」というような印象になってしまわないでしょうか。

何度もこのイベントに参加したことがあれば平気なのかもしれませんが、初めて参加する人は面食らってしまいませんかね。


ではでは。

帰りはゲリラ雷雨にみまわれて大変でした。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?